●記事提供: ライドハイ編集部
レースシーンではコーナーの奥までブレーキをかけている?
レースシーンは色々な意味で誤解されやすいのも事実。コーナーのかなり奥のほうまでフロント・ブレーキをかけているのもそのひとつ。
前後スリックタイヤで、しかも信じられないほど深いバンク角でグリップ力を発揮するよう、レーシング・タイヤはそのトレッドコンパウンドからカーカス構造まで一般向けと異なるからだ。
そうした特殊な条件のなか、前輪のグリップを旋回の助けになるようコントロールしているのだが、レースシーンで転倒はほぼこの瞬間で起きているのもご存じと思う。
ただ最新のハイグリップタイヤと電子制御されたフロントフォークとの組み合わせだと、サーキットの路面ならばバンクしたまま通常のブレーキ入力レベルでもスリップダウンせずグリップが可能な場合もある。
だからといって、コーナーの中でブレーキがかけられると思うのはあまりにリスキーなのはいうまでもない。
実はリーンの瞬間にブレーキ圧を減じて前輪がステアしやすく、つまり曲がりやすくする特性を利用しているシーンでもあるという側面に注目しよう。
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