900cc/1200ccの7車ラインナップ

メグロ迎撃?! 軽量化&装備充実のトライアンフ 2021新型「ボンネビル」シリーズ登場

トライアンフは、ネオクラシックでもっとも成功した「ボンネビル」シリーズのユーロ5適合にともない全車をアップデート。軽量化や新設計サスペンション、高出力化したエンジンの採用など、シリーズ7車それぞれに合わせた細やかな変更を施し、2021年4月に発売する。

往年のブリティッシュスーパーバイク、1959年誕生の初代ボンネビルT120が始祖

トライアンフは、2021年型「ボンネビル」シリーズを発表した。エンジンのユーロ5適合にともなうアップデートだが、限定版を含むシリーズ7車それぞれに軽量化や足まわりのグレードアップ、エンジン出力向上、快適装備の追加といった細やかな変更を加えている。

これらのネオクラシックシリーズの始祖と呼べるのは、1959年に誕生した初代ボンネビルT120だ。当時の常識を打ち破るパフォーマンスと、多くのフォロワーを生んだデザインでバイク界を席巻した“ボンネビル”の名は、スピードの聖地であるアメリカのボンネビル・ソルトフラッツにて、1956年にトライアンフのストリームライナー「テキサスシーガー」がバイクの地上最速記録を更新したことに由来したもの。

Triumph Bonneville T120[1959]中央が初代ボンネビルT120、その周囲を2021年ボンネビルシリーズが囲む。

直立したツインシリンダーとツインキャブレターを組み合わせたパフォーマンスと、大幅に向上したハンドリング、さらに英国流デザインに1950年代のアメリカンテイストを融合したことで、世界的な大ヒット作となった同車は、1960年代にカフェレーサーやカスタムロードスター、クルーザー、スクランブラーといったカスタム文化を生み出し、それは現在のボンネビルシリーズをはじめとするネオクラシック文化に脈々と受け継がれている。

“ボンネビル”が2001年にトライアンフのラインナップに復活して以来、シリーズは絶えず進化を遂げてきた。そして2021年、発表された新型ボンネビルシリーズは、トライアンフが誇るクラストップのハンドリング、上質なフィニッシュ、スリリングなパフォーマンスの全てがワンランクアップしているという。

折しも、英国車の影響を受けて誕生したと言われる『並列2気筒・大排気量メグロ』が、カワサキW800をベースとしたメグロK3によってブランド復活を遂げた2021年。まるで呼応するかのようにアップデートされたボンネビルシリーズに、高まるネオクラシック熱を感じずにはいられない。

Triumph Bonneville T120[1959]

ボンネビル T120 & T120ブラック[2021年モデル]

1200ccの高トルク型ツインエンジンをアップデートし、ユーロ5に適合するとともにレスポンスを向上。車体は7kgの軽量化のために新設計の軽量アルミホイールリムや新設計でハイスペックなブレンボ製ブレーキとツインディスクなどを採用。より俊敏でニュートラルな乗り味とした。また、クルーズコントロールを標準装備に追加したほか、「ロード」と「レイン」のライディングモードを強化している。

ボンネビルT120 & T120ブラック[2021年モデル]価格&発売時期

主要諸元■全長2170 全幅785 全高1125 軸距1450 シート高790(各mm) 車重237kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1200cc 80ps/6550rpm 10.7kg-m/3500rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=100/90-18 R=150/70R17

ボンネビル T120[2021年モデル]コルドヴァンレッド×シルバーアイス

ボンネビル T120[2021年モデル]

ボンネビル T120 ブラック[2021年モデル]マットジェットブラック×マットグラファイト

ボンネビル T100[2021年モデル]

900cc高トルク型ツインエンジンをアップデートし、ユーロ5適合とともにレスポンス向上、レブリミット500rpm上昇、そして10ps向上の65ps/7400rpmに。車体は4kgの軽量化を受け、新設計カートリッジフォークとハイスペックなブレンボ製フロントブレーキを採用した。メーターパネルも新設計だ。

ボンネビル T100[2021年モデル]価格&発売時期

主要諸元■全長2170 全幅785 全高1125 軸距1450 シート高790(各mm) 車重229kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 900cc 65ps/7400rpm 8.2kg-m/3750rpm 変速機5段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=100/90-18 R=150/70R17

ボンネビル T100[2021年モデル]ルーサンブルー×フュージョンホワイト

ボンネビル T100[2021年モデル]

ストリートツイン/ゴールドライン[2021年モデル]

900cc高トルク型ツインエンジンをアップデートし、ユーロ5適合。こちらは元々65psとなっていたため最高出力はそのままだ。ベンチシートはクッションが厚くなり、新設計のキャストホイールとマシニング仕上げのスポーク、新設計のボディパーツ、ディテールにブラッシュドアルミニウムを採用した。低めのシート工765mや2種類のラインディングモード、ABS、切替式トラクションコントロールなどがライダーに自信をもたらす。

バリエーションモデルのストリートツイン ゴールドライン リミテッドエディションは、証明書付きの1000台限定車。トライアンフが誇る高度な職人技で塗装され、マットサファイアブラックに映える手描きのゴールドラインが施される。性能については新型ストリートツインを全て踏襲。

ストリートツイン/ゴールドライン[2021年モデル]価格&発売時期

主要諸元■全長2090 全幅785 全高1115 軸距1450 シート高765(各mm) 車重217kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 900cc 65ps/7500rpm 8.2kg-m/3800rpm 変速機5段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=100/90-18 R=150/70R17

ストリートツイン[2021年モデル]コバルトブルー

ストリートツイン ゴールドライン リミテッドエディション[2021年モデル]マットサファイアブラック

ボンネビル スピードマスター[2021年モデル]

1200ccの高トルク型ツインエンジンをアップデートし、ユーロ5適合。よりハイスペックになったSHOWA製φ47mmカートリッジフォークを採用したほか、ライダーとパッセンジャーの快適性を向上。新設計メーターパネルも採用した。アクセサリーを79種類も用意しているのも特徴だ。

ボンネビル スピードマスター[2021年モデル]価格&発売時期

主要諸元■全長2195 全幅910 全高1040 軸距1510 シート高705(各mm) 車重264kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1200cc 78ps/6100rpm 10.8kg-m/4000rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=MT90B16 R=150/80R16

ボンネビル スピードマスター[2021年モデル]サファイアブラック×フュージョンホワイト

ボンネビル ボバー[2021年モデル]

1200ccの高トルク型ツインエンジンをアップデートし、ユーロ5適合。慣性力を低減することでレスポンスも向上した。燃料タンクは新設計で大型化し、12Lに。よりハイスペックになったブレンボ製ブレーキとSHOWA製ごーく、幅広16インチの新設計フロントホイールを採用した。新設計のエンジンカバー、カムカバー、スプロケットカバーをブラックパウダーコートし、新設計メーターも採用。アクセサリーは77種類だ。

ボンネビル ボバー[2021年モデル]価格&発売時期

主要諸元■全長2235 全幅800 全高1025 軸距1510 シート高690~700(各mm) 車重252kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1200cc 78ps/6100rpm 10.8kg-m/4000rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=MT90B16 R=150/80R16

ボンネビル ボバー[2021年モデル]マットストームグレー×カットアイアンストーン


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