発売から40年を迎えたGPZ900R。今なお人気が高く、中古車市場はもちろんカスタムシーンも盛り上げている。ここで紹介する個体は、オーナーがカスタムを加え進化をし続けている個人カスタム車両だ。転倒して修理したが、どうしても走行中のシミー現象が気になるという。もしかしたらフロントフォークの歪みがあるかもしれないということで、確認も含めモトメカニック編集部でオーバーホールを行った。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:丸中洋行
ホイールでもステムベアリングでもない、シミーの原因はタイヤ!? そんなことある!?
“タイヤの偏摩耗やホイールのアンバランス”は、シミーの原因として挙がる2大要因。だがタイヤは新品交換後数百kmで、明確な摩耗や傷はなく、ホイールもバランスウェイトなしでブレずに走っていたことから犯人ではないと判断していた。
そこで、ホイール/ステムに続きフロントフォークをオーバーホール。今回はその工程を紹介する。
最初に暴露してしまうのだが、フロントフォークの曲がりを心配し、チェックを含めての作業だったが、じつは作業後もシミーが続いた。そこで「もしや?」と考え、ダメ元でフロントタイヤを交換したところ、ものの見事に完治してしまったのだ!!
横方向に滑ったことで内部構造に何か異常が発生したのかもしれないが、まさに拍子抜け。タイヤ交換以外に行った作業も、転倒によるダメージの修復はもちろん、メンテナンスとしても有効だから無駄ではない。しかし、まさか原因がタイヤとは…。
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