「バイクは道楽」ってよく言われるけど…、趣味は浪費じゃないし、ワクワク感自体に価値がある

●文:[クリエイターチャンネル] 石川英彦(ファイナンシャルプランナー)
そもそも“道楽”ってなに?
“道楽”をデジタル大辞泉で調べてみると、「本業以外のことに熱中して楽しむこと。趣味として楽しむこと」となっていましたが、なんだかピンとこないのでChatGPTに聞いてみました。
デジタル大辞泉同様、「趣味に没頭する」といった説明もありましたが「過度な遊びや贅沢、度を超えた遊びや贅沢を批判的に指す」との説明も。これが多くの人の”道楽”のイメージではないでしょうか?
バイク先進国でありながら、いまだバイクに対する理解が浅い日本人にとって、バイク遊びは道楽のトップクラスに君臨し続けています。そんな状態を打開すべく、私の経験とファイナンシャル・プランナーとしての観点から、バイクを道楽だと思っている人に、もの申しちゃいます!
高価なマイカー、趣味が入ってないって言える?
はじめにもの申したいのは”マイカー”。実用性なし、100%趣味のマイカー所有者は、われわれバイク道楽人と同志です(笑)。”日常生活で使う車”として数百万円の車を買っている方、バイク道楽よりお金使っていませんか?
私は現在、車を所有していません。なぜなら日常生活では必要ないからです。以前住んでいたエリアでは、仕事でも生活でも毎日車を使う環境にいたので車を所有していました。所有歴は25年ほど。ただし、車に趣味性は求めないので、実用に足りるレベルのものを所有していました。
たとえば、知人から10万円で譲り受けたカローラワゴンや、諸費込み50万円で購入したシルビア、下取り二束三文と言われたエスティマを譲り受けたなど、私は日常使う車に50万円以上のお金をかけたことがありません。
「子どもの送り迎えに必要だから」「毎日通勤で使うから」「買い物に欠かせないから」といって数百万円の買い物をすることに疑問を感じます。そこには「少しでも快適な車に乗りたい」「ドライブが好きだ」「車を所有することが楽しい」など、なんらかの付加価値や趣味が入っているはず。
実用に足りる車であれば今でも100万円未満で購入できます。それ以上は、バイクと同じ”道楽”のための出費では? 数百万円もするワンボックスやステーションワゴンなどが道楽といわれないのはおかしい! と思う、今日このごろです。
数百万円もする車を買う理由には、実用車としてだけでなく趣味の車としての用途もあるはず。
登山は安くて健康的な趣味って思うのは間違い
次に登山。登山をされる人にではなく、一般的な登山のイメージに対してもの申します。
2年ほど前から登山に目覚めた私ですが、そのお金のかかり方にびっくり。最初に道具を揃えるためにかかるお金ですが、日帰り登山で10万円程度、泊まりの登山をしたいなら15万円から25万円程度(山小屋泊かテント泊かによって必要なものが変わる)。雪山登山もしたいなら、夏場の登山道具やウエアはほぼ使えないので、別途30万円程度も必要です。
道具をそろえてしまえば、電車で行ける日帰り登山は比較的ローコスト。たとえば東京都内から神奈川県にある丹沢エリアへ行く場合、電車とバスを使って往復料金はせいぜい3000円程度。毎週末出かけても、トレーニングジムへ行くコストとあまり変わらないですね。車で出かけた場合、高速代とガソリン代がその距離に応じてかかりますが、複数人で行けば割り勘できます。
一方、泊まりの登山になると、都市部からは150キロから200キロは離れた山へ行くと思いますので、電車やバス、車などの交通費がいっきに上がります。山小屋の宿泊代は一泊2食付きで1万5000円ぐらい。たとえば東京から電車やバスを使って上高地まで行くと、交通費は往復3万円程度かかりますので、二泊三日の山小屋泊なら、6万円はかかる計算になります。
ちなみに道楽扱いされやすいゴルフの場合、中古品なら15万円もあればフルセットがそろえられると思いますので、ウエア類を入れても20万円以内で始められます。1回のゴルフが交通費入れて1.5万円から2万円程度であることを考えると、泊まりの登山に近いお遊びです。
登山は安価で健康的な趣味ではなく、“道楽”です!
自分らしいお金の使い方なら、人にとやかく言われる筋合いはない
バイク趣味をはじめる場合は、免許取得とバイク購入で相当なお金がかかります。それでも車種にこだわらなければ、免許費用+中古バイクで100万円以下に抑えることもできるでしょう。とはいえ、高額であることに変わりはありません。
でも、買ってしまえば日帰りツーリングならガソリン代と高速代のみ。その後のメンテナンス費用は、車に比べたらはるかに安価です。私はバイク乗りとしてバイクは道楽だと認めますが、マイカーや登山も十分道楽ですよ! 登山もバイクも趣味の私は道楽の塊なので、なんと言われてもしょうがないですが(笑)。
お金を無駄に使うという意味で”浪費”という言葉がありますが、私はこの言葉が大嫌いです。衝動買いだろうがなんだろうが、その瞬間に何かの価値を感じてお金を支払ったわけですし、あとで無駄だったという場合も、無駄なことがわかったという経験を得ています。ストレス発散のために散財するのもバイクに乗るのも同じです。自分のとった行動にひとつの無駄もない!
浪費や道楽は世間的な基準なのか、誰かのすり込みなのかわかりませんが、大切なのは自分がワクワクすることにお金を使い、いつも自分らしくいることだと思います。そんなマインドでお金を使っていれば、無駄なお金は一切ありません。使い道を失敗しても、次に活かせます。
浪費と言われようが、道楽と言われようが、自分らしさとわくわく感が得られるのであれば自信をもって道楽しちゃいましょう! でも、お金を使うときは計画的にね(by ファイナンシャルプランナー)。
バイクライフにおける、お金のお悩み相談募集中!
買い替えにおけるパートナーの説得や、サーキット走行にまつわる諸費用の捻出等、バイクライフにおいてもお金の悩みは尽きないものです。自身も熱烈なバイク好きである、ファイナンシャルプランナーの石川英彦さんに聞いてみたいこと、アドバイスしてほしいことがあれば、下記のリンクから相談をお寄せください。いただいた情報を基に、記事としてアドバイスを公開させていただきます。
※アドバイス記事の公開時期は、現時点では調整中です。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(石川英彦)
投資におけるリスクはネガティブな意味ばかりではない “リスク”は”危険”という意味もありますが、投資の世界では”結果の振れ幅”とか、”予想通りにいかない可能性”という意味で使います。 バイクを投資目的[…]
旧車価格が高騰! 資産価値はどれくらい? 少し遡ること4年前、2020年からのコロナ禍で旧車の価格が爆上がりしたことを覚えていますか? コロナで外出を控える中、”密”を避けて外出できるソロキャンや登山[…]
バイク保険の主役は賠償責任保険だ バイク保険って種類がいろいろあって、なんだか難しいですよね。でも、超キホンをおさえておけば初心者でも安心。意外とわかりやすいんです。ちょっと解説してみますね。 まずラ[…]
目標やゴールは決める? 決めない? 何かをしようと思ったとき、あなたは”目標”や”ゴール”を決めていますか? ファイナンシャルプランナーの私はというと、じつは”決めない”タイプです。時間が限られていて[…]
ローンを組んで何がワルイ! 「ローンを組む」「ローンで買う」というと、罪悪感を感じたり家族の表情が濁ったりしそう…と、あまりよいイメージがないですよね。世間一般にも、そんな風潮があります。筆者が活動す[…]
最新の関連記事(ライフスタイル)
Ninjaの原点。世界最速を求めた革新モデル「GPZ900R」 特典として進呈されるカワサキ「GPZ900R」は、言わずと知れた歴史的な名車だ。1984年に誕生したこのマシンは、二輪では世界初ともいわ[…]
「リアル峰不二子」が魅せる、相棒との優雅な休日 トライアンフのブランドアンバサダーを務めるダレノガレ明美さん。2026年1月の就任以来、彼女のバイク愛は深まるばかりだ。今回、InstagramとXに投[…]
バイクを“移動手段”ではなく“楽しむ文化”として提案する場所 Cub HOUSEは、2018年にタイで誕生したホンダのライフスタイル提案型ショップです。名前の『Cub』は、ホンダのスーパーカブのCub[…]
朝練と朝ラーで不安を克服 「昔から父がバイクに乗っているのを見ていたので、自分も乗ってみたいと思っていました。10年くらい前に二輪の免許を取ろうかな、って思ったことがあったんですが、結婚して子どもが産[…]
ロー&ロングスタイルに一目惚れ 現在34歳となる勝彦さんはバイク歴18年のベテランライダー。ですがこれまで乗ってきたのは全てスクーターで、約10台ほど乗り継いできました。ツーリングなどはあまりせず、基[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
命と未来を守る20日間の誓い:第51回二輪車安全運転推進運動 生身の体で風を切り、その流れと一体になるバイク。その楽しさを支えるのは、揺るぎない安全と安心だ。一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以下[…]
Z900RS 2027年モデルに新色 カワサキの大人気レトロスポーツ「Z900RS」シリーズの2027年モデルが発表され、8月1日より順次発売を開始した。前年モデルで電子制御スロットルや双方向クイック[…]
三重SA・PA推しテイクNo.1が決定! 今夏の全国推しグルメもまとめて 鈴鹿8耐やF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催される三重県。その三重県のサービスエリア/パーキングエリアの店舗を対象に、中[…]
EVビジネススクーター「ギアレヴ」発売 ヤマハを代表するビジネススクーター「ギア」のDNAを受け継ぐ原付一種EV「ギアレヴ」と「ニュース ギアレヴ」が、先月17日に発売された。ホンダ製着脱式バッテリー[…]
予測不能な雨の鈴鹿、極限状態に挑む熱気 2026年7月5日、「2026 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」が開催された。昨年に続き2度目の観戦となる若月[…]
人気記事ランキング(全体)
激動の物価高を乗り切る「価格据え置き」の価値 世界的なインフレによってあらゆるパーツや原材料が高騰するなか、スズキは2026年8月発売の新型でも、2025年7月18日発売の前年モデルの価格である98万[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
350cc単気筒から648cc並列2気筒へ!伝統のファミリーに宿る力強い鼓動 2023年に発表された「BULLET 350」は、350ccのJシリーズ単気筒エンジンを搭載したシンプルな空冷モデルだった[…]
Screenshot 真夏のツーリングを終えて帰宅すると、暑さと疲れから「早くバイクをガレージにしまいたい」と思うものです。しかし、走行直後のバイクには虫汚れが付着していたり、発汗によるヘルメットやジ[…]
軽快さや速さを強調しない従順なグランドツアラー ’71年からスズキが発売を開始した、2スト並列3気筒のGTシリーズを語るうえで、好対照の機種としてよく話題に上るのが、同じ時代に販売され、同様のエンジン[…]
最新の投稿記事(全体)
オイルフィルターとフィルターレンチのラインアップが豊富 メンテナンスの第一歩で最も重要な項目が、エンジンオイル交換とオイルフィルター交換だ。潤滑や放熱によって劣化するオイルと、エンジン内部のゴミや異物[…]
4スト4気筒に匹敵する扱いやすさを目指して ’69年末から開発が始まった新世代のGTシリーズは、同年10月の発表と同時に世界を震撼させた、ホンダCB750フォアを仮想敵に設定していた。 もちろん、直接[…]
「稲妻の閃光」と偉大なる総帥へのオマージュ カウンタックから連綿と続くウェッジシェイプは、誰がどう見てもランボルギーニそのもの。社内のスタイリスト、ミティア・ポルケルトによると「もちろん、ガンディーニ[…]
【1950〜60年代】初任給の15倍!? 有力チームだけに許された伝説の「CRシリーズ」 市販レーサーではあるものの(CR110/93は保安部品付きも存在)、この4台を入手できたのは有力チームのライダ[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
- 1
- 2













































