
ホンダはEICMA 2026において、アドベンチャーモデルの旗艦「CRF1150L アフリカツイン」シリーズの2027年モデルを世界初公開。「Shaped by You. True Adventure for All.」を掲げ、排気量アップと大幅な軽量化、先進安全「Honda SENSING RIDE」の投入によって大きな進化を遂げた。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:本田技研工業
排気量拡大の1131ccツインと新低重心フレームの進化
ホンダのアドベンチャーフラッグシップ・アフリカツインが、EICMA 2026において待望のフルモデルチェンジを果たした。それが2027年モデルとして登場した新型「CRF1150L アフリカツイン」シリーズ。「Shaped by You. True Adventure for All.」を開発コンセプトに掲げ、走破性と扱いやすさを高次元で引き上げている。
パワーユニットには、従来の排気量から拡大された1131ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載する。ボア径の拡大や圧縮比の引き上げに加えて、吸排気系の最適化とギア比の見直しを推し進めた。これにより、最高出力87.5kW/7500rpm、最大トルク119Nm/5700rpmを達成し、全域で力強い加速性能と快適な巡航性能を獲得している。
車体骨格においても根本的な見直しが行われた。新設計のフレームおよびスイングアームは剛性バランスが最適化され、従来モデル比で1.4kgの軽量化を達成。これにあわせて、シート下部に燃料サブタンクを配置する低重心レイアウトを新採用した。低速域での取り回し性とコントロール性が大幅に向上し、不整地での扱いやすさを高めている。
3バリアント展開と二輪初「Honda SENSING RIDE」の先進安全
シリーズのラインナップは、個性の異なる3つのモデルで構成されている。標準モデルの「CRF1150L アフリカツイン」は、オンロードとオフロードの走行性能を高次元でバランスさせたモデルだ。これにあわせて、ホンダスカイフックコントロールを組み込んだShowa EERA(電子制御サスペンション)を採用し、リアルタイムな減衰力最適化により高品位な乗り心地を完結させている。
長距離ツーリングの快適性を追求した「CRF1150L アフリカツイン アドベンチャースポーツ」は、24Lの大容量燃料タンクと19インチフロントホイールを装備する。このロングツアラーに二輪車初の先進安全技術「Honda SENSING RIDE」をオプション設定し、前後ミリ波レーダーによるアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットインフォメーション機能によって安全な巡航を可能にした。
さらに、本格的なオフロード走行に対応する新バリアント「CRF1150L アフリカツイン エンデューロスポーツ」を新たに追加した。ダカールラリー参戦マシン「CRF450 RALLY」譲りの専用フロントサスペンションとレーシーなCRFストリームラインデザインを奢ることで、高い悪路走破性を実現している。
6つの走行モードと持続可能素材が切り拓くフラッグシップの真価
走りの質感を引き上げる電子制御面も著しい進化を遂げた。エンジン出力やトラクションコントロール、制御幅が向上したDCT、サスペンション制御を一括で管理する6つのライディングモードをプリセットしている。路面状況に応じた最適なトラクションを瞬時に引き出し、ライディングへの集中をスマートにサポートする。
環境負荷の軽減に向けた取り組みも先進的だ。メインタンク両脇にはモノトーンの「Honda Flagship WING」エンブレムを配置した。このグラフィック周辺や灯火類にホンダ二輪初となる化学リサイクルアクリルやリサイクルナイロン素材を投入し、植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」製スクリーンとあわせて環境性能を両立させている。
加えて、ツインアイを踏襲したコンパクトな二眼LEDヘッドライトや、見やすさと操作性を向上させた新デザインのメーター&ハンドルスイッチ周りを採用し、フラッグシップに相応しい存在感を放つ。先進の安全技術と悪路走破性を兼ね備えた新型アフリカツインシリーズは、多様なライダーの冒険心を刺激する一台だ。日本国内での正式発表や試乗の機会を楽しみに待ちつつ、新たな冒険へ旅立つ準備を今から整えておこう。
HONDA CRF1150L Africa Twin Series (2027model / EU) COLORS
HONDA CRF1150L Africa Twin Series (2027model / EU) SPECS
| 項目 | 諸元 |
|---|---|
| エンジン型式 | 1131cc水冷4ストロークSOHC4バルブ直列2気筒 |
| 総排気量 | 1131cc |
| 最高出力 | 87.5kW(119PS)/ 7500rpm |
| 最大トルク | 119Nm / 5700rpm |
| フレーム形式 | 新設計軽量フレーム(旧モデル比1.4kg軽量化) |
| レイアウト仕様 | シート下燃料サブタンク(低重心レイアウト) |
| フロントホイール径 | 19インチ(Adventure Sports) |
| 燃料タンク容量 | 24L(Adventure Sports) |
| サスペンション | Showa EERA(Honda Skyhookコントロール搭載 / Africa Twin, Adventure Sports)/ CRF450 RALLY仕様フロントサス(Enduro Sports) |
| ライディングモード | 6ライディングモード(出力/トラコン/ABS/DCT/サス統合制御) |
| 先進安全装備 | Honda SENSING RIDE(前後ミリ波レーダー/ACC/Stop & Go/ブラインドスポットインフォ等 / Adventure Sports DCTオプション) |
| 新採用持続可能素材 | 化学リサイクルアクリル(エンブレム・テール)/ 化学リサイクルナイロン(アッパーカバー・リヤフェンダーステー)/ DURABIO™(スクリーン・デフレクター) |
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