仕掛け人は「北野内燃機」も手がけたあの人

人気イラストレーターLAMの初個展「目と雷」に、強酸性雨に打たれたSFバイク展示

  • 2020/4/3
LAMの初個展「目と雷」にビューエル「BATTLE CYCLONE(バトルサイクロン)」出現!!

ゲームやコマーシャルなどデジタルアートで多岐にわたり活躍する超人気イラストレーターLAMさん(雷雷公社)の初個展「目と雷」が、3月13日から4月5日まで東京・表参道 pixiv WAENGALLERY にて開催されている。ビビッドでキャッチーなイラストが展示される会場の真ん中には、バイクとそのバイクが描かれたイラストがあり、突然の登場に中高生らもザワついている。この仕掛けは、いったい何だ!?

●文&写真:青木タカオ ●取材協力:雷雷公社、pixiv WAEN GALLERY
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中高生にも人気の若手クリエイター! その個展になぜカスタムバイク!?

敏感な若者たちが押し寄せる東京・表参道のギャラリー、pixiv WAEN GALLERY。4月5日(日)まで、いちど見たらカラダに電流が走りトリコとなってしまう、ビビッドでキャッチーなイラストたちがディスプレイされている。LAM(雷雷公社)の初個展「目と雷」だ。

LAMさんは、専門学校HAL 2019年度CMアートワークやVRミステリーアドベンチャーゲーム・東京クロノス、アーケードリズムゲーム・WACCAキャラクターデザイン、2019年北京で開催されたBICAF国際コミック&アニメーションフェスティバルではメインビジュアルを手掛けるなど活動の幅を広げ、ファンが急増する一方。「雷雷公社」として、デザイナー・カトウシュンスケさんと活動をともにしている。

中高生にも人気の若手クリエイターLAMの初個展「目と雷」

LAMさんの初個展「目と雷」、pixiv WAEN GALLERYにて4月5日まで。 [写真タップで拡大]

会場のど真ん中には、バイクとそのフロントマスクが女の子と一緒に描かれたイラストがあり、注目を浴びている。「このバイクはいったいナニか?」「実際に走るのか?」といった問い合わせもあり、反響が大きい。バイクに興味のなかったティーンエイジャーらにも、強烈なインパクトを与えているのだ。

バイクのフロントマスクと女の子が一緒に描かれたLAMのイラスト

LAMさんが描いた初のバイク作品。強烈なインパクトを見るものに与えている。 [写真タップで拡大]

バイクは、カスタム界の重鎮、TASTE :: CONCEPT MOTOR CYCLE(テイストカスタムコンセプト)河内山 アキラさんがクリエイトしたビューエル「BATTLE CYCLONE(バトルサイクロン)」。ベースは2008年式XB12Rだ。カトウさんの愛車であり、今回の個展に飾るために河内山さんが製作した。

テイストカスタムコンセプトが製作したバトルサイクロン

SFの世界から飛び出してきたかのようなカスタムバイク。河内山作品の真骨頂だ。 [写真タップで拡大]

カスタム界の重鎮がデジタルアート界のホープと真っ向勝負!!

河内山さんといえば、北野武さんとのプロジェクト「北野内燃機」で、CB50をベースにした「TONO」をビルドアップしたことでも知られているが、ヴィンテージハーレー専門店「パラダイスロード」をプロデュースした後、1994年に「テイストカスタムコンセプト」をオープン。ビューエルXBシリーズをベースにしたバトルサイクロンシリーズは世界中にファンが多い。

今回、若きクリエイターとカスタム界の重鎮が、ジャンルやカテゴリーを越えた異例の発信となった。一体、なにがあったのか、個展「目と雷」の会場で3人に話をうかがった。

イラストレーターLAMのビビッドでキャッチーなイラストたち。

ビビッドでキャッチーなイラストたちに魅了されずにいられない。 [写真タップで拡大]

2Dのデジタルアートに、3Dのリアルなバイクが刺激を!!

河内山さんは「これはクリエイト・ガチバトルで、コラボではなく“対決”。これが終わりではなく、スタート。若きクリエイターがこのバイクに乗って東京中を駆け回るんです。バイクをつくっていて、ワクワクしました」という。

LAMさんは「こんなバイク、初めて見ました。すぐにイラストに描きたいと想い、数時間で仕上げたのが今回バイクと一緒に飾ってあるイラストです。武骨なボディもカッコイイですが、特に好きなのはフロントマスク。なので全体ではなく、顔を描きました」

LAMさんはさらにこう続ける。

「2Dを立体化するという試みは経験あるのですが、(実在する)3Dを2Dにするというのは初めての体験で、河内山さんのクリエイティブが僕を刺激して生まれたのが、今回のイラストです」

バイクを描いた作品はLAMさんにとってこれが初となり、今後の作品にも登場が期待される。

ベース車両は2008年式ビューエルXB12R。

ウェザリング加工が施された。ベース車両は2008年式ビューエルXB12R。 [写真タップで拡大]

オーナーのカトウさんは、完成車を見て言葉を失うほど感激したという。オーダーするにあたっては、好きな映画の話しを河内山さんとしただけだという。「ブレードランナー」(1982年公開)だ。エイジング加工が施されているのは、その世界観が再現されている。河内山さんはこう教えてくれた。

「強酸性雨の中もたくましく駆け抜けるイメージです」

タイヤはピレリ「MT60RS」

装着されるタイヤはピレリ「MT60RS」。荒廃した20XX年、地中上にある大都市をタフに駆け回るイメージだ。 [写真タップで拡大]

タイヤはオンかオフか、アドレナリンを放出するブロックパターンのピレリ「MT60RS」。今回はハーレー専門誌『ウィズハーレー』の誌面でピレリジャパンと展開するカスタムプロジェクトも進行し、テイスト河内山さんのカスタムにピレリジャパンが賛同し、「Pirelli × TASTE CONCEPT × WITH HARLEY Custom Project」と銘打っている。

河内山さんは「世界的なメーカーに我々のクリエイトが認められた気がして、嬉しいです。バイクにブランド名をペイントしましたが、架空の世界観の中にリアルなものが入ってくると、ぐっと現実味が増して面白みが出てきますよね」と頷く。

LAM初個展「目と雷」

LAM初個展「目と雷」は、pixiv WAENGALLERY(東京都渋谷区神宮前)で開催中。 [写真タップで拡大]

アニメファンもバイクファンも必見のLAM初個展「目と雷」は入場無料で、4月5日まで東京・表参道 pixiv WAEN GALLERY にて開催。新型コロナウイルスの感染拡大により、開催期間に変更が生じる場合があるため、運営状況については随時pixiv WAEN GALLERY公式HPや公式Twitterにて確認されたし。

※この記事はハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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編集者とユーザーが“一緒に”ハーレーという乗り物を楽しむために誕生した、ハーレーダビッドソン専門誌が「WITH HARLEY(ウィズ・ハーレー)」だ。誌名を公募および投票で決定するという新しい試みに挑んだ結果、ウィズ・ハーレーに決定した。