●記事:モーサイ ●試乗レポート:鈴木大五郎 ●写真:山内潤也 ●編集:中牟田歩実
KTM「790アドベンチャー」は航続距離、快適性、適度なシート高、オフロードの走破性など、アドベンチャーに求められる様々な要件を高次元で実現したモデル。このカテゴリーに深い造詣と歴史を持つKTMだからこその造り込みとは……。
KTM 790アドベンチャーってどんなバイク?
現在、各メーカーがラインアップするほど人気の高い「アドベンチャー」(マルチパーパスやアルプスローダーとも)というジャンルだが、1000ccクラスのトップモデルに続き、「弟分」といえるミドルクラスのモデルを設定するのが定番となっている。
だが、KTMは「アドベンチャー」というジャンル名が一般的になる前から、ミドルクラスのアドベンチャーモデルを作り続けていた。
2000年代前半に登場した、ダカールラリー用マシン直系ともいえる「620アドベンチャー」や「640アドベンチャー」などである。
水冷単気筒の「LC4エンジン」を搭載していた620アドベンチャー/640アドベンチャーに対し、KTM最新のミドルアドベンチャー・790アドベンチャーは水冷800cc並列2気筒の「LC8エンジン」を搭載。
エンジン型式こそかつてのミドルクラスアドベンチャーとは異なるが、ラリーをルーツとする「あらゆる道を長距離走り抜く!」というマインドは790アドベンチャーにも強く受け継がれている。
現在KTMは1290スーパーアドベンチャーシリーズ(V型2気筒)、790アドベンチャー(並列2気筒)、390アドベンチャー(単気筒)と「大・中・小」3機種のアドベンチャーをラインアップしているが、その中で790の立ち位置とは? 3車同時の試乗を踏まえ、790アドベンチャーならではの魅力を検証してみたい。
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