ニューモデルがディーラーに供給される!

ドゥカティが再始動! 4月27日からボルゴパニガーレの工場で生産を徐々に再開

ドゥカティ

イタリア政府の規制により、3月13日から本社工場での生産を停止していたドゥカティが、ついに生産再開にこぎ着けた。既報通り、パーツ等の出荷は継続していたが、いよいよニューモデルがディーラーに届く日が近づいてくる!

ドゥカティは、職場における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策に関する政府の規制に従い、2020年3月13日(金)にボルゴパニガーレ工場での生産を一時停止し、生産スケジュールを再調整した。当初の予定で操業停止は3月25日までとされていたが、生活に必要ではないすべての活動を停止する命令が出されたため、生産は再開されなかった。

そして4月27日、イタリア国内における感染状況が段階的に改善されたことを受け、イタリア政府は、主に輸出を目的とした企業で生産停止が長引くと市場シェアが失われる可能性があり、国家経済にとって重要であると考えられる企業の生産再開を許可した。

これは、新型コロナウイルス収束のための第1段階であり、現時点では、生産現場には一部の従業員のみが復帰するのみだという。最初にワークショップの従業員が職場に復帰し、次にエンジンの組立作業員、4月28日(火)からモーターサイクルの組立作業員が復帰する。他の従業員に関しては、在宅勤務が引き続き義務付けられ、自宅では仕事をすることができない人のみが、工場へ出勤することが許される。したがって、宣伝、マーケティング、IT、人事、財務、購買、ロジスティックスの各分野の従業員は、テレワークを実施。生産行程が再編され、従来の8時間シフトから7時間シフトを2回行うことによって、最小限の人数が生産に携わり、人と人との接触の可能性を最小限に抑えることができる。食堂も再開されるが、椅子の間隔を4つ空けて座ることが求められている。

自宅で作業することができない研究開発活動に従事している技術者は、政府の緊急事態宣言における重要な活動に関するATECO行動規範を遵守して既に働いていまる。そのため、エンジン試験室のエンジニア、モーターサイクルのテストを実施するエンジニア、および実験室でテストを実施するエンジニアは、全員がボルゴパニガーレで勤務。すべてのデザイナー、プロジェクト・マネージャー、IT関連部門のメンバーはテレワークを実施しています。これにより、ドゥカティ・モーターサイクルの輸送と新製品の開発を確実に実施することができる。

ドゥカティで施行されているすべての行動規範は、4月24日に更新された共通手順に準拠しており、いくつかの点ではさらに厳格な対策が導入されているという。例えば、社内では、距離に関係なくマスクを着用する必要がある。ドゥカティの安全手順は、イタリアで最初の感染者が発見されてからわずか2日後の2月23日に結成された、イタリア統一労働組合代表機関(RSU)と設置した共同委員会における活動の成果だ。導入された対策の多くは、フォルクスワーゲン・グループの中国工場で使用されている手順、特に生産が1週間だけ停止された後に、厳格な健康保護策を行い、人と人との距離を保ち、徹底的な消毒が現在でも行われている、FAW-VWの長春工場で実施されている対策を慎重に分析した結果である

CEOクラウディオ・ドメニカーリの談話

「安全手順を厳格に遵守することが絶対に不可欠です。ウイルスはまだ蔓延しています。エミリア・ロマーニャ州と共同で作成した手順は特に重要です。今年は、非常に困難な年になりますが、再開はまだ始まったばかりです。私たちは、ストリートファイターV4、ムルティストラーダ・グランドツアー、パニガーレV2の注文を数多く抱えています。モーターサイクルは、コロナウイルス収束に至る“第2段階”にとって完璧な乗り物です。駐車の問題もなく、人と人との距離も確保されていると同時に、安全で楽しい乗り物です」

なお、ドゥカティの生産ラインは再開するが、ドゥカティ・ミュージアム、ファクトリー見学、トレーニング・プログラムの「Fisica in Moto」は、引き続き休止とのこと。また、サプライヤー、ディーラー、協力会社の従業員、外部スタッフの工場への立ち入りも、生産活動、製品開発、サービスを継続するためにどうしても必要であることが証明されない限り、原則として禁止されている。再開に関しては、追って通知される予定だ。

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