スピーディのフットウェアブランド・XPDの新しい透湿防水フィルム内蔵シューズ「X-ROAD H2OUT」を試着テスト。街乗りからツーリングまで、広く対応できるのがポイントだ。
●文:大屋雄一 ●写真:岡拓 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
[◯]ダイレクトな操作性。防水性も期待できる
レーシングブーツから街乗り向きのライディングシューズまで、幅広くラインナップしているXPD。スピーディが長年培ってきた安全や快適性に関するノウハウを受け継いでいるのが特徴で、さらにイタリアンブランドならではのスマートなデザインもポイントと言えるだろう。
この新製品、ネーミングに「H2OUT」とあることからも分かるように、透湿防水フィルムを挿入している。テスト期間中に雨天走行はできなかったものの、アッパーとタンが一体構造になっているなど、防水性はかなり期待できそうである。
【XPD X-ROAD H2OUT】 ●色:黒、黒×黄 ●サイズ:38~48 ●価格:2万5080円
アッパーは1.5mm厚のマイクロファイバーとスエードの組み合わせ。後部にはリフレクターが備えられており、夜間走行時の被視認性を確保。
履き心地は、つま先部分の上下方向のクリアランスが少なく、レーシングブーツに近いフィット感だ。とはいえ、窮屈と表現するほどではなく、歩行も苦にならない。何より嬉しいのは、ペダルを操作したときのダイレクトなフィーリングで、さらにアッパーとソールとの段差がないことから、シフトペダルの踏み替えもスムーズだ。シティユースに適したデザインながら、操作フィールはスポーツ指向。スーパースポーツユーザーにもお勧めしたい1足だ。
[△]蒸れ感はゼロではないとはいえ許容範囲か
防水シューズ全般に当てはまるのだが、やはりシューレースをきちんと締めた状態では少なからず蒸れ感は発生する。とはいえ透湿性が高いことは十分に感じられ、多くのライダーにとっては許容範囲だろう。
[こんな人におすすめ]履き込むほどにレベルの高さを実感する1足
足首の動きを妨げないアキレス腱のカット、ヒモが露出しにくいシューレースのレイアウト、カカトで車体をホールドしたときの剛性感など、履き込むほどに良さを実感。スポーティな操作性を求めるライダーにぜひ試してほしい。
あなたにおすすめの関連記事
スーパーバイク世界選手権(WSBK)において'15~'19年まで5連覇を達成し、'19年には鈴鹿8耐での劇的な優勝も記憶に新しい、カワサキのジョナサン・レア選手の最新レプリカモデル「RX-7X REA[…]
テレビやインターネットで何かと話題になっている、作業着界のトップブランドがワークマン。“バイク用”を謳った製品もリリースしはじめるなど、無視できない勢いがある。2年前から同社のPB(プライベートブラン[…]
プロテクション性と歩きやすさ・履きやすさを両立したショートブーツの人気が高まっている。そんな中、本格的な作りに定評あるFormaがニューモデルを発売した。それがTERRA EVO LOWだ。人気のAD[…]
イタリアンブランド・アルパインスターズの透湿防水ライディングシューズをテスト。ドライビング用に迫るほどスマートなシルエットが印象的だ。街乗りからスポーツ走行まで対応できるというのがコンセプトで、様々な[…]
元全日本ライダーが開発に携わっているブーツブランド”ワイルドウィング“が送り出した個性的な長靴は、靴型からゴムの配合に至るまで独自仕様という製品だ。 (○)フィット感をはじめペダルの操作性良好 透湿防[…]
最新の記事
- 「ゲスト豪華…」長瀬智也にレジェンドライダーも参加! ヨシムラが創業70周年&2024世界耐久シリーズチャンピオン獲得の祝勝会を開催
- 「マジ!?」EICMAで話題のホンダV型3気筒エンジンは2000年代にもウワサがあった「2スト×4ストのハイブリッド!?」
- 2025年「56レーシング」チーム体制発表! 13歳の富樫虎太郎は全日本J-GP3フル参戦、新たに9歳の木村隆之介も加入
- Wチャンピオンを手土産に世界に再挑戦!【國井勇輝インタビュー】
- 「いつから、いくら下がる?」ついにガソリンの暫定税率廃止へ! 新原付の地方税額も決着……〈多事走論〉from Nom
- 1
- 2