
時代を超越したエレガンスと、自由の象徴として世界中で愛され続けるイタリアンスクーターの代名詞「ベスパ」。その中核を担う「プリマベーラ」と「スプリント」の2026年モデルが、2026年6月26日に発売された。最大の見どころは、従来の155ccから174ccへと排気量を拡大した新型エンジンの搭載だ。最新の装備と、創立80周年を祝う特別な限定モデルも加わった、最新ベスパの魅力を紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ベスパ
排気量アップの恩恵。余裕のパワーと驚きの低燃費を両立
「お洒落なスクーターに乗りたいけれど、幹線道路の合流や上り坂ではパワー不足が不安だ」。そんな悩みを抱えるライダーにとって、ベスパのアップデートはこれ以上ない朗報だ。
新型モデルに搭載された180cc(実際の排気量は174cc)のi-getエンジンは、構成部品の約14%を新設計。これにより、最高出力は従来の12.3HPから14.8HPへと20%も向上している。交通量の多いバイパスでも、四輪車をリードする力強い加速力を発揮してくれるはずだ。さらに驚くべきは、パワーアップを果たしながらも燃費が12%向上(43.1Km/L)している点だ。お財布にも優しく、給油の頻度も減らせるスマートな心臓部へと進化を遂げた。
LCDメーターとキーレスがもたらす、現代的な快適さ
美しいクラシックな外観とは裏腹に、コックピットには最新のテクノロジーが詰め込まれている。新たに採用されたディスプレイメーターは、豊富な車両情報を瞬時に読み取ることが可能なカラーLCD方式。さらに、スポーティな「Sバージョン」および後述する特別仕様車にはキーレスシステムが搭載された。
ポケットに鍵を入れたまま、ハンドルロックの解除からエンジン始動までをスムーズに行える。買い物で両手が塞がっている時や、雨の日の出発時などに、この上ない利便性をもたらしてくれることだろう。レッグシールドのバッグフックも実用性を高める魅力的な装備だ。
80周年の歴史を纏う。所有欲を刺激する2つの特別仕様車
今回、通常モデルに加えて2つの特別な「スプリント」が用意されたことも注目ポイント。ひとつはブランド創立80周年を祝う「スプリント 80TH」。1946年の初期モデルにインスパイアされたパステルグリーンの車体に、専用デザインのホイールや「80TH」エンブレムを装備した、歴史の重みを感じさせる1台だ。
もうひとつはかつて実在したピアッジオの実験部門をオマージュした、バーエンドミラー仕様の「スプリント 180 Officina 8」。作業現場を思わせるマット仕上げのインダストリアルブルーに、真鍮をイメージしたアクセントカラーが独創的なコントラストを生み出している。
どちらも、街角に停めておくだけで誰もが振り返るような、大人のプレミアムな所有欲を満たしてくれるプレミアムスクーターだ。日々の移動を優雅な旅に変える最新のベスパを、ぜひその目で確かめてほしい。
Vespa Primavera & Sprint COLORS/SPECS
Vespa Primavera 180 (2026model) COLORS
【Vespa Primavera 180】●イノチェンテホワイト
【Vespa Primavera 180】●アマービレグリーン
Vespa Primavera S (2026model) COLORS
Vespa Sprint 180 (2026model) COLORS
【Vespa Sprint 180】●イノチェンテホワイト
Vespa Sprint S 180 (2026model) COLORS
【Vespa Sprint S 180】●エッセンツィアーレグレー
Vespa Sprint 180 Officina 8 (2026model) COLOR
【Vespa Sprint 180 Officina 8】●Officina 8ブルー
Vespa Sprint 80TH (2026model) COLOR
【Vespa Sprint 80TH】●ヴェルデ80TH
Vespa Primavera / Sprint 180 (2026model) SPECS
| エンジン形式 | i-get 4ストローク空冷単気筒SOHC 3バルブ |
| 排気量 | 174cc |
| 最高出力 | 14.8HP/8000rpm |
| 最大トルク | 13.7Nm/6000rpm |
| トランスミッション | 無段階オートマチック(CVT) |
| 車両重量 | 132kg |
| シート高 | 790mm |
| 燃料タンク容量 | 7.5L |
| サスペンション(前) | 片持ちリンクアーム油圧式サスペンション |
| サスペンション(後) | 4段階スプリングプリロード調整機構付きモノショックアブソーバー |
| タイヤ(前/後) | 110/70-12 / 120/70-12 |
| ブレーキ(前) | 油圧式 200mmステンレススチール製ディスク ABS |
| ブレーキ(後) | 機械式 140mmドラムブレーキ |
| 発売日 | 2026年6月26日(金) |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ベスパ)
伝統のスチールモノコックが紡ぐ、ベスパだけの極上ライドフィール プラスチック製カバーを纏った一般的なスクーターとは一線を画し、スチール製のモノコックボディそのものがフレームの役割を果たすのがベスパの伝[…]
伝統と革新のベースモデル「プリマベーラ125」の揺るぎない魅力 「クラシカルなルックスのスクーターに乗りたいが、現代の交通事情に合わせた性能や安全性は妥協したくない」。そんなワガママなライダーの欲求を[…]
海の至宝「アメリゴ・ベスプッチ」とベスパの共鳴 1931年に進水し「世界で最も美しい船」と称えられるイタリア海軍の練習帆船、アメリゴ・ベスプッチ。一方のベスパは、そこから15年後の1946年に誕生し、[…]
いつもの退屈な道を、心躍る特別なステージに変える魔法 毎日の通勤や買い物。決まった道をただ往復するだけの時間。実用性だけを求めて選んだスクーターでは、移動はただの「作業」になってしまいがちだ。 そんな[…]
やっぱりドゥカティ!小さくても高速域の信頼性は抜群⁉【ドゥカティ125スポーツ(1950年頃)】 今やスポーツバイクのハイエンドといえば、ドゥカティこそ真っ先に上がるメーカーですが、会社設立当初(19[…]
最新の関連記事(新型スクーター)
欧州の砂漠8000kmを走破した本物。ADX 250が体現する「リアルクロスオーバー」の骨格 SYM ADX 250は、車検のない日本の軽二輪クラス(126〜250cc)の税制・登録メリットに適合させ[…]
30馬力オーバーの強心臓が切り拓く高速クルージング ハオジュエ(豪爵)の最新鋭ビッグスクーター「TVL350」最大のウリとなるのが、完全新設計の339cc水冷4ストローク4バルブ単気筒エンジンだ。最高[…]
日立のトラコンとボッシュのABSを標準装備!原二クラスの枠を破壊した「ADX125 Plus」 中国で発表された新型スクーター「ADX125 Plus」(現地名:ADX Plus)のスペックシートを眺[…]
約半年遅れて発売の全国版はバッテリー&充電器付き! 本田技研工業(以下ホンダ)とヤマハ発動機(以下ヤマハ)は2024年8月、原付一種に相当するホンダの電動二輪車をベースとした日本市場向けモデルを、ヤマ[…]
ヤマハのレトロハイブリッドスクーター「ファツィオ」 ヤマハが国内でも正式にラインナップして展開している「ファツィオ(Fazzio)」は、レトロモダンとストリートカルチャーを高度に融合させた原付二種クラ[…]
人気記事ランキング(全体)
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
レーサーの姿と技術を公道へ持ち込んだRG250Γ 1983年3月に発売されたRG250Γ(ガンマ)は、ひと目でレーシングマシンを連想させるスタイルによって、当時のライダーに強烈な衝撃を与えた。車名の「[…]
ティザー画像だけでは、もぉ我慢できない! 復活することがわかった空冷スポーツスター。ハーレーダビッドソン米国本社が新型として再登場させることを成長戦略のひとつとして明らかにし、日本法人ハーレーダビッド[…]
タイムレスなクラシックスタイルと現代的実用性の融合 「クラシックのエッセンスは決して時代遅れにならない」というデザインコンセプトのもと、コロンビア/フィリピン市場で展開されるスズキの「GN 160」。[…]
決勝出走は28台、新たなクラスも誕生 2024年を最後に、その歴史に幕を降ろしていた鈴鹿4耐が9月6日(日)に復活しました。1年の休止とも言えるので意外に早い再開とも言えるでしょう。 これまでの流れを[…]
最新の投稿記事(全体)
ユーロ5+対応とDOHC化で進化。新型エンジン最大の見どころとは 今回の動画で最も大きなテーマとして取り上げられたのが、新型キャバレロラリー500に採用された新開発エンジンである。 動画冒頭で野口氏は[…]
サーキットを沸かせた主役は間違いなく長島哲太 レースを終えた日曜日、多くのメディアの取材を終えると、時間はもう午後7時を回っていた。暗くなったパドックで荷物をバッグに詰めながら長島哲太(DUNLOP […]
尾道発の気鋭ビルダー!サトマリモーターサイクルが魅せるメタルワークの系譜 広島県尾道市に拠点を置く「SATOMARI MOTORCYCLE(サトマリ・モーターサイクル)」は、ビルダーの佐藤勇作氏が20[…]
空力特性と軽さを備えたネオクラシックフルフェイスが新規追加! 新製品の『HYUGA』は、オージーケーカブトの持ち味である空力特性と軽さはそのままに、デュフューザーなどを備えないシンプルな帽体形状を特徴[…]
国土交通省の「性能等確認」に適合!エレグラン G-classが勝ち取った安全の証明 エレモーズが展開する特定小型四輪のフラグシップモデル「エレグラン G-class」が、2026年8月27日付で国土交[…]
- 1
- 2




























































