脳と神経を完全入れ替え!

新型CBR600RR完全解説・インターフェイス編【5軸IMU×最新制御ソフトウエア】

  • 2020/10/16
新型CBR600RR完全解説・インターフェイス編【5軸IMU×最新制御ソフトウエア】

先代の電子制御技術はABS程度だったが、新型ホンダ CBR600RRではイッキにフル電脳化。IMUを獲得し、パワーモードやトラクションコントロールもゲットした。国産ライバル勢で唯一となるカラー液晶メーターも入手し、最新のインターフェイスを纏う。

やれることは盛りだくさん。ニュータイプに覚醒せよ!

潔いほど電脳サポートを持たなかった先代に対し、新型CBR600RRでは電子制御が一挙に充実。戦闘力の底上げとストレスフリーな操縦性を図る。 

全体のシステムは、’17~’19年型のCBR1000RR(SC77)と同様で、リニアな反応を示す電子制御スロットルや、現代スーパースポーツの必須アイテムと言えるボッシュ製5軸IMU=車体姿勢センサーを用いた。これに加え、新型ではホンダ独自のアルゴリズムによる最新制御プログラムを投入。1秒間に100回の速度で車体姿勢の演算を行い、精緻なコントロールを実現する。 

ライディングモードは5種類と充実しており、プリセットされた3モードと任意のユーザーモード×2を設定可能。出力特性をはじめ、トラクションコントロール、ウイリー挙動緩和、エンジンブレーキの4項目を組み合わせ、様々な状況に対応する。なお、走行中のモード切り替えも可能だ。 

さらに、フルカラーTFT液晶を新たに導入した。電脳は複雑化したが、各モードの状態は一目瞭然。画面表示は、ストリートモードのほか、ラップタイムなどを示すサーキットモード、水温や電圧を表示するメカニックモードが選べる。ライバルのYZF-R6/ZX-6Rがモノクロ液晶なのに対し、カラー液晶は大きなアドバンテージだ。

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【攻守制御レベルは細やかに設定可能】左表はライディングモード一覧、右図はパワーセレクター出力特性イメージ。出力特性やトラクションコントロールなどを統合制御できる5種類のライディングモードを完備する。速く走るためのモード1をはじめ、走行状況や好みに応じてキメ細かく設定可能。出力特性は5段階を用意し、トラクションがかかり始めて加速する際のパワーが変化する。アクセル全閉から開け始めの扱いやすさは各段階とも同様なので、安心してスポーツできる。

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【自然な制御で確実に車体を進める】左図はHSTC(ホンダセレクタブルトルクコントロール)作動イメージ。旋回時や加速時に後輪のスリップを緩和するHSTCは、9段階+オフから選択できる。スリップ率や車体姿勢に応じてスロットルバルブ開度を制御し、自然にトルクを最適化。ライダーが右手を大きく捻って加速したい状況では、グリップ開度情報に基づき、スリップを許容する方向に制御する。実に知的だ。

バックライトは自動調光。メカニックモード表示も

新型CBR600RRは、新たにTFTフルカラー液晶を獲得。3つの画面モードを選択できる。最もシンプルな標準のストリートモードでは、速度計を中央に大きく表示。サーキットモードではラップタイムを中央に表示し、計測後10秒間はベストラップとの差異を示すとともに、左下に周回数や前周タイムも表示する。さらにメカニックモードでは、タコメーター/グリップ開度/水温/バッテリー電圧を数値で示す。メーター背景色や柄は4種類(白/黒/カーボン柄/アルミヘアライン柄)からチョイス可能。周囲の明るさで自動調光するバックライトにより、視認性は高い。

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【念願のTFTフルカラー液晶メーターを投入】ミドルクラスでは珍しいTFTフルカラー液晶メーターを投入。ハウジングはCBR1000RR(SC77)と共通で、リッタークラスのような高級感溢れるコクピットとなった。従来はメーター側のスイッチで画面を操作していたが、新作はグリップ左手元から操作できる。メーター上部のインジケーターは任意に設定できるシフトタイミングランプだ。

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ストリートモード [写真タップで拡大]

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ストリートモード表示解説 [写真タップで拡大]

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サーキットモードではラップタイムが中央に表示され、計測後10秒間はベストラップとの差異を示すとともに、左下に周回数や前周タイムも表示する。

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【’13モデルのメーター】アナログタコメーターにモノクロ液晶スピードメーターの組み合わせ。バックライトがレッドなのが独特だが、オーソドックスな構成だ。

●文:沼尾宏明 ●写真:山内潤也
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