
●記事提供:モーサイ編集部 ●レポート&写真:バイク北村バイク ●編集:上野茂岐
バイクいじりで手が真っ黒、そんな時どうしてる?
バイクいじりにつきものの、手の汚れ。
特に、チェーンのメンテナンスやオイル交換など、油を使った作業となるとタチが悪い。
ニトリル手袋やメカニックグローブをするという人もいるだろうが、素手派の皆さんは、そうした汚れを洗い落とすときどうしているだろうか。
中性洗剤? それともケミカルメーカーなどのスクラブ入り洗剤? ピンク石鹸? パーツクリーナーや灯油で洗ってしまうという猛者もいるとかいないとか……。
いずれにせよ、キレイに汚れを落とすとなると「手荒れ」という問題がついて回る。
一説には、爪の間に入った洗剤がすすぎきれないと手荒れを起こすとも言われているが、そもそも頑固な油汚れを洗い流す以上、皮膚を保護する皮脂も同時に持っていってしまうのは想像に難くないだろう。
ブレーキクリーナーなどがゴムや塗装面を傷めてしまうのをイメージしてほしい(一部そうではない製品もあるが)。洗浄力が高い=攻撃性が高いとも言えるのだ。
昨今、バイクに乗る女性も増えているというが、自分でメンテナンスをする人なら、男性以上に肌荒れが気になるのではないだろうか。
だが、男性、女性問わず、敏感肌の人にぜひ使ってほしい洗剤を紹介しよう
それは「クレンジングオイル」だ!
そもそもクレンジングオイルとは
男性にはあまり馴染みがないと思うので、一応説明しておこう。
これは主にメイクを落とすためのもので、「洗剤」と称するかは微妙なところだが、その名の通り液体オイルを主成分にできており、水と混ぜ「乳化」させることで、洗浄力を発揮する。
女性ならおなじみであろう「クレンジングオイル」。本来はメイク落としに使うものだが……意外な効能を紹介していこう
クレンジングオイルの洗浄性能を実際に見てみる
油は油に溶けるという性質がある。
エンジンオイルの交換時にフラッシングオイルを使ったり、エンジンパーツを灯油で洗ったりするのもその性質に基づいたものといえる。
ファンデーションや化粧品も素材に油を用いていおり、同様に「オイル」で溶かして洗い流すのだ……と言えなくもないが、厳密には「界面活性」とか「乳化」とか化学な話が色々ある。そこは本題ではないので、割愛したい。
なので、実際どうかという話をしよう。筆者のむくつけき手ではアレなので、スズキ SV1000Sが愛車のバイク女子・望月ミキさんに実践してもらった。写真のとおり、バイクいじりで汚れた手にクレンジングオイルを使ってみると……見事に油汚れが落ちていくのである。
チェーンのメンテナンスなどに限らず、ちょっとパーツを外したりしていても、気が付けば黒い汚れが手……という経験はきっとあるはず。そしてこの黒い汚れ、相当頑固なのもご存知だろう。
バイクいじりで黒く汚れた手をクレンジングオイルで洗っていく。ハンドソープ的に使うイメージだ。
クレンジングオイルで黒い油汚れが浮いてくる。
爪の間にも侵入してくる黒い汚れ。歯ブラシなどでそこもしっかり洗ってあげよう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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