
●文:ライドハイ編集部(伊藤康司) ●写真:伊藤康司 長谷川徹
昔のレバーは真っ直ぐだったが…
バイクのブレーキレバーやクラッチレバー、昔はシュッと真っ直ぐな形状だった。それが現在主流の、途中で折れ曲がった“ドッグレッグレバー”になったのは、おおむね1980年代初頭からだ。
1972年に登場したカワサキ900 SUPER 4ことZ1のブレーキレバー。油圧式ディスクブレーキを採用していたが、レバーは以前のドラムブレーキ時代と同様にシュッとまっすぐな形状だった。これはこれでレトロな雰囲気でカッコいいが…。
油圧ディスク化、そしてモトクロスから広まった形状
市販バイクで初めて油圧式ディスクブレーキを装備したのが、1969年に登場したホンダのCB750フォアで、それまではすべてワイヤーを引いて作動するドラムブレーキだった。
じつは構造上の違いから、油圧ディスクのブレーキレバーのピボット位置は、ドラムブレーキよりもハンドルバーから離れた場所に配置される。すると真っ直ぐなレバー形状だと、ハンドルバーから遠くなって指が届きにくくなる(手が小さいと厳しい)。
そこで、レバーを引きやすいように途中で曲げてハンドルバーに近づけたのが“理由その1”だ。
そして“理由その2”は、モトクロスのマシンだ……
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