ホンダ新旧250トレールで行くトコトコ乗り比べ! “芝犬”ラリー〈芝大門〜犬吠埼お散歩ツーリング|前編〉

(時は’22年始に遡る) ’21年を無事に楽しく生き延びられたことを感謝し、’22年に向けた抱負を胸にお参り野駆けに出向いたゴーライド副編集長・コイ。愛車のホンダ新型CRF250Lで行くツーリングに、愛車XR250を駆って編集長オガPが急遽参戦!! 気づけばホンダの新旧250トレールが揃い踏み…とくれば、始まるのは乗り比べタイム♪ 東京・芝大門からお参りの地・鹿島神宮を経て犬吠埼へ、ダートあり名所ありでトコトコ乗り比べる、パリダカならぬ”芝犬”ラリーツーリングの前編をご覧あれ!!(’21年12月号掲載記事より)


●文:ゴー・ライド編集部(小泉裕子) ●写真:関野 温

【右:’21 HONDA CRF250L】■全長2230 全幅820 全高1200 軸距1455 シート高880(各mm) 車重140kg ■水冷4ストローク単気筒DOHC 249cc 24ps/9000rpm 2.3kg-m/6500rpm 燃料タンク容量7.8L ■タイヤサイズF=80/100-21M/C 51P R=120/80-18M/C 62P ●価格:59万9500円 【左:’05 HONDA XR250】■全長2175 全幅805 全高1190 軸距1425 シート高875(各mm) 車重133kg ■空冷4ストローク単気筒OHC 249cc 28ps/8000rpm 2.6kg-m/7000rpm 燃料タンク容量9.3L ■タイヤサイズF=3.00-21 51P R=4.60-18 63P *外装のみ最終モデルにカスタム済み。

東京・芝大門を出発し、千葉・犬吠埼へと至る”芝犬ラリー”!!

’21年冬、ゆく年の反省とくる年の抱負を胸に、筆者(ゴー・ライド副編コイ)は愛車CRF250L[’21]とともに、林道を走り抜けてどこかステキな神社にトコトコとお参りツーリングをしようと企てていた。そこへ急遽、新旧ホンダ250トレールを乗り比べる気まんまんのオガP編集長が、愛車’05 XR250とともに道中に加わることに。

となれば、ほんのり高速走行をしてダートを駆け抜け、ツーリングらしくグルメ堪能や絶景と戯れたり観光なんかも味わって、きっちりとお参りもする…そして、合間に乗り比べも敢行したい、そうだそんないろんなコト尽くしのお散歩ラリーツーリングにしてしまおうと決意。

そして、ラリーと言えばパリダカ!! そのスタート地点=パリの凱旋門に見立てた東京の”芝大門”を出発の地とし、ゴールは同じくパリダカのゴール地点=セネガルのダカールに見立てた千葉の”犬吠埼”を設定した。芝大門から犬吠埼まで東に向かいながらも、北へ南へと蛇行しながらトコトコお散歩ラリーツーリングを楽しみ、ホンダ新旧250トレールの乗り比べも堪能する。なんだか楽しそう…ということで、そんなパリダカ改め”芝犬”、開始する。

[全体簡易MAP]スタートを芝大門とし、鹿島神宮を経てゴールの犬吠埼へと至る。

日の出とともに東京の芝大門から出発!!

東京の芝大門をパリ凱旋門に見立てて出発!! ゴールは千葉の犬吠埼。パリダカ改め”芝犬”ラリーツーリング開始♪

早朝の街を駆け抜ける新旧ホンダ250トレール2台!!

まずは利根川近辺のダートで遊ぼうと一気に北上!! 

車両通行可能な利根川ダートで土の感触と戯れる

まず向かうは”利根川ダート”。オフライダーがいつしかそう呼ぶようになったという長く広大な利根川の河川敷のダートは、途切れ途切れだったりもしつつ、各県に利根川の長さに見合う車両通行可能なダートが今も残るという。オフロード走行をガリガリ楽しめるポイントも点在するが、今回はあくまでお散歩ラリーツーリング。ただただダートの感触や景色を楽しみながら、トコトコとゆっくり走るのが気持ちよかった。林道を求め山に入るのももちろん楽しいが、遠くに見える街並みや、タタンタタン…と陸橋を通り過ぎていく電車を眺めながら河川敷ダートを行くのも、またいい。

ガッツリ林道じゃなくても、トコトコとダートを走るだけでも気分が上がるのだからやめられない♪ マシンを交換しながらあーだこーだ感想を言い合うのもまた楽しいのだ。

小江戸の風情を残す名所・佐原でマシンとともに映えショット

ダートを楽しみ、ワインディングも軽快に駆け抜けながら東へ向かい続けると、”小江戸”と呼ばれる千葉県の佐原(香取市)に到着。古くは利根川水運の中継地として栄え、小野川沿いに江戸情緒あふれる古い街並みを残し、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されているステキポイントだ。そんな古い街並みとオフロードマシンの融合に、しばし酔いしれる。

撮影時は街並みの一部で改修工事が行われていた。さらに美しい街並みになるのか楽しみだ。*クルマのみ一方通行。

道の駅「水の郷さわら」でハンコをペタっ♪ これを集めるのもまたツーリングの醍醐味のひとつ。

映えそうなグルメに飛びついてみた!!

ふだん林道ツーリングとなると、ランチは林道内にコッフェルとガスバーナーを持参してのラーメンなどを嗜むことが多いが、せっかくのラリーツーリングということで、アッとなるグルメを探すことに。なんとなくヤフー先生やグーグル先生をちらちら見ていると、ひとめでドドン!! と胸打つグルメを発見!! 味は分からないし、なんとなく感想コメントもあやしげだったけど、知らない土地でほぼ前情報なしでお店に飛び込むのもまた醍醐味のひとつ。…結果、実際めちゃめちゃ美味しくて大きく舌鼓♪

[左]本日定食 海鮮丼1760円[右]本日定食 秋刀魚焼き+刺身1100円

【魚平食堂魚屋の直営店の食堂で、海鮮丼や定食まで、ビックリするほどボリュームたっぷりの美味しい魚介料理が楽しめる。新鮮な魚介を使った絶品料理たちはどれを選んでもハズレなしな予感!! ●住所:千葉県香取市小見川1275-1 ●電話:0478-82-2137 ●営業時間:11時〜21時

最強パワースポット=鹿島神宮でお参りの儀!!

お腹が満たされたら、北北東に進路を取り、いよいよ真骨頂…というか本来の目的=お参りに向けて再び走り出す。目的地は、神武天皇元年創建、格式高く由緒あり最強パワースポットと言われる茨城の鹿島神宮。’22年もみんなで楽しく生き延びられますように…と、願掛けとお参りを敢行!!

鹿島神宮に到着!! 近くにあるバイク置き場にバイクを置く前に、ささっと風のように記念撮影。

寒さと疲れで手がぷるぷるしつつも、願いたいことは絵馬に託した!

【鹿島神宮】日本建国・武道の神様である「武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)」を御祭神とする、神武天皇元年創建の格式高く由緒ある神社。高さ43m/樹齢1300年という御神木を臨める本殿でお参りの儀!! 必勝祈願/旅立ち/交通安全にも大きなご利益があるとのこと。●住所:茨城県鹿島市宮中2306-1 ●TEL:0299-82-1209

ゴールの犬吠埼に向けて海を目指す!!

東京・芝大門を出発し、半日と少し。高速で距離を詰めたらダートをトコトコ走り、峠を安全に攻めつつ、観光にグルメにと目と舌を楽しませ、お参りを済ませたら、目指すはゴール=千葉犬吠埼!! オンありオフありのいろいろ詰め込み”芝犬”ラリーツーリング、無事に犬吠埼の灯台を臨む地にて完遂した。

パァーーーっと眼前に海が広がった瞬間の開放感と感動は、何度味わっても変わらずに胸を打つ!!

ゴール地・犬吠埼もまた、オフロードマシンがよく似合う地なのだ。ゴールを祝ってぴーぴータイムに興じた♪

オフロードマシンでの林道ツーリングやダート遊びは最高に楽しい。でも、ふつうに寄り道をしながらのオンツーリングもめちゃめちゃ楽しいと再認識したよき日。全身で風を受けとめながら、オフロードマシンならではの少し高い位置から見下ろす風景たちは、冬の澄んだ空気とあいまって極上の景色としてきらめいていた。次の年の瀬にも、また訪れよう♪

後編では、”芝犬”ラリーツーリング中に楽しんだ新旧ホンダ250トレールの乗り比べを、ダート遊びも交えて紹介する。


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