●文:ヤングマシン編集部 ●CG:白圡 学
「ホンダ社内に“3つの次期CB案”が浮上中。しかし意見は割れているらしい…」それを聞きつけたヤングマシンのおせっかい企画が、‘20年12月号で展開した「勝手に次期CB総選挙」だった。次期CB案を読者に問うた、その結果とは……?
●車両ブランドアーカイブ:ホンダ
エフか、フォアか、はたまた新規路線か? ホンダが次期フラッグシップCBの検討に入っているという噂は、かなり以前からあった。'20年3月に発表された「CB-Fコンセプト」はまさにその現れなのだが、その他[…]
我々としては”キレイに割れた”印象
ホンダ内で3つの次期フラッグシップCB案が浮上、しかし社内は割れている…という情報を掴んだのは、『ヤングマシン』’20年12月号。その3案とは、①’20年春に発表したCB‐Fコンセプト ②CB750フォアモチーフ車 ③現行1300を軽量&先鋭化させたモダンネイキッド、というものだった。
どれも魅力的で社内が紛糾するのもよく分かる…のだが、常に先走るヤングマシンは「迷うならみんなに聞けばいいじゃない」とばかりに、3台のどれが欲しいかを読者に問うという企てに出た。この「次期CB総選挙」で、1ヶ月のWEB投票の結果、1位は予想通り既に発表済みのCB−Fコンセプトに。CBフォア案もごく僅差で続く結果となった。
しかし我々が驚いたのは、1300後継案が780票を集めたことだった。この案は具体的な姿が掴めず、完全に編集部の妄想でCG化したもの。つまりは投票者にとっても初見の車両だったのだが、それがここまでの支持を集めたということは、コンセプト自体が賛同を得たと言ってもいいだろう。
つまりは3案とも平均して支持されたわけで、ホンダにすれば「だから言ったじゃん!」な結論なのだが(すみません)、注目したいのは投票総数がなんと3000票を超えたことだ。特にプレゼントもないのにこれだけの投票数を集めたという、この事実だけでも次期CBへの高い注目度が分かろうというもの。現行CB1300の続投が決まったばかりだが、”その先”を注視しているライダーは数多く存在している。それだけは間違いないと言える。
次に3案のイメージCGと、それぞれに寄せられた希望のコメントを紹介する。
〈得票1位・1222票〉CB-Fコンセプト:すでに話題沸騰の”本命”が最多得票
’20年春にホンダが行った「WEBモーターサイクルショー」で発表された、CB1000Rを基にCB750Fモチーフの外装を装着したコンセプトモデル。最も現実性の高い案として、全体の約40%の票を集めて予想通り堂々の1位に。
CB-F支持者の”次期CBへの希望”(抜粋)
Fイメージの完全再現と現在テクノロジーの融合/極力軽量化して扱いやすく/革新的で時代をリードする先進性/テールを短くし過ぎないで/昔の750と同じくらいの大きさ/ガンダムっぽくない方がいいなぁ/憧れられる貫禄/グンのCB750F/落ち着いた、大人の雰囲気/見た目はFB、FCだけど中身はレーサー並み/400、250、125もあると嬉しい/RC42のような乗りやすいナナハン/カスタムベース感あるやつ/全てを現代技術で見直した、ある種の工芸品/20年後も乗れる普遍性/CB-Fコンセプトそのままで etc.
〈得票2位・1087票〉CB-FOUR案:リアルビンテージ案の支持者も多数
堂々としたエンジンに2本ショックを備えた、本格ビンテージルックを最新技術で作るという案は、全体の35%を獲得し僅差の2位。丸目にティアドロップタンクの”Theバイク!”といったスタイルを支持する層はいまだ根強いということか。
CB-FOUR案支持者の”次期CBへの希望”(抜粋)
新車で乗れる旧車/所有感/美しいデザインであること。性能は不要/4本マフラー/できれば空冷/バイクに乗っている喜びが感じられること/惹かれる排気音/原点回帰/あまり未来的にならないように/長く乗れるバイク/軽くて取り回しやすい/金属メッキパーツを多く。磨きたい/中身は最新技術で軽く作って/伝統の継承。最先端である必要はない/モノサスはやめてくれぇ/新しさよりもブラッシュアップされたリバイバル/堂々としたエンジン/カワサキに遅れるな!/400ccも出してほしい etc.
〈得票3位・780票〉BIG-1後継案:軽量モダンな先鋭CBを見たい!
約25%の得票率だった先鋭モダンバージョン。編集部案は、堂々たるスタイルながらコンパクトなRR-Rエンジンで軽量化に邁進、特にボルドールは令和の高速ツアラーといったイメージで仕立ててみた。いかがでしょう?
BIG-1後継案支持者の”次期CBへの希望”(抜粋)
今以上の扱いやすさと安全性を向上させる最新機能/サーキットではなくストリートを走るバイク/伝統を生かしつつCBらしい革新性を/軽量小型化とハイパワー/無骨であること!/CGのようなオシャレで洗練された雰囲気/フルカウル化/ショートテールにはしないで/スーパーボルドールの最新進化版/威嚇しない、飛ばさない、競わない、攻めないもの/堂々としたスタイリング、質感を持ちながら重すぎないこと/所有する喜びを味わえる1台/CBR1000RR-Rのエンジンで軽量ネイキッド/本気で作ったCB1300SFやCB400SFの後継機が見たい etc.
投票総数3000票オーバー! ベテランライダーの投票多し
「次世代のフラッグシップCBとして、あなたが欲しいのはどれ?」という問いかけで、’21年10月24日から約1ヶ月間「WEBヤングマシン」にて人気投票を実施。投票総数が3000票オーバーという結果は我々も驚くばかりだった。投票者の内訳は下のとおりで、約半数の45%が50代、しかも過去のバイク所有歴が10台以上ある層が20%に達するなど、知識的にも経験的にも豊富なベテランからの投票が多かったことが窺える。
“勝手に◯◯総選挙”第2弾投票受付中:いま大人気の「復刻125cc」の民意を問う!
初代スーパーカブをオマージュしたC125に始まり、モンキー125、ハンターカブCT125と、横型エンジンを使った名作ミニバイクのリバイバルを立て続けに送り出しているホンダ。しかし、まだまだ復刻してもらいたい名車たちが残っている。ここはホンダの手を止めさせないためにも、次に出してもらいたい横型125モデルを勝手に投票で選んでしまおう。
- DAX125案:ほぼ確定車ながら立候補
- GORILLA125案:ビッグタンク&キャリア仕様
- MOTRA125案:伝説のサバイバル仕様
- MONKEY125R案:走りのモノサス仕様
- JAZZ125案:スカスカ・クルーザー仕様
- REBEL125案:レブルシリーズの末弟仕様
- XR125R案:横型で入門オフ仕様
投票受付は’21年2月23日まで。YMメンバーズ会員として投票された方のうち抽選50名様に、ホンダ125新旧モデルをたっぷり掲載した「2021ホンダ”リトル”ファンバイクカレンダー」をプレゼント。もちろん、会員でない方も投票できるので、アナタの清き一票をぜひ!
まだまだ横型名車の復活を、皆の声で要望したい! 初代スーパーカブをオマージュしたC125に始まり、モンキー125、ハンターカブCT125と、横型エンジンを使った名作ミニバイクのリバイバルを立て続けに送[…]
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
まだまだ横型名車の復活を、皆の声で要望したい! 初代スーパーカブをオマージュしたC125に始まり、モンキー125、ハンターカブCT125と、横型エンジンを使った名作ミニバイクのリバイバルを立て続けに送[…]
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) CBシリーズはどう出るか?|Z900RSは規制対応持ち越し|ユーロ5対応モデルも続々登場 懐古的なネオクラシックと、エッジの利いたストリートファイターを含[…]
Z1/2をモチーフとしたZ900RSの大ヒットを契機に、'19年にはカタナがリバイバルを果たした。これに続くのは、ホンダが今春発表したCB-Fコンセプトの市販版「CB998F」(本誌命名)と予測される[…]
天才ライダーがスーパーバイクで駆った鮮烈な姿、はたまた世界GPで頂点に駆け上がった主人公の愛車、あるいは喧噪に満ちた土曜夜のパーキングエリアで一際輝きを放っていたカスタムマシン 。コンセプト車を前に、[…]
※本記事に掲載されている車両価格等は、取り扱い店舗における’20年6月時点の情報です(関連写真提供:グーバイク)。 世界初の量産4気筒車・ホンダCB750フォアから10年後の'79年に登場した後継機が[…]
最新の記事
- ホンダが電動トライアルバイク「RTLエレクトリック」で全日本トライアル参戦! ライダーは元世界チャンピオンの藤波貴久
- 独尊の水冷V型2気筒クルーザーに待望の250が登場! ヒョースン「GV250」シリーズ3機種を一挙発売
- ヤマハの新型モデル「YZF-R9」日本発売は2025年春以降! ウイングレット装備の3気筒スーパースポーツ
- 【正式発表間近】カワサキが「W230/メグロS1」「KLX230/S/SM」の発売時期を明らかに!
- 【SCOOP特別編】ホンダ新型CB400は…こうなる!! プロがその姿を大胆予想〈③装備&デザイン編〉
- 1
- 2