
世界で生産されるバイクの1割弱を生産し、国内ではホンダに次ぐバイクメーカーとして認知されているヤマハ。そんな同社について、2025年11月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。フラッグシップ譲りの電子制御を手に入れたR7から、クラッチ付きの電動モトクロッサーまで、ヤマハの「動く」未来は止まらない!
●文:ヤングマシン編集部
YZF-R7、R1譲りの電子制御を獲得し大幅進化!【海外】
新型YZF-R7が欧州と北米で発表。R1由来の6軸IMUと電子制御スロットル(YCC-T)を新たに採用し、電子制御が劇的な進化を遂げた。バンク角対応のTCS、スライドコントロール(SCS)、リフトコントロール(LIF)、ブレーキコントロール(BC)といった最高峰スーパースポーツ顔負けの支援システムを獲得している。
さらに第3世代のQSS、フルアジャスタブルの倒立フォーク、軽量なスピンフォージドホイールなど、シャーシも大幅にアップグレード。それでいて価格上昇は最小限に抑えられている点も見逃せない。
スポーツライディングの登竜門へ、新たなる役割を得たR7が長足の進化 ミラノで開催中のEICMA 2025でヤマハの新型「YZF-R7(欧州名:R7)」が登場した。2026年から従来のワールドスーパース[…]
電動モトクロッサー「YE-01レーシングコンセプト」開発中!
ヤマハはカーボンニュートラル達成に向けた取り組みの一環として、電動モトクロスレーサー「YE-01 レーシングコンセプト」を開発中だ。車体は2026年モトクロッサーYZ450Fをベースとし、操作系のレイアウトもYZ450Fを踏襲することで、従来のライディングフィールに近づけている。
もっとも注目すべきは、電動ユニットでありながら、不整地走行に必要なトラクションコントロールを実現するため、クラッチとフライホイールを搭載していることだ。
2026モデルのモトクロッサーYZ450Fをベースに電動化 電動トライアルマシンの「TY-E」でFIMトライアル世界選手権EVクラスに参戦するなど、カーボンニュートラル達成に向けた取り組みにも積極的な[…]
ジャパンモビリティショーで未来のEVバイク群を公開
ジャパンモビリティショー2025にて、ヤマハは「感じて動き出す」をコンセプトに、AI技術で学習・成長する自立・自走型二輪車「MOTOROiD Λ」を世界初公開。
また、将来の実用化を見据えたコンセプトモデルとして、YZF-Rを彷彿とさせるスーパースポーツEV「PROTO BEV」や、燃費を35%以上低減させるハイブリッドEV「PROTO HEV」、850cc 3気筒エンジンベースのプラグインHEV「PROTO PHEV」といった、未来のパワートレインを多数提示し来場者を沸かせていた。
世界初公開! 3タイプのEVバイクが未来の二輪車シーンを牽引する!? 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」。ヤマハのブースで[…]
インド市場にXSR155が初導入、スマホ連携にも対応
ヤマハはインドで、ネオクラシックネイキッド「XSR155」の最新モデルを初めて導入した。このモデルは、可変バルブ機構VVAやA&Sクラッチを備えた155cc水冷単気筒エンジンを搭載している。
インド仕様の大きな特徴として、シリーズ初となるスマートフォンアプリ「Y-CONNECT」に対応し、円形LCDメーターで着信やスマホのバッテリー残量を表示可能にした。さらにカフェレーサーとスクランブラーのカスタマイズキットが用意されている点も注目だ。
深いグリーンにヤマハ1980年代イメージのストライプ入り ヤマハはインドで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」を同地域に初めて導入すると発表し[…]
ホンダと協業の電動コミューター「JOG E」地域限定発売
原付一種の電動スクーター「JOG E(ジョグ イー)」が、2025年12月22日に東京・大阪限定で先行発売される。このモデルは、ホンダ「EM1 e:」をベースとし、インホイールモーターや交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用している。
利用にはGachaco(ガチャコ)のバッテリーシェアリングサービスの契約が必要だ。車両本体価格は15万9500円で、2026年後半にはバッテリーと充電器をセットにした通常販売も予定されている。
インホイールモーターなど車体のベースはホンダ製 ヤマハが原付一種の電動スクーター「JOG E」を市販する。2002年に量産初の電動二輪車「パッソル(Passol)」を日本国内で発売して以降、原付一種E[…]
TMAX生誕25周年! 特別装備満載の記念モデル爆誕
ヤマハは大型スポーツスクーター「TMAX」の誕生25周年を記念し、特別仕様車「TMAX560 25th Anniversary」を2026年2月25日に発売すると発表した。記念モデルは、2005年「TMAX SPECIAL」を彷彿とさせるマットダークグレーメタリックDを採用し、専用シート、レッドクロームエンブレム、切削ホイールなどを特別装備し所有感を向上。
上級モデル「TECH MAX」には新色クリスタルグラファイトが追加された。
TMAX生誕25周年! 特別装備満載の記念モデルが登場! ヤマハは、"オートマチックスポーツコミューター"という独自のジャンルを築き上げた「TMAX」の誕生25周年を記念し、特別仕様車「TMAX560[…]
インドで電動スポーツスクーター「AEROX E」を発表
ヤマハはインドで、自社開発の高性能電動スポーツスクーター「AEROX E」と、River社と協業したアーバンスクーター「EC-06」の2モデルを発表した。「AEROX E」は最高出力9.4kWを誇り、力強い加速を可能にする「ブースト」機能を持つ。
「EC-06」は都市利用に特化し、SIMを内蔵したテレマティクスユニットによりリアルタイムなデータ接続が可能となっている。AEROX Eは着脱式バッテリー、EC-06は固定式バッテリーを採用した。
“マキシスポーツ”の系譜を受け継ぐAEROX E ヤマハはインドで電動スクーター2車を発表。このうち「AEROX E」は、ヤマハのマキシスポーツの系譜を受け継ぐ高性能電動スポーツスクーターで、ヤマハが[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
バイク向けの次世代コネクテッドクラスター かつてオーディオ機器を生産し、現在はカーナビやドライブレコーダーといったモビリティ向けの製品を主力としているパイオニアが、2026年1月6日(火)~9日(金)[…]
日本発のトランスフォーマブル・バイク「タタメルバイク」 タタメルバイクは、日本のものづくりの精神と、自由な発想が融合して生まれた「持ち運べるパーソナルモビリティ」だ。最大の特徴は、その名の通りの折り畳[…]
バッテリーで発熱する“着るコタツ”WindCore ヒーターウエア ワークマンの電熱ウエア「WindCore」シリーズは、スイッチひとつで温まることから“着るコタツ”として、累計60万着以上を売り上げ[…]
6999ドルで入手したバイク「VOGER」、ハーレーよりでっかい箱で到着! タンクの中が明るいぞ! 彼女を乗せたらどこに足を置けばいいんだ? ヘッドカバーがプラスチック?! アメリカの人気YouTub[…]
12億リーチの衝撃! バイクとロボットの融合 CORLEOは、2025年の大阪・関西万博で披露され、SNSでは累計約12億リーチという驚異的な注目を集めたモビリティだ。 その名の由来はラテン語で「獅子[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
オフ走行の質を高める「ピボットレバー」と「アドベンチャーフットペグ」 オフロード走行において、転倒時のレバー破損リスクを軽減し、操作性を高めるパーツは必須レベル。それに応えるかのように設定されたのが「[…]
〈1978年3月〉SR400[2H6]/500[2J3]:ロードスポーツの原点 1976年に発売したオフロードモデルのXT500のエンジンとフレームをベースに、トラディショナルなロードスポーツとして登[…]
アグレッシブなデザインとライダーフレンドリーな車体 FZ-Raveは、”熱狂”という名を反映したかのようなスタイリッシュでエッジの効いたグラフィックを纏っている。とくにアグレッシブなヘッドライトと、目[…]
250でもビッグバイクと同じレベルのクオリティを! ヤマハは1988年に250ccのアメリカンクルーザー、空冷60°VツインのXV250 Viragoをリリースした。 それは250ccの片側125cc[…]
航続距離はなんと362km! ヤマハは、2025春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示。従来型のWR155R(海外モデ[…]
人気記事ランキング(全体)
何でもありルールに世界のメーカーが飛びついた WRCグループBカテゴリーは1982〜86年まで続いたラリー競技。レース好きならご存じの通り、レギュレーションはほぼ「何でもあり」的なニュアンスでした。レ[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
日本発のトランスフォーマブル・バイク「タタメルバイク」 タタメルバイクは、日本のものづくりの精神と、自由な発想が融合して生まれた「持ち運べるパーソナルモビリティ」だ。最大の特徴は、その名の通りの折り畳[…]
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 カワサキモータースジャパンは、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開した新型「Z900RS」シリーズについてスペッ[…]
アドベンチャールックは伊達じゃない! 大型バイザーの恩恵 まず目を引くのが、オフロードテイストを感じさせる大型ピークバイザーだ。これは単なるファッションではない。 直射日光を遮る“ひさし”としての機能[…]
最新の投稿記事(全体)
F1チームが正式にオーダーするほどの完成度──フォーミュラファクトリー製 1/1「フェラーリF2004」 言うまでもなく、シューマッハが2004年にタイトルを獲得したF1マシンですが、スケールは1/1[…]
ホンダのレース会社であるホンダ・レーシングと、スポーツ用品の国内大手メーカーであるミズノは、ユニフォーム供給に関するパートナーシップ契約を締結したと発表した。 これにより、HRCスタッフは2026年か[…]
開口部は“面ファスナー×バックル”の鉄壁仕様! まず注目したいのが、このルックス。 無骨でカッコいいロールトップスタイルだが、見た目だけじゃない。 開口部には面ファスナーとバックルのダブルロックを採用[…]
バイク向けの次世代コネクテッドクラスター かつてオーディオ機器を生産し、現在はカーナビやドライブレコーダーといったモビリティ向けの製品を主力としているパイオニアが、2026年1月6日(火)~9日(金)[…]
オフ走行の質を高める「ピボットレバー」と「アドベンチャーフットペグ」 オフロード走行において、転倒時のレバー破損リスクを軽減し、操作性を高めるパーツは必須レベル。それに応えるかのように設定されたのが「[…]
- 1
- 2














































