
ハーレーダビッドソンの2023年モデルをまるごと紹介。今回レポートするのは、ロードグライドST/ロードグライドリミテッド/ロードグライドスペシャルの3機種だ。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●外部リンク:ハーレーダビッドソンジャパン
ロードグライドST:キング・オブ・バガーズ由来のST仕様
グランドツアラーをベースにしつつ、バガーレーサーにも通ずるスポーティーな走りに対応するべくシートをソロ仕様にし、前後フェンダーはアグレッシブな走りのためにバッサリとショートカット。ハードサドルケースのストレッチやエクステンションなどの装飾もすべて取り払った。
極めつけは心臓部で、排気量を1923ccに拡大したミルウォーキーエイト117を積み込み、フレッシュエアを効率よく供給するヘビーブリーザーインテークをセット。STモデルの証となるブロンズ仕上げのアルミキャストホイールと同じ、唐金の色調をロッカーアームカバーに配し、アクセントとしているのもセンスが際立つ。ハイフローエキゾーストが装着され、最高出力は103PSにも達するから驚異的としか言いようがない。
カバー&ガード類をブラックで統一し、洗練されたスタイリングに仕上がった。また、ツーリングモデル共通のインフォテインメントシステム・BOOM! Box 6.5GTはブルートゥースやUSBでスマートフォンと接続でき、ミュージックプレーヤーやナビアプリをディスプレイ上で操作可能。ツーリングも快適だ。
●色:[NEW COLOR]ホワイトサンドパール ●価格:403万4800円
ロードグライド最大のポイントとなるシャークノーズフェアリングはフレームマウントされ、ステアリング機構に干渉していない。軽快なハンドリングを生み出している。足もとはSTシリーズ共通のブロンス仕上げのアルミ鋳造キャストホイールを履き、見た目にもスポーティーだ。ロードグライドスペシャルと比較すると、車体重量を5kg減らしているのも見逃せない。車体色は登場した’22年式から2色のみで、’23年式ではガンシップグレーがホワイトサンドパールへ変更されている。●色:ビビッドブラック ●価格:394万6800円
ロードグライドリミテッド:ウルトラリミテッドと双璧を成すフラッグシップ
13.5インチのトールスクリーンとウインドプロテクション効果の高いシャークノーズフェアリングの組み合わせで、ハイスピードレンジでも快適なクルージングを約束。大容量の荷物を飲み込むキングツアーパック(トップケース)やハードサドルケースに加え、最高峰であることを誇るツインクールド(空水冷)ミルウォーキーエイト114エンジンを搭載し、パワフルな走りも堪能できる。
最新の電子制御によるリフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)はABS/トラクションコントロール/ヒルホールドコントロールなどの先進機能でセーフティライドに大きく貢献。車体の傾きを検知し、コーナリング中のブレーキでは前後配分を最適化するなど非常に賢い。オーディオは新車ノーマル時からクリアで迫力のあるサウンドをライダーに提供。リヤシートのアームレスト下にスピーカーが設置され、パッセンジャーも良質な音を耳にできる。
’23年式ではグレーヘイズ×シルバーフォーチュンなどツートーンの豪華なニューカラーが登場し、カラーバリエーションをますます魅力的なものにした。
●色:[ALL NEW COLOR]グレーヘイズ×シルバーフォーチュン(クロームトリム) ●価格:447万4800円
(左)●色:ブライトビリヤードブルー×ビリヤードグレー(クロームトリム) ●価格:447万4800円
(右)●色:ビビッドブラック(クロームトリム) ●価格:427万6800円
(左)●色:プロスペクトゴールド/ビビッドブラック(ブラックトリム) ●価格:466万1800円
(右)●色:ブライトビリヤードブルー/ビリヤードグレー(ブラックトリム) ●価格:466万1800円
ロードグライドスペシャル:長距離も快適かつエキサイティング
ロードグライドならではの独創的なフロントマスクは、二眼ヘッドライトとシャークノーズフェアリングによるもの。最新カスタムのトレンドを反映したスペシャルでは、ウインドスクリーンをスモーク化し、短くスタイリッシュにカット。細身のスポークがクロスするカスタムホイールは大径19インチで、リミテッドよりインチアップされているのも見逃せない。
サドルケースはマフラーを覆い隠すようにストレッチされ、迫力のあるテールエンドを演出。ストリートで人気を博すバガーカスタムスタイルが踏襲され、どこから見てもアグレッシブ。ライダーたちからの熱き視線は避けられないだろう。主役の座は譲らない!
エンジンガードはコンパクト化され、スポーティーさを強調。ただし、軽快なスタイルになっても乗り心地が良く、さすがはグランドアメリカンツーリング。高速道路を使ったロングツーリングを得意とするところは変わっていない。ハンドルはプルバックされ、リラックスした乗車姿勢を生み出している。
’23年式では鮮やかなイエローを用いたニューカラーが登場するなど、注目度はますます高い。
●色:[ALL NEW COLOR]インダストリアルイエロー×ビビッドブラック (ブラックトリム) ●価格:407万8800円
(左)●色:ブライトビリヤードブルー×ビリヤードグレー(ブラックトリム) ●価格:407万8800円
(右)●色:ビビッドブラック(ブラックトリム) ●価格:388万0800円
(左)●色:バハオレンジ(クロームトリム) ●価格:378万1800円
(右)●色:ブライトビリヤードブルー×ビリヤードグレー(クロームトリム) ●価格:389万1800円
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
バイク好きなら誰でも参加できる ハーレーダビッドソン創業120周年、さらにハーレーオーナーズ グループ(H.O.G.)設立40周年となる2023年、H.O.G.オフィシャルイベントが、より盛大に、誰で[…]
宜野湾市から那覇空港のすぐ近くへと移転 テープカットの後、モトギャルソン沖縄の赤嶺毅代表取締役は、「1999年に(宜野湾市)大山でオープンして以来23年。ハーレーダビッドソンの創業120周年という節目[…]
別々の趣味も持ちながら、ハーレーを楽しむ Tさんのご家族は4人。ご夫婦と長男長女という構成である。今回の取材で待ち合わせをした山梨県のハーレーショップ「マイパフォーマンス」店頭には、娘さんも一緒に遊び[…]
ナイトスタースペシャル:オールマイティさで“パパサン”後継へ! 見た目の通り軽快感があり、アグレッシブな走りを堪能できる。その一方で、車体は絶えず安定したまま落ち着いて動く。フロント19インチらしいお[…]
ナイトスター|スポーツ性能を向上し、より俊敏に! 女性にも扱いやすく、小柄なライダーにも安心して乗れると好評のナイトスターを、トライジャがよりスポーティーにカスタマイズ! 人気の般若バーがビキニカウル[…]
人気記事ランキング(全体)
ネットで注文できる1サイズ&1プライスガレージ。完成状態で運搬されてクレーンで据え置きされる サンデーメカニックなら誰もが知る工具ショップ・アストロプロダクツのホームページ上に「BIKE小屋」という商[…]
昔の日本で大型輸入車に乗れるのは非常に限られた人だけ 現在の日本では様々な輸入車が当たり前のように走っているけど、昔は世界で1番厳しいとされた認証型式の取得や車検制度という高い壁があり、日本を走る外車[…]
バイク同様に開放感を楽しめるオープンカー、屋根を開けた状態での雨対策はどうなっている? ごく一部の特別なモデルやカスタムされたマシンを除くと、バイクは雨の中を走ったからといってトラブルが起きないように[…]
最新ペルチェ素子搭載の冷暖両用ベスト ライダーの体温管理に革命をもたらすかもしれない画期的な新商品が、おたふく手袋が手がけるBODY TOUGHNESSブランドから登場。それが、「BT アビリティ ペ[…]
※写真はMotoAmerica Mission King of the Baggers ハーレーダビッドソン「ロードグライド」のワンメイクレース! ツーリング装備をサイドバッグに絞った仕様の“バガー”[…]
最新の投稿記事(全体)
チャンピオンマシンからダイレクトにフィードバック トプラック・ラズガットリオグルの手により2024年のスーパーバイク世界選手権でチャンピオンを獲得したマシン、それがBMWモトラッド「M1000RR」だ[…]
KTMは、数か月にわたる献身的な努力と戦略的な計画の結果、KTM AGは長年のパートナーであるBajaj社との関係を拡大し、主要投資家としてBajaj社を迎えることができたと発表した。 KTM AG […]
コスパモンスター、それだけだと思っていたら これまでなかなか試乗する機会のなかった(筆者がたまたま試乗機会に恵まれなかった)スズキの軽二輪スタンダードモデル「ジクサー150」に乗ることができたのでイン[…]
660ccの3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「デイトナ660」 イギリスのバイクメーカー・トライアンフから新型車「デイトナ660」が発表された際、クルマ好きの中でも話題となったことをご存知でしょう[…]
ヤングマシン電子版2025年7月号 [特集] バイク界の近未来を斬る! The Times They Are A-Changin’時代を変えるべく、さまざまなテクノロジーや新モデルが発表されています。[…]
- 1
- 2