
カワサキは北米で「エリミネーター」の2026年モデルを発表。日本仕様では398cc並列2気筒エンジンを搭載するが、北米および欧州では451cc版を採用する。ニューカラーは先行して登場した日本仕様をベースに、標準モデルとSEの色が入れ替わっている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEと変わらないが、排気量は異なる
カワサキは北米でエリミネーター/SEの2026年モデルを発表した。すでに日本仕様でもホワイトおよびブラックのSEとレッドのプラザエディション、ブラックのスタンダード仕様が発表されているが、北米仕様はこれらの新色とグレード構成の組み合わせを入れ替えている。そしてもっとも大きな違いは、451ccの並列2気筒エンジンを搭載することだ。
この451cc版はニンジャ500/Z500にも採用され、ニンジャ7/Z7ハイブリッドのパワーユニットも同様に排気量を採用。欧州や北米ではこちらが標準という扱いだ。
398cc仕様からの排気量アップは、φ70mmのボアをそのままにストロークを51.8mm→58.6mmへと伸ばしたことで実現。胸のすくような高回転パワーが特徴的な398cc版に対し、全域で太いトルクが期待できそうだ。
前18/後16インチのホイールや丸型LEDヘッドライト、新設計のトレリスフレーム、ツインショックタイプのリヤサスペンション、フルデジタルメーター、低くフレンドリーなシート高、アシストスリッパ―クラッチといった仕様は変わらず。
SEについては赤×黒(日本ではプラザエディションに採用)を専用カラーとしてヘッドライトカウル、フォークブーツ、防水タイプのUSBタイプCソケット、SE仕様シートを装備。日本仕様に搭載されたドライブレコーダーは省略される。そして標準仕様には、白(日本ではSEに採用)および黒(日本と同じ)を採用する。
価格は2025年モデルで値下げされ、さらにトランプ関税(バイクにも15%の相互関税がかけられている)がスタートした今年も据え置きとされた。標準モデルのエリミネーター(ABS無/有)が6499~6799ドル(日本円換算約99万3000円~103万9000円・10/9現在)、SEも同様に7099ドル(約108万5000円)となっている。
KAWASAKI ELIMINATOR / ABS / SE ABS[2026 U.S. model]
主要諸元■全長2250 全幅785 全高1100 軸距1518mm シート高734mm 車重176kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 451cc 51ps/10000rpm 4.38kg-m/7500rpm 変速機6段 燃料タンク容量12.8L■タイヤサイズF=130/70-18 R=150/80-16 ※諸元は北米ABS仕様
KAWASAKI ELIMINATOR SE ABS[2026 U.S. model]Metallic Imperial Red / Ebony
KAWASAKI ELIMINATOR / ABS[2026 U.S. model]Urban City White
KAWASAKI ELIMINATOR / ABS[2026 U.S. model]Metallic Flat Spark Black
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型クルーザー)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
バイクはお兄さんの影響 メグミさんは昔からバイクに興味があったのだと言います。 「兄が二人いて、どちらもバイクに乗っていたんです。小さいときからその様子を見ていたので、自然に自分も乗りたいと考えるよう[…]
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
共通の仕様変更はわずかだがその効果は想像以上だった 2017年4月に発売され、翌2018年から軽二輪クラスのベストセラー街道をばく進中なのが、ホンダのレブル250だ。今年は一部の仕様変更とともに、待望[…]
QJ LOVER Kayo が感じた ”リアルなQJ MOTORの魅力” を 毎月ここから発信していきます。 —— Let’s MOTOR Talk ! —— モデル・通訳として活動している時任カヨが[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
12億リーチの衝撃! バイクとロボットの融合 CORLEOは、2025年の大阪・関西万博で披露され、SNSでは累計約12億リーチという驚異的な注目を集めたモビリティだ。 その名の由来はラテン語で「獅子[…]
色褪せないヘリテイジ、進化する「Z」の系譜 017年秋の東京モーターショーで世界初公開されて以来、Z900RSは常に我々ライダーの注目の的であり続けている。その最大の魅力は、往年の名車Z1/Z2への敬[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
新型「ニンジャZX-10R」は国内導入は2026年夏か まずは欧州と北米で発表されたスーパースポーツの旗艦、新型「ニンジャZX-10R/RR」の話題だ。 最大の特徴は、フロントカウルに設けられた大型の[…]
人気記事ランキング(全体)
色褪せないヘリテイジ、進化する「Z」の系譜 017年秋の東京モーターショーで世界初公開されて以来、Z900RSは常に我々ライダーの注目の的であり続けている。その最大の魅力は、往年の名車Z1/Z2への敬[…]
排気量拡大路線から4バルブヘッド開発へ 1980年代の後半はAMGにとって重要な分岐点だった気がします。もともと、彼らはメルセデスベンツが作ったエンジンをボアアップ、強固な足回りへと改造することに終始[…]
Q:雪道や凍結路は通れるの? チェーンやスタッドレスってある?? 一部の冒険好きバイク乗りと雪国の職業ライダー以外にはあまり知られていないが、バイク用のスノーチェーンやスタッドレスタイヤもある。 スタ[…]
オンロードメインで楽しむ扱いやすいツアラーモデル いい意味で、事前の想像とは大きく異なる乗り味だったのが、油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪アドベンチャーのVストローム250SX。このルックスから、個[…]
「着る換気扇」サーキュレーターメッシュ 今回紹介するのは、2025年9月の発売からわずか2ヶ月半で累計3万枚を突破したという「サーキュレーターシリーズ」だ。最大の特長は、裏地に採用された「サーキュレー[…]
最新の投稿記事(全体)
ザ・キングスマン (Kingston Custom)──全長4メートルのストリームライナーに変身したショットガン650 キングスマンは2014年に作られたスパイ映画で、ドイツのビルダーのキングストン・[…]
1度しか獲れなかったチャンピオン、でも得たものは大きかった 前回の続きです。これは僕の失敗談ですが、’95年、オランダGPの予選でのこと。すでにいいタイムを出していた僕に対して、監督のウェイン・レイニ[…]
カスタムバイクのような仕上がりを誇るBRIXTON オーストリアのバイクメーカー・BRIXTON(ブリクストン)は、個性的なスタイルのモーターサイクルを数多く販売していることで知られている。ブランドの[…]
あの興奮をもう一度! 聖地・Hakuba 47に集結せよ BMWファン、いや、全バイクファン待望のニュースが飛び込んできた! BMW Motorradは、年に一度のビッグイベント「BMW MOTORR[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
- 1
- 2














































