●記事提供: ライドハイ編集部
生粋のBSAファンの需要が見込めるツインに見向きもせず、源流GOLD STARへのこだわりが……
1972年のBSA終焉からまさに50年後、昨年12月のバーミンガムショーで復活した新しいBSAの単気筒ゴールドスターが発表された。そして6月23日のGoodwood Festivalでのお披露目で、デモ走行を依頼されたA.カスカートから試乗リポートが寄稿されたのでお届けする。
まずこのBSA復活の経緯から説明しよう。2016年、インド最大の産業コングロマリットのひとつ、マヒンドラグループがBSAブランドを取得、Classic Legends Ltd.を興しRoyal Enfield元幹部のAshish Joshi氏が率いるプロジェクトがスタートした。
エンジンはオーストリアのロータックスが、BMWのF650やKTMのDUKEなどと同じくベース部分を開発、英国でバーチカル(直立)単気筒のビンテージ構成へと進化させ、同じく英国でのデザインとリカルドモーターサイクル設計のダブルクレードルフレームへ搭載と英国テクノロジーで着実に積み上げてきたという。
しかし大型スポーツバイクでは、Royal Enfieldのように650ccクラスなら2気筒のほうが需要も多いはず。なぜ敢えてビッグシングルなのかとの問いに「BSAの源流は500ccゴールドスター、ビジネスの成功は後からでも狙えるので、まずは象徴であるゴールドスターの再現を通して多くを学びたかった」と、Joshi氏からいかにもエンスージャストらしい答えが返ってきた。英国製スポーツバイクを最も理解しているのはインドのメーカーとマーケットだと付け加えるほど、そこにはこだわりを感じさせる。
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