![スズキGS250FW(1983)[名車バイクレビュー] 250ccで4気筒DOHCは世界初だった!](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/11/attachmentfile-file-22961.webp)
●文:根本健(ライドハイ編集部)
250ccの4気筒はパフォーマンスで不利。それでも届けたかった4気筒の贅沢な快適さ
250ccで4気筒…。1982年当時、それは国産ライバルメーカーが手をつけていないカテゴリーだった。
1976年にDOHC2気筒のGS400、DOHC4気筒GS750で4スト化に追随したスズキは、1980年にGSXシリーズの気筒あたり4バルブ化で先んじる攻勢に出て、GSX250E/GSX400Eのツイン/GSX750E/GSX1100Eの4気筒で、瞬く間にラインナップを揃えてみせた。
そして1981年には、400ccクラス初の4気筒16バルブ搭載・GSX400Fも投入。そうなると、当然250ccにも同様に4気筒モデルを考えるようになる。
じつは以前、1977年にミラノショーで、イタリアのベネリ(Benelli)が250ccの空冷SOHC4気筒をデビューさせていた。
ところが4気筒化のリーダーたるホンダは、CB750Fourの後にCB500Four、そしてCB350Fourまではラインナップしたものの、250ccでは沈黙を守っていたのだ。
その理由は、250ccまで小さくなると、レーシングマシンならともかく実用域では2気筒が優位とわかっていたからだ。
しかし、追いつけ追い越せで攻勢をかけてきたスズキは、4気筒を水冷化していく開発に着手していて、4バルブのGSX400FWを1983年にデビューさせたのだが、同じく水冷化した250ccDOHC4気筒は2バルブ…車名もXがつかない「GS250FW」となっていた。
量産車で世界初の250ccDOHC4気筒となったGS250FWには、あえて2バルブでもユーザーへ届けたい思いがあったのだ。
4気筒を開発するようになったエンジニアには、そのツインとはまったく異なる爽快なエンジンフィーリング/スムーズな快適さは格別だった。
そこで、絶対性能ではツインに届かずとも、この贅沢な感性を250ccユーザーにも味あわせたいとの思いが強くなり、低中速域を優先した2バルブでデビューさせたというわけだ。
2バレルのキャブレター採用が物語るコンセプト…
そうしたエンジニアの思いをカタチにしていくプロセスで出てきた手法が、2バレルキャブレター、つまりひとつのキャブレターにふたつの吸気路がある、4気筒を4キャブではなくふたつのキャブレター装着で開発する方法だった……
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ライドハイの最新記事
鈴鹿8耐でV4に勝つ750インライン4開発に単を発した操る面白さでライディングする新次元のスーパースポーツFireBlade! 1992年に登場したCBR900RR FireBladeは、それまでトッ[…]
世界をリードしたCB、CBR、VFR、RVFの歴史を積み上げた経験とこだわりのありったけを注ぎ込む! スーパーブラックバード。米空軍で超高々度を偵察飛行する目的で開発された最高速度記録3529.56k[…]
2バルブで半球形燃焼室のツイン点火プラグ! 1989年のゼファー(400)が火をつけたネイキッド・ブーム。 カワサキは1990年にゼファー750、そして1992年にはゼファー1100とビッグバイクでも[…]
不朽の名車KATANAのレプリカで、尖ってないスポーツモデルをリリース! スズキといえばKATANA……国産4メーカーが揃ってビッグバイクへチャレンジして肩を並べた1970年代を過ぎて、スズキはスペッ[…]
ネオレトロなロケットカウルへの郷愁を巧みなグラフィックで新しさへと巧みに演出! 1989年、スズキは1レーサーレプリカ全盛だった頃に感性も価値観も異なる、オトナを意識した都会的な新ネイキッド、BAND[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車 | スズキ [SUZUKI])
時代に翻弄されて2年少々の短命に マスキー法やオイルショックという問題があったにも関わらず、海外では2スト3気筒のGT750を’79年まで販売したスズキだが、RE-5は2年少々で販売中止。その背景には[…]
100以上のメーカーがドイツのNSUと交渉 シリンダーを星型に配置する航空機用レシプロエンジンとの混同を避けるため、海外ではヴァンケルエンジン、ピストンレスエンジンなどと呼ばれているロータリーエンジン[…]
ハウジングのCEMメッキと3分割式アペックスシール デビュー時には2/4輪界の革命機と呼ばれたロータリーエンジン。ただし開発元のNSU自身も’59年の時点ではロータリーエンジン車を量産した経験はなかっ[…]
他社とは異なる姿勢で大型車の未来像を提示 冒頭から誠に失礼な表現になるものの、国産2輪車では唯一のロータリーエンジンと、ジュルジェット・ジウジアーロによる独創的なデザインを採用したRE-5は、世間では[…]
レーサーの姿と技術を公道へ持ち込んだRG250Γ 1983年3月に発売されたRG250Γ(ガンマ)は、ひと目でレーシングマシンを連想させるスタイルによって、当時のライダーに強烈な衝撃を与えた。車名の「[…]
最新の関連記事(ネモケンのこのバイクに注目)
新型4気筒を待ち焦がれていたホンダファン CBにXが加わった車名のCBX400Fは、1981年10月にデビュー。バイクブーム真っ只中で爆発的な人気を誇ったホンダの切り札となったマシンだ。 実はカワサキ[…]
ボクサーエンジンの誕生、最強バイクとして世界中でコピー BMWといえば、2輪メーカーとしてスーパーバイクS1000系からボクサーのRシリーズなど、スポーツバイクで世界トップに位置づけられるメーカーだ。[…]
特別な存在をアピールする“衝撃”=IMPULSEと名付けたバイク スズキには、1982年から400ccネイキッドのシリーズに「IMPULSE(インパルス)」と銘打ったバイクが存在した。 IMPULSE[…]
一般公道は乗りやすさ最優先、そのコンセプトを後方排気でピュアレーシーへ ヤマハは、1980年にレーサーレプリカ時代の幕開けともいうべきRZ250を発売。一躍250ccをビッグバイクを凌ぐパフォーマンス[…]
スーパーバイクが2気筒なら1000ccまでOKとなり、ホンダVTR1000Fとともに新チャレンジが始まる スズキは、知る人ぞ知るVツインスポーツにチャレンジしていたメーカー。いまもSV650系をはじめ[…]
人気記事ランキング(全体)
レーサーの設計思想を公道へ! Hondaが本気で作った2スト250 1983年、Hondaは同社初となる2ストローク250ccスポーツモデル「MVX250F」を発売した。90度V型3気筒という独創的な[…]
400cc4気筒が若者たちの憧れになった時代 日本で400ccクラスのスポーツバイクが大きな存在感を持つようになった背景には、1975年に変更された二輪免許制度がある。新たな制度では400ccを境に免[…]
独自にチューンしたF5型V8ユニットを搭載 ご存じの通り、ストックのZ8がサーキットの匂いを感じさせるスパルタンな仕立てだったのに対し、アルピナが目指したのは「どこまでも快適に、エレガントに長距離を走[…]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
道具としての高い完成度により、警察車両として採用された 世界恐慌下の1932年に誕生したこのモデルは、本来、バイク乗り向けではなく自動車ディーラーや整備工場の「出張メンテナンス(サービス)用車両」とし[…]
最新の投稿記事(全体)
雨でバイクに乗れなさすぎて、そろそろ気が狂いそうだった女の1日。 皆様こんにちは~。指出瑞貴です♪ 30日間以上、連続雨という東南アジアのような不思議なお天気ですね。自分の休み[…]
車種、そして正規代理店、続々増加中! 2025年春の東京モーターサイクルショーで大々的に日本上陸のお披露目をしたQJMOTOR。 2026年9月時点で車種は15機種、代理店の数も増え、今や58店舗とな[…]
「Z1超え」を果たした世界最速の伝説。GPZ900R Ninjaが持つ永遠のロマン カワサキモータース全面協力!3Dスキャンで純正車を1/4スケール再現 本シリーズで完成するのは、現存する実車が極めて[…]
一度は希少になった「400cc×4気筒」が、いま再びアツい! いま、400ccクラスの4気筒エンジンに再び注目が集まっている。 そもそも400ccと4気筒の組み合わせは、日本のバイク史において決して新[…]
7月の欧州発表から待望の日本解禁!「SV-7GX」が10月13日発売 スズキは、2026年7月8日に欧州で公開されていた新型クロスオーバーモビリティ「SV-7GX」を、2026年10月1日に日本国内向[…]
- 1
- 2


![スズキGS250FW|スズキGS250FW(1983)[名車バイクレビュー] 250ccで4気筒DOHCは世界初だった!](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/11/suzuki_gs250fw_20231024_01-768x432.jpg)




































