ピュアイタリアンへ進化した新型キャバレロラリー500。その実力と従来モデルの魅力とは

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ピュアイタリアンへ進化した新型キャバレロラリー500。その実力と従来モデルの魅力とは

モータリストの公式YouTubeチャンネルでは、ファンティック・キャバレロラリー500の新型モデルを紹介。動画ではユーロ5+対応の新開発エンジンの特徴や、イタリア製造となったことで実現した“ピュアイタリアン”としての価値、さらに従来モデルとの違いについて詳しく解説している。また多彩なアクセサリーパーツによるカスタマイズの楽しみ方にも触れており、キャバレロを検討している人はもちろん、現オーナーにとっても見逃せない内容だ。さらに詳しく知りたい人は、ぜひ動画本編もチェックしてほしい。

●写真:モータリスト ●文&まとめ:栗田晃 ●BRAND POST提供:MOTORISTS

ユーロ5+対応とDOHC化で進化。新型エンジン最大の見どころとは

今回の動画で最も大きなテーマとして取り上げられたのが、新型キャバレロラリー500に採用された新開発エンジンである。

動画冒頭で野口氏は、
「今回は前回もご紹介したキャバレロラリーの新型を中心に、エンジンと乗り味がどう変わったのか、あるいは今までのモデルはどうだったのかを説明させていただこうと思います」
と語っている。

2025年モデルのキャバレロラリー500は、ヨーロッパの最新排出ガス規制であるユーロ5+へ対応するため、大幅な改良を受けた新型エンジンを搭載している。

野口氏によれば、
「ユーロ5+という新しい規制は非常に厳しく、多くのメーカーが対応に苦労しています。このタイミングでフルモデルチェンジをしているメーカーも多いので、それだけ厳しい規制なんだと思っていただければいいと思います」とのこと。

新しい排ガス規制に対応しながらもパワーが出るエンジンに進化。

キャバレロラリー500の新型エンジン。ユーロ5+対応。

厳格化する環境規制への対応は、近年の二輪メーカー共通の課題だ。多くのメーカーが出力低下を補うために排気量アップを選択する中、ファンティックは異なるアプローチを採用した。

従来450ccだった単気筒エンジンは460ccへとわずかに排気量を拡大。そして最大の変更点として、シリンダーヘッドをSOHCからDOHCへ変更したことで「DOHCにすると高速域でよりエンジンが回るようになって、気持ちよくアクセルを開けたらエンジンが伸びていく。それが新型の特徴です」と説明。

さらに「多くのメーカーが規制対応で排気量を大きく上げる中、ファンティックは排気量をほとんど変えずに規制へ対応しながらパワーを上乗せしています。そのぐらい新しいエンジンはよくできています」とも語っている。

新たな排ガス規制に対応するため、排気量を大きく変えることなく性能向上を実現した点は、今回のエンジン開発における大きな見どころと言えるだろう。

新型エンジンはSOHCからDOHCに変更。

イタリア国内でのミナレリ製造によって実現した“ピュアイタリアン”という価値

新型エンジンでもうひとつ重要なのが、生産体制の変化である。野口氏が今回の動画で何度も強調していたのが、「ピュアイタリアン」というキーワードだった。

ミナレリは長い歴史を持つイタリアの名門エンジンメーカーとして知られ、現在はファンティックグループの一員でもある。従来型キャバレロのエンジンもミナレリが設計したものだった。しかし製造については中国工場へ委託されていたという。

野口氏は「今までのキャバレロもファンティックが設計したエンジンです。でも製造だけは中国の工場へ委託していました」と説明する。

これに対し新型エンジンは、設計だけでなく製造までミナレリがイタリア国内で担当。さらに車体もファンティックがイタリア国内で生産している。

その結果、「ミナレリとファンティックの2社がイタリアで製造することで新しいキャバレロはピュアイタリアンとなりました」とアピール。

世界的な二輪業界では、生産拠点のグローバル化が当たり前になっている。そんな中で、設計からエンジン製造、車体生産までイタリア国内で完結していることは、ファンティックならではの大きな個性と言えるだろう。

新旧ともにエンジンはキャバレロ社が設計。

伸びやかで扱いやすいエンジンへ。ツーリング性能も向上

新型の魅力は、生産国だけではない。実際に乗った際のフィーリングも大きく進化しているという。

野口氏は新型エンジンについて「すごく伸びやかなエンジンで、振動も減って、ラフさもなくなりました」と評価する。

従来モデルは荒々しいキャラクターも魅力だった反面、人によっては扱いづらさとして感じる場面もあった。「キャバレロってちょっと暴れん坊なところが可愛いところでもあったんですけど、それが乗りづらさにつながっていたかもしれません」という言葉からも、その個性が伝わってくる。

新型においては「スロットルに対してリニアについてきてくれて、かつ上が伸びる」という特性を獲得。そのため「ツーリングの時なんかはこっちの方が全然楽になったかなと思います」とも語っている。

結果として、荒々しさを好むライダーにも、スムーズさに魅力を感じるライダーにもおすすめできるオートバイになったという評価につながっている。

新型は伸びやかな走りのエンジンに。

従来モデルの魅力は健在。決して“旧型”ではない

今回の動画で印象的だったのは、新型を紹介しながらも従来モデルの魅力にも触れている点だ。

野口氏は冒頭から「僕、あんまり旧型って言いたくないんです。自分が前の型に乗っていますからね」と語る。さらに「旧型じゃなくて、今も生きているラリーと新しい21インチのラリー」という表現を用いている。

新型が登場すると、どうしても従来モデルが色あせて見えてしまうことがある。しかしキャバレロはそうではないというのが、動画全体を通してのメッセージだ。

野口氏は「従来モデルのちょっと荒っぽいエンジンも含めて可愛くてしょうがない。楽しくてしょうがない」と語っている。

従来型のエンジンには、低回転域から力強く前へ進むトルク感や、ライダーが積極的に操っている感覚など、現代的な洗練とは異なる魅力があり、それらはは今も大きな武器であると評価している。

特にオフロードでは「ローギアでもトコトコ走っていきますし、セカンドでスピードを乗せながらグイグイ走ることもできます。さらに、林道などで2速でグイグイ上がれるというところが他のメーカーのオートバイとは全然違うところかなと思っています」とも語っている。

だからこそ「新型が出たから俺のは古くなっちゃったのかな、なんて思わないでいただきたい」という言葉が続くのである。

旧型、新型ともに良さがある。

19インチも21インチも、それぞれに魅力がある

車体面の違いとして、21インチフロントホイールを採用した新型ラリーはオフロード性能の向上も話題となっている。しかし野口氏は、従来型の19インチ仕様についても高く評価している。

「21インチになって走破性が上がったとは言いましたけれども、19インチの走破性が低いとは思わないです」と断言。さらに「この19インチで行けなかったところは正直ないなと思っています」とも語る。

もちろん競技レベルのハードなセクションになれば話は別だが、ツーリングや林道走行といった一般的な用途では十分な実力を持っているという。

「今までのスクランブラーもラリーもいいモデルだからこそ6年間続いてきました」と説明し、新型については「現代風にアップデートしたけれども、キャバレロの良さをひとつも損なっていない」と締めくくっている。

新型は従来型を否定する存在ではなく、積み重ねてきた魅力をさらに磨き上げた進化版なのである。

エンジン、ホイールサイズ以外にも変更点が多数あるが、移植できるパーツも多々あるのでディーラにて確認を。

新型Caballero Rally 500(MY25) | キャバレロ ラリー 500

エンジン型式:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ EURO5+
排気量:463cc
ボア×ストローク:96×64(mm)
燃料供給装置:電子制御燃料噴射 | ライド・バイ・ワイヤスロットル | スロットルボディ口径:φ46mm
始動方式:セル式
トランスミッション:6速
フレーム:クロームモリブデン鋼高張力鋼管 セントラルチューブフレーム
ブレーキ(F):φ320mmフローテイングディスク BYBRE製ラジアルキャリパー
ブレーキ(R):φ230mmディスク BYBRE製キャリパー
電子制御システム:デュアルチャンネルABSオフロードモード切替可能・トラクションコントロール
サスペンション(F):ファンティック製FRS φ43mm倒立フォーク フルアジャスタブル
サスペンション(R):ファンティック製FRS モノショック プリロード調整機構付き
サスペンションストローク(F/R):200/200(mm)
全長:2194mm
シート高:860mm
ホイールベース:1455mm
タイヤ(F/R):90/90R-21・140/80R-17
車両重量:150kg(ガソリン抜き)
タンク容量:12L
ボディーカラー:メタリックグリーン | サンドベージュ
メーカー希望小売価格:1,400,000円(税込)

SEPTAR製パーツで広がるカスタマイズの世界

最後に紹介されたのがアクセサリーパーツだ。キャバレロはカスタマイズを楽しめるモデルとしても人気が高い。

新型では細かな変更点が多いため「前のキャバレロで使ってきたアクセサリーが全部そのまま付くわけではない」としながらも「ヨーロッパでは非常によく売れているモデルなので、いろんなメーカーがアクセサリーパーツを出しています」と説明する。

なかでもモータリストが取り扱うSEPTAR(セプター)は、ファンティックをはじめさまざまなオフロードモデル向けパーツを展開するイタリアブランドだ。

野口氏は「SEPTARはファンティック向けだけじゃなくて、いろんなオフロードバイクメーカーのパーツを出しています」と紹介。

さらに「ファンティックのキャバレロ用も新型用、キャバレロ700用などたくさん出しているので、こういう部品があったらいいなという相談はぜひディーラーさんにしていただければと思います」と語っている。

自分好みのスタイルへ仕上げる楽しみがあることも、キャバレロシリーズの大きな魅力と言えるだろう。

イタリアのメーカーであるSEPTAR(セプター)は、ファンティックをはじめさまざまなオフロードモデル向けパーツを展開。

動画のまとめ

今回の動画では、新型キャバレロラリー500のエンジン進化と、その背景にあるイタリア生産へのこだわりが詳しく紹介された。一方で、6年間愛され続けてきた従来モデルの価値が失われたわけではなく、それぞれに異なる魅力があることも丁寧に語られている。

新型の洗練されたフィーリングを選ぶか、従来モデルの荒々しくも愛嬌のあるキャラクターを楽しむか。その選択肢があること自体が、キャバレロシリーズの奥深さと言っても良いだろう。詳しくは下記に掲載したyoutube動画で確認してほしい。

【新型】どんなエンジン?どんな走り?|CABALLERO Rally


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