マットカラーはなかなか手入れが難しいものだが、しっとりと落ち着いたマットカラーの風合いを損なわず、汚れを効果的に取り除くのがヤマルーブ マットカラー専用クリーナーだ。ヤマルーブの製品だが、当然ながらヤマハ車以外のオーナーも活用してほしい。
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ツヤ消し感を損なわず、なおかつ汚れを簡単に落とす
メタリックやキャンディカラーがもてはやされた時代、ツヤのない塗装は地味で簡素なイメージだった。ところが「ツヤ消し」を「マット」と読み替えるだけ、お洒落な色合いとして認められるのだから不思議なものだ。
だが、いざ所有するとマットカラーはなかなか手入れが難しい。光沢仕上げの塗装なら、研磨材入りのワックスでキレイになるが、マットカラーにツヤが出ては元も子もない。
マットカラーならではのツヤ消し感を損なわず、なおかつ汚れを簡単に取り除くために開発されたのが、ヤマルーブの「マットカラー専用クリーナー」だ。研磨成分を含まない石油系炭化水素系の主成分は、スプレーすると低粘度で透明、洗浄剤というより防錆潤滑剤のような印象である。

(左)ヤマルーブマットカラー専用クリーナー;塗装面に付着したホコリや汚れは取り除いてから使用する。スプレーで噴射される成分は透明で低粘度。●内容量:200ml ●価格:2585円 (右)ヤマルーブマットカラー専用クリーナー:携帯用としても便利なコンパクトタイプにはマイクロファイバークロスが付属する。ヘルメットに使用する際はシールドに付着しないよう要注意。●内容量:67ml ●価格:1870円 [写真タップで拡大]
塗装面に付着した油分を新たな油分で溶かすというのは、エンジンや足周りの洗浄でも使う手法だが、油分が付着すれば表面にツヤが出てしまうはず。ところがクロスなどに吹き付けたクリーナーでマット仕上げの塗装面を拭くと、一度は完全にウェットでツヤありになるものの、クリーナー成分が揮発すると元のマットな風合いに戻り、油汚れもきれいに落ちている。
マットカラーは汚れが落ちてもツヤが出ないため、洗浄した気がしないのが玉にキズだが、塗装面を拭いたクロスは確かに黒くなっているので、普段は目立ちにくい汚れが除去できたことを実感できる。配合されたフッ素樹脂成分によって、ツヤは出ないが撥水効果が得られるので、雨天走行後の雨シミ防止効果も期待できる。
ワイズギアが製造するヤマルーブブランドはヤマハ純正アクセサリーではあるが、ケミカル類はバイクメーカーを問わず使える。マットカラーの手入れに苦労しているオーナーにとっては頼りになるはずだ。
●文/写真:栗田 晃 ●取材協力:ワイズギア
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