
2026年もスポーツヘリテージ系が熱い! スズキがGSX-8TとGSX-8TTを新発売。ヤマハはXSR900 GPに新色を追加した。どちらもスタイリングのカッコよさは完璧。だからこそ気になるのは、その乗り味だ。岡崎静夏が、2台を公道で比較試乗!!
乗りやすさを優先するべきか、ハードルの高さを楽しむか…
同じようにレトロ調のデザインが与えられたGSX-8TとXSR900 GPですが、その走りには大きな違いがあります。GSX-8Tはバーハンドルの2気筒ネイキッド、XSR900 GPはセパレートハンドルの3気筒スポーツですから、それも当然のことなのですが、最高出力値が低くて足まわりなどの装備もベーシックなGSX-8Tのほうが、ワインディングではむしろスポーティに操れるのは意外です。
【SUZUKI GSX-8T】主要諸元■全長2115 全幅775 全高1105 軸距1465 シート高815(mm) 車重201kg(装備) ■水冷4スト並列2気筒DOHC 4バルブ 775cc 80ps/8500rpm 7.7kg-m/6800rpm 6段リターン 燃料タンク容量16L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ■価格129万8000円
そもそもGSX-8Tは、またがった段階でムリなく操れそうな感触があります。これは、ハンドルが少し手前に絞られた形状になっている効果も大きく、グリップ位置が近くなるため操作性が高まります。また、ツインエンジンならではの低中回転域トルクにより公道の速度域で加速感に優れることや、動きがいい前後サスペンションのおかげで軽快感を得やすいことも、扱いやすさにつながっています。
対してXSR900 GPは、車重はGSX-8Tより2kg軽いはずなのに、公道では20kgくらい重く感じ、攻める気持ちが湧いてきません。ただし、昔のバイクを思わせる重さや大きさは、そういうのが好きな人にとっては魅力でもあり、ホンダのCB1300スーパーフォアを所有する私も、そこに惹かれちゃいます。
【YAMAHA XSR900 GP】主要諸元■全長2160 全幅690 全高1180 軸距1500 シート高835(mm) 車重200kg ■水冷4スト並列3気筒DOHC4バルブ 888cc 120ps/10000rpm 9.5kg-m/7000rpm 6段リターン 燃料タンク容量14L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ■価格146万3000円(イエロー)
ところで、ここまではすべて公道走行を前提とした話でしたが、サーキットを走らせるとなれば、評価はだいぶ変わります。
サーキットでも、走行会で初中級者が安全に楽しめそうなのはGSX-8T。ただし、ちょっとレベルアップしてくると、足が動きすぎるとか高速域の伸びが物足りないなど、不満も感じるようになってくると思います。
一方のXSR900 GPは、スポーツライディングにピッタリなポジション、高回転域のパンチがある3気筒エンジン、調整範囲の広い足まわりや細かくセッティングできる多彩な電子制御システムなど、まさにサーキットで活きる設計が随所に施されています。もう少しハンドルを手前に引き、なおかつ絞りを緩めてあげるほうが、現代的な走りには向いていますが、全体として上級者でも十分に満足できる性能を持っています。
XSR900 GPはサーキットでも満足できる本格派スポーツ
つまり、GSX-8TとXSR900 GPのどちらが楽しいと感じるかは、走らせる場所とライダーのスキルによっても、違ってくると思います。基本的には、スポーツライディングを簡単に楽しみたいならGSX-8T、自分のライディングテクニックを使ってマシンを操りたいならXSR900 GPがオススメ。なお、GSX-8Tは約130万円、XSR900 GPのUSインターカラーは約146万円で、装備と性能と時代を考えたら、どちらも納得のプライスです。
ちなみに、レトロな雰囲気と現代的な走行性能を融合したGSX-8Tには、公道での意外なほどの俊敏性や市街地での乗りやすさなど多くの魅力が詰まっていますが、私が選ぶとしたらXSR900 GP。ルックスが私の好みだからです。しかも、純正アクセサリーにはアンダーカウルとシートカウルが用意されていて、これらを装着することでよりレーシーになるのもステキです!
岡崎静夏’sレビュー
今回はストリートでの使用に限定して評価。「コーナリングや加速フィーリングなど、サーキットだと2台の優劣が逆転する項目もあります」と語る。
XSR900 GP
- コーナリング:3点
- 加速フィーリング:3.5点
- 街乗りしやすさ:2点
- コストパフォーマンス:4点
- 静夏の好み:5点
GSX-8T
- コーナリング:4点
- 加速フィーリング:5点
- 街乗りしやすさ:4点
- コストパフォーマンス:4点
- 静夏の好み:3点
※評価はすべて5点満点0.5点刻み。ストリートに限定して評価
岡崎静夏’sレビュー
テスタープロフィール
【テスター:岡崎静夏】全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスに今季もフル参戦する驚速女子。リアル公道ライダーでもあり、レトロな外観のバイクも意外とお好き!?
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