●文:ヤングマシン編集部(中村友彦) ●写真:山内潤也
ヨシムラ 機械曲R-11チタンサイクロン:ミッドレンジの力強さに感動
助走区間を排除することで守備範囲を大幅に拡大
排出ガス/騒音規制が厳しくなった昨今、アフターマーケット製マフラーの主な美点は音質と軽さ、という説がある。それには一理あって、ヨシムラのZX-25R用「R-11チタンサイクロン」も、ノーマルとは一線を画する重厚な排気音が堪能できるし、約4kgの軽量化で車体の動きが俊敏になっているのだが、この製品で筆者がもっとも感心したのは、”ストリートにドンピシャ”と言いたくなる出力特性やエンジンフィーリングを実現していることだった。
と言うのも、1万5500rpmでピークパワーを発揮するZX-25Rにとって、極端に言うなら8000rpm以下は助走区間で、ノーマルの場合はコレといった面白味はないと感じている。でもヨシムラ装着車は5000~8000rpm近辺ですでに「エンジンを回してパワーを引き出している」という充実感が得られるし、その領域でのトラクションも濃厚。だからエンジンを回しにくい市街地やタイトな峠道でも250ccマルチの魅力が堪能できる。
しかも中回転域が力強くなったからか、ヨシムラ車は8000rpmを超えてもエンジンの勢いが持続し、そのままレッドゾーンが始まる1万7000rpmまでイッキに回る。最高出力はノーマル+約1.5psなのだけれど、トップエンドに至るまでの過程がまったく異なるのだ。
排出ガス/騒音規制がどんなに厳しくなろうとも、マフラーによって魅力的なエンジン特性は構築できる。R-11チタンサイクロンを体感した筆者は、その事実をしみじみ痛感したのだった。
ストライカー”インターモデル”SCフルエキゾーストマフラー:ノーマルより60%も軽い
ストライカーの政府認証ストリート用フルエキゾーストが発売。マフラー材質にはチタンを使用し、STDと比較して8.8kg→3.5kgへと約60%もの軽量化を達成している。サイレンサーはインナーバッフル付きのストレート構造で、近接&加速騒音を規制内に収めつつ迫力あるサウンドを実現。純正のステップ/タンデムステップ/アンダーカウル/オイルフィルター交換にも対応している。
SP忠男 パワーボックス フル:直4で最高に気持ちイイ
SP忠男のフルエキゾーストがいよいよ完成。独自の膨張室機構”パワーボックス”をサイレンサー内に備えたショートタイプで、ノーマルで薄く感じられた3000〜6000rpmあたりのトルク不足が解消。いわゆるツーリング系のマイルド特性ではなく、下から上まで息切れなくピュアでシャープな吹け上がり特性を持ち、「これぞ直4スーパースポーツ!」と満足できるものに仕上げられた。排気口のモトGP風ネットも特長。
トリックスター 純正エアダクト専用メッシュガード:キリっと引き締まる
純正ラムエアダクトの吸入性能を確保しつつ、飛び石などの飛散物から保護するメッシュガードが登場。同社のラジエターガードにも採用しているVHG形状メッシュで、機能とともにスタイルアップ効果も絶大。
ケイズスタイル ローシート:足着き性+快適性アップ
純正シートをベースに、ウレタン部分で約20mmのローダウン加工を施して低反発素材もプラス。形状も角を取れたものに変更してあり足着き性や体重移動が向上する。受注生産で納期までは3週間ほど。
デイトナ マルチバーホルダー:ツーリングの必需品
スマホやカメラのマウント用バーがZX-25R専用設計で発売。トップブリッジのクランプボルト共締めで取付も簡単。別売キャップボルトでコーディネイトも楽しめる。
クード クロモリアクスルシャフト:純国産の逸品シャフト
日本製のクロモリ鋼を熟練職人が旋盤/研磨/3層メッキで妥協を許さず加工した高性能アクスル/ピボットシャフト。同時にキャリパーボルトもリリースされた。
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