独自の目線で新製品を続々開発/販売することで知られているストレートの、ここ数年の新製品トレンドと言えばコードレスの”充電式”機器。プラスチック樹脂部品の修理工具でもコードレス化が進み、これまでの補修機器とは違ったコンセプトの商品「プラスチックリペア」も登場した。その使いやすさが思いのほか素晴らしかったので紹介しよう。数多くのサンデーメカニックに体感してほしいツールだ。
プラスチックリペア コードレスタイプ:コテ熱を利用した新ツール。使いやすさと修理性能はピカイチ
旧『モトメンテナンス』誌時代からモデルクリエイトマキシさん実践の「工作室」企画を担当してきた筆者にとって、一番記憶に残っている修理再生術は「ハンダゴテを使ったプラスチック樹脂部品の溶着」。たとえば、樹脂ボディのウインカーにレンズを締め込もうとしたところ、ネジ山が上がってクルクル回ってしまい、レンズを固定できないことがあった。そんな不具合をマキシさんに相談したところ、「ハンダゴテですよ! ナメたネジ山部分をハンダゴテで溶かして、孔が痩せるようすれば、再度ネジ山を作れますから……」とのお返事。「アクリル部品のネジ山がナメてしまった場合には、瞬間接着剤を一滴ポトッと流し込んで、硬化してからネジ込むのがコツです」とも教えてくださった。
言われた通りに樹脂ボディのネジ山をハンダゴテの熱で寄せて、冷えるのを待ってからネジを締め付けたら、あら不思議!? トルクが掛かってウインカーレンズをしっかり固定することができました。
そんなコテ熱を利用した商品が、コードレスで、しかも驚きの価格=5600円で登場するとは! さっそく商品の解説を展開しよう。
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