
ホンダは欧州で、アドベンチャーモデルのフラッグシップ「CRF1100Lアフリカツイン」と「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ」にニューカラーを設定し、2026年モデルとして発表した。
●文:ヤングマシン編集部
XRV650の登場から38年、エッセンスを受け継ぎながらDCTや電サスで武装する最新世代
ホンダ「CRF1100Lアフリカツイン」「CRF1100アフリカツイン アドベンチャースポーツ」の2026年モデルが欧州で発表された。
標準モデルとアドベンチャースポーツそれぞれにマニュアルトランスミッション仕様とDCT仕様がラインナップされるほか、標準モデルにはスタンダードなSHOWA製サスペンションあるいは電子制御サスペンション採用の2バリエーションが展開される。つまり細かく分ければ6種ものバージョンが存在するということだ。
CRF1100Lアフリカツインシリーズ[欧州仕様 2026年モデル]
1988年にXRV650アフリカツインが欧州に初登場してから38年が経つ現在、いったんは途切れた系譜が2016年に全く新しいCRF1000Lアフリカツインとして復活したのち、最新モデルのCRF1100Lアフリカツインシリーズに至るまで初代モデルから大切にはぐくまれたアドベンチャーモデルとしてのスピリットを受け継いでいる。この新生アフリカツインはこれまでに欧州で12万台以上が販売され、125cc以上のホンダ車としては常に上位BEST3につけているという人気モデルだ。
2018年には電子制御スロットルやそれにともなう3つのライディングモード、ホンダセレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラコンに相当)を採用し、さらに防風性能の向上や燃料タンク容量の拡大などでロングラン適性を高めたアドベンチャースポーツも登場した。
そして2020年にストロークアップによる排気量拡大でCRF1100Lアフリカツインシリーズに進化。アドベンチャースポーツにはSHOWAの電子制御サスペンションEERAがオプション追加された。
歴代アフリカツインシリーズのトリコロール(青/白/赤の3色による車体色)。
2024年モデルではアドベンチャースポーツのフロント19インチ化や電子制御サスペンションの標準採用といった変更を受け、各バリエーションともにDCTにIMUと連動して車体姿勢に応じた制御が加えられるなど、完成度は高まるばかりだ。電子制御サスペンションEERAは走行中にECU、IMU、ストロークセンサーからの情報に基づき、15ミリ秒という速さで減衰力を最適化。走行中でもリヤスプリングのプリロードを4段階に調整可能だ。
このほか、7段階+オフのホンダセレクタブルトルクコントロール、3段階+オフのウイリーコントロール、オンロード/オフロード設定ができるコーナリングABS、リヤリフトコントロールといった電子制御を備え、6.5インチTFTタッチパネルはアップルカープレイとアンドロイドオートに対応。デュアルLEDデイタイムランニングライト(DRL)は往年の丸目ライトのイメージを彷彿とさせる。
このほかにも年次ごとに(たとえ明記されていなくても)DCTの制御など細かな改良は続けられている。そして2026年モデルでは各バリエーションに新色が設定された。
日本でも同様のカラーリングが登場する可能性は高いが、日本仕様では標準モデルが機械式サスペンションのみといった違いもあるため、少し整理された形での導入になるかもしれない。続報に期待しよう。
Honda CRF1100L Africa Twin / ES / DCT[2026 EU model]
ラリーマシンを彷彿とさせるスリムでアグレッシブなスタイリングを持ち、前21/後18インチホイールを履く。燃料タンク容量は18.8Lとされ、電子制御サスペンションはオプションとして搭載/非搭載が選べる。シート高は850/870mmとオフロード性能重視の設定だ。クルーズコントロールやUSBポートなどを備えている。
Honda CRF1100L Africa Twin / ES / DCT[2026 EU model]
Honda CRF1100L Africa Twin / ES / DCT[2026 EU model]Grand Prix Red – with revised frame colour and bolder graphics ※写真はES DCT
Honda CRF1100L Africa Twin / ES / DCT[2026 EU model]Matt Ballistic Black Metallic – with revised frame colour and gold accents ※写真はES DCT
Honda CRF1100L Africa Twin / ES / DCT[2026 EU model]Pearl Glare White – with revised frame colour, Tricolore graphics ※写真はES DCT
Honda CRF1100L Africa Twin Adventure Sport / DCT[2026 EU model]
大型スクリーンによる防風性能向上、燃料タンクは大容量24.8Lとし、ホイールサイズは前21/後18インチだ。電子制御サスペンションEERAは標準装備とされ、グリップヒーターや12Vチャージャーソケットも加えられている。
Honda CRF1100L Africa Twin Adventure Sport / DCT[2026 EU model]
Honda CRF1100L Africa Twin Adventure Sport / DCT[2026 EU model]Matt Iridium Gray Metallic – with revised frame colour, prominent graphic set and gold wheels ※写真はDCT
Honda CRF1100L Africa Twin Adventure Sport / DCT[2026 EU model]Pearl Glare White – New take on the classic HRC ‘Tricolore’ with bold graphics and gold wheels ※写真はDCT
| 車名 | CRF1100L Africa Twin / ES / DCT | CRF1100L Africa Twin Adventure Sports / DCT |
| 全長×全幅×全高 | 2330×960mm×1485mm | 2305×960mm×1475mm |
| 軸距 | 1575mm | 1550mm |
| 最低地上高 | 250mm | 220mm |
| シート高 | 850/870mm | 835/855mm |
| キャスター/トレール | 27°30′/113mm | 27°30′/106mm |
| 装備重量 | 231~244kg | 243~253kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ← |
| 総排気量 | 1084cc | ← |
| 内径×行程 | 79.0×50.9mm | ← |
| 圧縮比 | 10.5:1 | ← |
| 最高出力 | 102ps/7500rpm | ← |
| 最大トルク | 11.4kg-m/5500rpm | ← |
| 始動方式 | セルフスターター | ← |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン/DCT | ← |
| 燃料タンク容量 | 18.8L | 24.8L |
| WMTCモード燃費 | 20.5km/L | ← |
| タイヤサイズ前 | 90/90-21 | 110/80R19 |
| タイヤサイズ後 | 150/70R18 | 190/55ZR17 |
| ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー | ← |
| ブレーキ後 | φ256mmディスク+1ポットキャリパー | φ256mmディスク+2ポットキャリパー |
| 車体色&価格 | 赤、艶消し黒、トリコ | 灰、トリコ |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型大型二輪 [1001cc以上] | 新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
前輪19インチでオンロードに軸足を置くアドベンチャースポーツES ホンダは、前19/後18インチホイールのアドベンチャーモデル「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES DCT」の2[…]
1/9発売:スズキ GSX250R 4気筒などの高性能を競うライバルが多い中、低中速域の扱いやすさを重視した並列2気筒エンジンにより、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで真価を発揮する一台。2026[…]
パンアメリカのオフロード性能をユーザーに体験してもらう 2021年夏に販売開始されたパンアメリカ。ストローク量の多い前後サスペンションのおかげで、ハーレーの中で唯一ダート走行が可能なアドベンチャーカテ[…]
箱根の賑わいに背を向けて、ハードすぎる箱根外輪山の懐へ 秋の箱根、いいですよね。湯本から宮ノ下や強羅を経由して芦ノ湖で遊覧船とか。箱根の秋といえばこんな観光ルートを思い浮かべるだろう。しかし、ツーリン[…]
オフロードでASAはプラスに感じられる場面が多い! 驚いたのは写真の緑の機体・オートマチックのASAを積んだR1300GS ツーリングASAのオフロード性能。微妙なクラッチ操作を多用するオフロードでA[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型大型二輪 [1001cc以上])
前輪19インチでオンロードに軸足を置くアドベンチャースポーツES ホンダは、前19/後18インチホイールのアドベンチャーモデル「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES DCT」の2[…]
北米レブル300にEクラッチ仕様が登場 ホンダEクラッチが世界戦略進行中だ。欧州で人気のグローバル車・CBR650R/CB650Rを皮切りに、日本では軽二輪クラスのベストセラーであるレブル250に搭載[…]
2025年モデルでエンジンのパフォーマンスアップ、電サスや6軸IMUも採用 ホンダは欧州で2026年型「NT1100」を発表した。2022年に初登場したNT1100は、CRF1100Lアフリカツインの[…]
10/1発売:カワサキ「Ninja ZX-25R SE/RR」 250ccクラスで孤高の存在感を放つ4気筒モデル、「Ninja ZX-25R」の2026年モデルが早くも登場する。今回のモデルチェンジで[…]
CBで戦うことにロマンがあった ’91年の東京モーターショーに参考出品されたCB1000SFのプロトタイプを見たときは、純粋に「カッコイイ!」と衝撃を受けた。そして’92年に市販版が出るや早速手に入れ[…]
人気記事ランキング(全体)
窃盗犯が新品ではなく中古のヘルメットを狙う理由 窃盗犯が新品ではなく中古のヘルメットを狙うのは「盗みやすく確実に売れる」というのが、大きな理由です。実は近年、窃盗件数自体は減少していると同時に検挙率は[…]
「2色×2段階の明るさ」切り替えて使える調光機能搭載! 灯火類に関するアフターパーツを幅広くラインナップするエフシーエルから、ユニークなモデルが登場したので紹介していこう。エフシーエルは、バイクや自動[…]
バイクとクルマの“いいとこ取り”を目指したパッケージング Lean3の最大の特徴は、そのコンパクトなサイズとモビリティとしての立ち位置だ。全長2470mm×全幅970mm×全高1570mmという車体サ[…]
待望の「ドア付き」がついに入荷、カラーは全6色展開へ ビークルファンが販売する「アーバントライカー(URBAN TRIKER)」は、フロント1輪・リア2輪の電動トライクだ。以前から存在したモデルだが、[…]
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
最新の投稿記事(全体)
1/4インチの機動力を活かした実戦的な構成 このセットの核心は、1/4インチ(約6.35mm)という小ぶりな差し込み角を採用している点にある。バイク整備において頻用される8mmや10mmと12mmとい[…]
怪しさ100%夢も100%! ヤフオクで1円で売ってた溶接機 正直に言います。この溶接機、最初から怪しすぎます。スペックはほぼ不明。説明は最低限。ツッコミどころは満載です。・・・ですが、だからこそです[…]
高剛性と軽量化を両立したステンレスブラケット 今回ヨシムラがリリースしたキットで特筆すべきはメインブラケットの素材と構造だ。ここには高強度かつ耐腐食性に優れたステンレス材が採用されている。フェンダーレ[…]
ハンドチェンジ/フットクラッチは昔の変速方式。ジョッキーシフトはその現代版カスタム 今回は、バイク乗りなら一度は見たことのあるかもしれない「ジョッキーシフト」について書きたいと思います。 戦前や戦後間[…]
ニンジャ250/ニンジャ400に続くライトウェイトスポーツ カワサキは、今春の国内導入を予告していたスポーツモデル「ニンジャ500」を正式発表。海外では2024年、Z500と同時に誕生していたモデルだ[…]
- 1
- 2












































