軽さは正義! 最新モンスターはCB400SFよりも13kgも軽い!

ドゥカティ モンスター+(プラス)試乗【前モデルより18kg軽量化! ドゥカティらしい挑戦的な進化と圧倒的な軽さが魅力】

レース直系の車体設計思想なのに、とてもフレンドリーな乗り心地

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不思議なのはパニガーレシリーズと同じような車体設計思想なのに、そのフィーリングはまるで異なることだ。パニガーレはスーパースポーツだからカチッとしているが、モンスターはとてもしなやか。

コーナリングの際に向きを変えるタイミングでのレスポンスの良さは共通だが、モンスターはその動きに怖さや不安や難しさを感じさせない印象で、タイヤの接地感もとてもわかりやすい。

深くバンクしていないのに、あっという間にコーナーをクリアしてしまい、苦手なコーナも皆無。走るほどにワイディングの虜になっていく。リズムに乗りながら右へ左へと切り返すのがとても気持ち良い。

昔はスパルタンだったり、乗り手を選ぶと言われたドゥカティだが、その頃の面影はない。モンスター誕生から約30年。その立ち位置は大きく変わってきている。

この後サーキットも走る機会があったが、さすがにその領域になると本国仕様のサスペンションとシートが欲しくなるが、サーキットでも937ccとは思えないコーナリングスピードを披露してくれた。

コーナーの立ち上がりでスポーツモードで大きくスロットルを開けながらデスモドローミックならではの伸びを堪能する。この高回転域の圧倒的な吹け上がり感は、ドゥカティにしかない快感を教えてくれる。

また別の機会では、市街地で本国仕様のサスペンションとシートを経験することもできた。前後サスペンションのスプリングを組み替え、厚みを得たシートはそのハンドリングをよりシャープにしてくれたし、ドゥカティらしさとモンスターらしさをより色濃く反映。

また、サスペンションは本国仕様でシートは日本仕様など、好みで組み合わせを変えてみるのも理想のモンスターに出会う近道になるはずだ。このあたりはディーラーで相談してみていただきたい。

スポーツ、ツーリング、アーバンの3種のライディングモードを用意。トラコンやABS、ウィリーコントロールも統合制御。クイックシフト(アップ&ダウン)やローンチコントロールも装備。オプションでスマートフォンと連動するマルチメディアシステムも使用可能。

日本仕様はローシートとローダウンサスペンションを標準装備し、775mmの低シート高を実現。よりスポーティに楽しみたい方は前後サスペンションのスプリング、シート、サイドスタンドのセットで変更すると本国が狙った性能を体感できる。

マスターシリンダーはブレーキ&クラッチ共にブレンボ製のセミラジアル。タッチは上々で、もちろんレバー位置を細かくアジャストすることができる。

キャリパーはブレンボ製のラジアルマウント。フォークはアジャスト機構を持たない倒立タイプ。

クイックシフターはもちろんアップ&ダウンに対応。誰もが感じられる電子制御のひとつだ。

日本仕様だとアップハンドルに感じるポジションだが、本国仕様のサスとシートにすると程よい前傾のスポーツポジション。

サイレンサーはツインエンジンをイメージさせるデザイン。音量は抑えられているが、ドゥカティらしいサウンドを奏でる。

モンスターはどこまでもモンスターらしく進化していく

いつの時代も、最新のアイデアと技術を惜しみなく注ぎ込まれて、進化を繰り返してきたモンスター。共通した理念は、シンプルであること。その究極系が最新モンスターなのだ。

「バイクに必要なものは、ひとつのエンジン、2つの車輪、燃料タンク、ハンドルバー、それらを取り付けるためのいくつかの金属だけだ」これは初期型モンスターの生みの親であるデザイナーのミゲール・ガルーツィの言葉だ。

その言葉の意味は、新しいモンスターにもピッタリと当てはまる。コンセプトはより鮮明になり、車体の作り込みを見るほどに、モンスターはモンスターらしく正常進化してきたことが伝わってくる。

ドゥカティにしかつくれない、超ライトウエイトネイキッドの実力を、今こそ知っていただきたい。

左がパニガーレV4(写真は初期型。現行は側面に拳大の穴を開け、剛性バランスをコントロール)で、右がモンスターのストリップ。モンスターは、パニガーレV4やV2と同じ発想のアルミ製のフロントフレームを採用し、それは非常にコンパクト。前後シリンダーに締結され、エアボックスを兼ねる効率的な構造を採用。前モデルであるモンスター821のパイプフレームより4.5kgも軽量に仕上がっている。

歴代モンスターをおさらいしてみよう

ここでは個人的に僕が時代の節目だと思うところで切り分けた、4世代のモンスターを紹介しよう。そのすべてにドゥカティの伝統とも言えるスチールパイプのトレリスフレームがあるが、最新モンスターはそれさえも排除。変えること、変わることを恐れずに突き進むその強さこそが、新しいドゥカティらしさを生んでいくのである。

1st モンスター発表は1992年のケルンショー
ケルンショーでドゥカティが発表した車名はM900だったが、会場では皆がモンスターと呼んでいた。それは事前にディーラーに発表した際にガルーツィがモンスターと呼んでいたから……。その後、水冷エンジン搭載モデルや片持ちスイングアームのSRシリーズに派生。日本向けの400ccもあった。

2nd MotoGPの車体設計思想をいちばんに導入
2008年にフルチェンジした696が登場。次いで1100や796も登場した。この世代は空冷エンジンのみの展開で軽さに定評があった。MotoGPのファクトリーマシンであるデスモセディチ由来のコンパクトなパイプフレームを採用。交換可能な樹脂製タンクカバーも斬新で、純正で何種類も用意された。

3rd 水冷&電子装備を充実させ、マッチョに
スーパーバイクをベースとする大排気量水冷エンジンが復活し、1200や821が登場。ライド・バイ・ワイヤをはじめライディングモードやトラクションコントロールなど電子デバイスも満載。初の可変シートを採用して足着き性を向上させたモデルでもある。ただしライトウエイト感は若干スポイルされた。

4th かつてない大チェンジでシンプル化
超軽量&超コンパクトなフロントフレームに937cc水冷エンジンを搭載。スリム化と軽量化を突き詰め、足着き性やハンドル切れ角も向上させた。圧倒的な軽さを体感できるモデルで、フレンドリーさも身につけた。カーボンやマグネシウムといった高級パーツでなくシンプルな作りで軽量化しているのが斬新。

【’22 DUCATI MONSTER+】■軸距1474 シート高775(各mm) 車重188kg ■水冷4スト2気筒DOHC4バルブ 937cc 111ps/9250rpm 9.5kg-m/6500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L ■ブレーキF=ダブルディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:赤、灰、黒 ●価格:154万5000円 [写真タップで拡大]


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