
●記事提供: ライドハイ編集部
先陣ホンダに続きヤマハがアメリカ進出、スズキも最高スペックで勝負を挑む!
ホンダは’60年代に入るとマン島T.T.レースへの挑戦から、世界戦略として250ccのCB72でアメリカをはじめ海外でスーパースポーツ・モデルでの進出を開始した。続くヤマハも’64年に250ccで世界GPタイトルを獲得した勢いで、アメリカへYDS3で攻勢をかけていた。
ホンダのCB72は、250ccながら英国500ccクラスト同等の加速やトップスピードが売りで、注目を浴び一気に人気車種となっていった。ヤマハも2ストロークで初の分離給油と、オイルをガソリンに混合して給油する手間を省いたクリーンで高性能なイメージで追送。
そうなると、後発のスズキは先ずスペックで先行2機種を凌ぐ必要があった。
当時スズキは世界GPだと50ccに125ccと小排気量が主戦場。しかし海外では250cc以上が趣味のスーパースポーツのため、同クラス帯への参入は1965年とやや遅れた。そしてついにT20でアメリカの250cc市場へ進出したのだ。
市販車で初の6速ミッション、分離給油もクランクシャフト圧送のハイメカ搭載!
そこでスズキが投入したのは市販車では初の6速ミッション。当時は5速が最多段ミッションだった時代だ。
そもそも50ccでは14速、125ccでも12速と、とてつもない多段ミッションで高回転のピーキーなハイパーエンジンを駆使していたメーカーだけに、この多段ミッションはモータースポーツに詳しいファンには刺さる武器。ニックネームもX6 Hustlerと、6速をアピールしていた。
さらにこれも日本製市販車では初のアルミシリンダーを採用。またスズキとしては市販車で初のクレードル型のパイプフレームで、これもGPマシンからのフィードバックだ。
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