●文:ライドハイ(中澤孝志)
CB750FOURから10年の時を経て登場した新世代のCBは、技術的な進化だけではなく、バイクデザインの新しい潮流を生み出した。常勝していた耐久レーサーのイメージを踏襲。しかしそれ以上に……
流れるようなデザインは、このバイクから始まった
750ccの並列4気筒エンジンを搭載するCB750FOURは、’69年当時はまだ一般的ではなかったハイスペック仕様で登場し、まさに「夢のバイク」として世界にインパクトを与えた。そして、ホンダ=CBという概念を確固たるものにしたモデルだった。
このCB750FOURはマイナーチェンジを続けながら販売され、新世代CBが登場するまで、実に10年もの月日が流れていた。
そして1979年に登場したのがCB750/900Fだった。国内では前年にアップハンドル仕様で威風堂々としたスタイルを持つCB750Kが発売されていたが、CB750Fはよりスポーツ性が強調されたモデルとして発売された。
このCB-Fシリーズは、輸出仕様のCB900F、国内仕様のCB750Fとしてラインナップされたが、そのイメージは当時、ヨーロッパの耐久レースで隆盛を誇っていた耐久レーサーRCB1000であり、DOHC化された並列4気筒エンジンなど、当然のようにレースで培われたテクノロジーがフィードバックされていた。
しかし、CB-Fシリーズの魅力は、耐久レーサーのテクノロジーを盛り込んだハイスペックなオートバイ……それだけではなかった。
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