ハーレーダビッドソン ミルウォーキーエイトエンジンを搭載するソフテイル。そのスポーツ性能やモアパワーを引き出すことに早くから着手してきたRTBモーターサイクルが手がけた、スポーツグライドカスタム&ファットボブ114カスタムの2台を紹介。どちらも得意のクラブスタイルを取り入れ、独自の世界観を知らしめている。
●文:青木タカオ ●写真:箱崎大輔 ●取材協力:RTBモーターサイクル ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
2020年モデルとして『ファットボーイ30周年記念モデル』が登場。ナセルと一体化した異径LEDヘッドライトや、鋳造アルミ製レイクスターホイールといった唯一無二の装備をスタンダードモデルから踏襲し、エン[…]
スポーツグライドカスタム:ベース車のアグレシッブさを荒々しいほどに強調
ソフテイルファミリーで唯一となる脱着可能なミニフェアリング、専用開発したシェル形状のハードサドルケース、クロームとブラックのコントラストが美しい集合マフラーを備え、独創的な仕上がりとなっているスポーツグライド。
インナーチューブ径43mmの倒立式フロントフォークをセットし、両足を投げ出すようにして乗るフォワードコントロールのステップは、リラックスしたライディングポジションとともにコーナリング時のバンク角も稼ぎ、スポーツライディングを強く意識していることがわかる。
そのアグレシッブさを荒々しいほどに強調した最新クラブスタイルカスタムは、集合管をTBR(トゥーブラザーズレーシング)の軽量ステンレス製にし、ミルウォーキーエイトのヘッドにはスクリーミンイーグルのハイカムやプッシュロッドが使われている。
サドルマンのシートに腰を沈め、ファットボブから流用したステップに足を乗せる。そしてワイルドワンの12インチバーを握りしめれば、堂々たる気分。ハイスピードツアラーにマッチするトールウインドシールドは、迫力あるフロントエンドを演出すると同時にウインドプロテクションも高く、高速クルージングも快適そのもの。
遠く離れた町でも、仲間のためならアクセル全開でハイウェイを吹っ飛んでいくというのが、アメリカ西海岸のモーターサイクルクラブの流儀だが、なるほど納得。このスタイルなら豪快に突き進める。誰も止められない!
ベース車:FXSB スポーツグライド
バットウイングフェアリングのシルエットを彷彿とさせるミニフェアリング、そして開けたときもオイルダンパーによってゆっくりと上質な動きでリッドの開くサドルケースは、工具不要で脱着が可能。気分によってフル装備、ストリップ、2つのスタイルを変えて楽しめる。アグレシッブなブラックマシンのなかで際立つのは、専用のマンティス鋳造アルミホイール。足もとに軽快感を与え、カスタムルックを強調。リアサスはハンドノブ式プリロードアジャスター付きだ。
ファットボブ114カスタム:迫力のアメリカンスタイルは稲妻がポイント
強いアメリカンスポーツクルーザーの匂いを、強烈すぎるほどに放つファットボブ。目を惹くのはなんと言ってもフェアリングだろう。メンフィスシェード製で、ブラックのままでは単調だからとサイドに稲妻が描かれて、巧妙なアクセントとなった。ハンドルクランプに入るスラッシン・サプライのロゴにもライトニングが刻まれ、コーディネイトされているのが心憎いではないか。
マフラーは軽量でハイパワー、そしてVツインのサウンドを気持ちよく響かせるTBR(ツーブラザーズ・レーシング)の2 in 1集合。黒尽くめの車体に合わせてエキゾーストシステムもオールブラックだ。
腰高なガンファイターシートはサドルマンで、ミルウォーキーエイト114のダッシュにも耐えるよう腰をしっかりホールドしてくれる。ロングツーリングでも疲れにくく快適なのは、独自の「ジェルコア」が入っているから。ダイアモンドラティスステッチもレトロで美しい。
テールエンドがスタイリッシュで軽快なのは、ライセンスプレートのサイドマウントによるところが大きい。これもまた、見る者にアメリカを強く意識させるポイントとなっている。
外装をスッキリ見せているのは、コンパクトなLEDウインカーも貢献していることを忘れてはならない。ODCターンシグナルは、CNCマシニングビレットアルミ製で質感も高いブラックアルマイト仕上げ。レンズサイズはわずかに横40mm×縦8.4mmしかない。灯火器類がこれほどにまで小さいと、ファットボブと名乗る由来にもなっているボブカットフェンダーのシルエットを邪魔しない。
※この記事はハーレーダビッドソン専門誌『WITH HARLEY』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトでお買い求めください。 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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