日本車の絶頂期だった’80年代の名車たちに“高騰”の波が押し寄せている。超プレミアマシンと化した’70年代車のような状況ではまだないものの、現実的な価格で入手できる時間的猶予はそう長くないだろう。本記事では、’20CB-Fコンセプトの登場により値上がり必至と推される、ホンダCB750Fを中心に解説する。
※本記事に掲載されている車両価格等は、取り扱い店舗における’20年6月時点の情報です(関連写真提供:グーバイク)。
多くが焦がれた名車CB-F。高騰化はまだこれから
’79 CB750F[FZ]:大ヒットで幕開け
革新のDOHC4バルブエンジンを搭載。海外仕様のパイプハンドルに対し、国内仕様はセパレートハンドルで登場した。銀と青を発売し、すぐに赤も追加。
’80 CB750F[FA]:さっそくマイナーチェンジ
2年目にしてマイナーチェンジ。ヘッドライトをシールドビーム→ハロゲン式に変更し、リヤブレーキパッドを刷新した。
’81 CB750F[FB]:足回り強化の裏コムスター
スポーク部を反転させたブラックコムスター(通称・裏コムスター)採用。フロントフォーク&ブレーキも新作し、テールカウルに小物入れを追加。
【’81 BOL D’OR-2:赤フレーム×金ホイールの派生モデル】’81年の鈴鹿8耐制覇を記念して150台が限定発売された。CB1100R譲りの赤フレーム/金ホイールを採用。特別仕様のカウル付きもあった。

’82 CB750F[FC]:前後18インチ化
足まわりを刷新し、前後18インチのブーメランコムスターホイールを採用。エンジンはブラック仕上げ、ステップホルダーの肉抜きも。
【’82 INTEGRA:FCベースのカウル装着車】’82年のカウル解禁を受け、カウル装着モデルをレギュラー販売。ベースを同年モデルのFCとし、コックピットには時計と電圧計を装備した。

保存したい歴史的純正パーツ

セパハンとステッププレートは当時画期的なジュラルミン鍛造。北米仕様全モデルと欧州仕様のCB750Fはパイプハンドルだった。

スポークとリムをリベット結合するコムスターホイールは当時のホンダの定番。後に”裏”や”ブーメラン”も登場した。
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