
「ワインディングの覇者を目指すならCB-1」のキャッチコピーだったら評価は変わった!?
カウルを装着したレーサーレプリカが出現する以前、1970年代までのスーパースポーツはカウルのないフォルムが一般的。
それが1980年代からのレプリカブームで、ネイキッドなバイクはコストをかけていない、位置づけの低いイメージになってしまった。
ホンダはそんな流れを変えようと、スポーツバイクの原点復帰とネイキッドだからこそ楽しめるクオリティ感を込めた、新しい価値観のバイクを模索。
ホンダのオンロードスポーツの称号である「CB」に排気量の数字を加えないシンプルに「CB-1」、まさに原点復帰を表すネーミングで1989年にリリースされた。
開発チームが具体的に狙いを定めたのは、サーキットよりワインディングが面白いスポーツバイク!
レプリカから派生したのではない証しに専用のパイプフレームで、全体のフォルムはコンベンショナルな、しかしオリジナリティ豊かなこだわりが感じられる大人びたバイクにしたい。
そして肝心の走りに求めたのはハンドリングの追求、面白くて正統派スポーツを感じられる一定の法則を守った高次元な特性であること。
ターゲットはリーン→旋回フルバンクのレプリカ(サーキットで求める究極)に対し、ワインディングの決め手となるのは最初のリーン、そこでの向き変えターンを最優先すれば、見知らぬ道でのコーナリングアプローチに自由度が得られ最強の武器になる……と、前のめりで開発コンセプトが詰められていった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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