ロイヤルエンフィールドは2022年8月7日、インド本国で「ハンター350」を発表した。車体やエンジンはクラシック350/メテオ350と共有すると見られ、スタイリングは現代的なロードスターに仕立てられている。何より注目なのは、その価格だ。
●外部リンク:ROYAL ENFIELD
そのスタイリングは打倒ホンダGB350の野心メラメラ!?
ロイヤルエンフィールドは、インド本国で新型モデル「ハンター350」を発表。空冷2バルブ単気筒をハリスパフォーマンス設計のスチールフレームに搭載し、スタンダードモデル然としたスタイリングに仕立てている。
ベースとなっているのは、メテオ350/クラシック350のエンジン&車体と見られ、特別な装備はターンバイターンの簡易ナビゲーションシステム「ロイヤルエンフィールド トリッパー」程度(日本仕様に搭載されるかは未知数)。
しかし、何より注目すべきポイントがある。それは価格だ。
インド本国における価格は、レトロハンターと呼ばれるスポークホイール仕様で14万9900ルピー、メトロハンターと呼ばれるモダンデザインのもので16万3900ルピーとなっている。これを単純に日本円に換算しても意味はないが、現地で販売されているホンダGB350のインド版「ハイネスCB350」が18万5000ルピーであること、そしてロイヤルエンフィールドのクラシック350も、いちばん安いグレードで19万0043ルピーなのだ。
クラシック350の日本仕様は63万4700円~となっており、これに現地の価格比を掛け合わせると……、なんとハンター350は約50万円~になる。高価格帯のメトロハンターですら、計算上は約54万7400円である。これに昨今の円安為替の影響を加味したとしても、60万円前後に収まる可能性は高そうだ。
まさしく、インドで増殖をはじめたハイネスCB350(GB350)を狩るためのニューモデルと言ってもおかしくない価格とデザイン。「ハンター350」に込められた意味とは……そう勘繰らずにはいられない。もちろん“ハンター”の狩場はインドにとどまらず、日本に進出してくるのは間違いないだろう。ホンダGB350が55万円、GB350Sは59万4000円という価格帯を見ても、人気に生産が追い付かないGB350/Sにとってハンター350は脅威の存在になるはずだ。
メトロハンターは前後キャストホイール+前後ディスクブレーキを備え、タイヤは幅広のチューブレスタイプを装着。前φ300mm/後φ270mmディスクブレーキを装備し、デュアルチャンネルABSを標準搭載する。LEDテールランプ、デジタル+アナログメーターはオド、トリップ、ギヤ段数表示、燃料残量計、時計、サービスリマインダーを表示できる。レトロハンターは前後17インチのスポークホイール(タイヤサイズは共通)に、前φ300mmディスク+後6インチ径ドラムブレーキ、シングルチャンネルABSを装備し、カラーリングはクラシカルな単色からなる。
カラーバリエーションはメトロハンターが6色、レトロハンターは2色。
ROYAL ENFIELD HUNTER 350
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1370mm シート高800mm 車重181kg(装備)■空油冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 20.2bhp/6100rpm 2.75kg-m/4000rpm 変速機5段 燃料タンク容量13L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17
ROYAL ENFIELD HUNTER 350[METRO HUNTERS]
ROYAL ENFIELD HUNTER 350[RETRO HUNTERS]
【動画】Royal Enfield Hunter 350 | A Shot Of Motorcycling
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