
今年も日本列島は暑い、いや熱い! この猛暑で気になるのはふいに襲ってくるゲリラ豪雨への対策だ。特にライディングシューズは雨対策が必須でありながら、その多くは安全性を重視するあまりデザイン性に課題があった。バイクを降りた途端に街で浮いてしまう、そんなライダーあるある!に応えたのがSCOYCOの「MT074WP」。一見すると普段履きのスニーカーでありながら、優れた防水性とプロテクション性能を秘める。その気になる中身とは?
●文:ヤングマシン編集部(カイ) ●写真:はとや ●外部リンク:はとや
SCOYCO(スコイコ):ライダーに寄り添う新興勢力
SCOYCO MT074WPを語る上で、まずSCOYCOというブランドについて触れておく必要があるだろう。
SCOYCOは、カジュアルなデザインとバイク用のプロテクト性能を両立させたライディングギアを展開し、近年日本でも急速に知名度を上げている中国ブランド。多くのライダーが求める「バイクに乗らない日にも履きたくなるファッション性」と、「スニーカーのような軽快な履き心地」を、手の届きやすい価格帯で実現しているのが大きな特徴だ。
特に、欧米市場向けに展開してきた製品を日本人ユーザー向けに最適化した「ジャパンフィット」モデルの開発は、SCOYCOのユーザー本位の姿勢を象徴している。
これまで欧米ブランドのシューズで「横幅は合うが爪先が余る」といった悩みを抱えていたライダーにとって、東京浅草の木型職人が製作した日本人の足に合った木型は、まさに福音であった。MT074WPもこの「ジャパンフィット」を採用しており、多くの日本人ライダーに快適なフィット感を提供することを目指して設計されている。
SCOYCO MT074WPは、安全性/防水性/デザインのすべてを高度にバランスさせたライディングシューズ。日本人の足型にあわせたジャパンフィットの採用により、ストレスのないライディングを提供してくれる。
MT074WPの核心: 機能性の徹底解剖
製品名の「WP」が示す通り、MT074WPの最大の特徴はウォータープルーフ、即ち防水機能だ。これは単に水を弾くだけの簡易的なものではなく、メッシュライニングの下に建物の外壁や屋根にも使用される高性能な透湿・防水フィルム「Solitex」を挟み込むことで、外部からの水の侵入を強固に防ぎつつ、靴内部の湿気は外部へ放出する構造になっている。
アッパー素材には、水に強く汚れも落としやすいマイクロファイバーレザーを採用。さらに、シュータンやライニング部分には通気性に優れた3Dメッシュ素材を使用することで、防水シューズにありがちな蒸れを極力抑制し、長時間の着用でも快適性を損なわない工夫が凝らされている。
防水と透湿を同時に実現する「Solitex(ソリテックス)」をライニングに採用し、雨水の侵入を防ぎながら靴内部の蒸れを解消する。シュータンは足首の上まで縫い付けられているので、そこそこ深い水たまりに足をついても安心だ。
見た目に反する堅牢さ:プロテクション性能
カジュアルなスニーカー然とした見た目とは裏腹に、MT074WPはライディングシューズとしての安全性を決して犠牲にしていない。転倒時にダメージを受けやすい部位には効果的にプロテクターが内蔵されている。
まず、シフトチェンジで酷使される左足のつま先部分には、二重素材のシフトパッドに加え、内部にプロテクターが装備されている。これにより、確実なシフト操作をサポートすると同時に万一の際の衝撃からつま先を保護する。もちろん、かかと部分にもプロテクターを内蔵している。
さらに、くるぶし周りには厚手のクッション素材が採用されており、ソフトな履き心地とプロテクション性を両立させている。このクッションは足首を保護するだけでなく、車体をホールドする際の安定感にも寄与する。
夜間走行における安全性も抜かりはない。かかと部分には反射材(リフレクター)が配置されており、後続車からの被視認性を高め、追突のリスクを低減する。
プロテクター内臓のシフトパッド、滑り止めパターンを採用したフラット形状のアウトソール、脱ぎ履き時に役立つプルストラップを備えたかかとにはリフレクターを付け、足首部分にはプロテクションを装備している。
ダイヤル式レースアップシステム「FITGO」と「ジャパンフィット」
着脱の煩わしさを劇的に改善するのが、ダイヤル式レースアップシステム「FITGO」の採用。ダイヤルを回すだけでワイヤーレースが締まり、均一で最適なフィット感を得ることができる。解除もダイヤルを引くだけとスピーディだ。従来の靴紐のように解けてステップに絡まる危険性がなく、グローブをしたままでも容易に調整できる点は、ライダーにとって大きなアドバンテージになるだろう。
前述の通り、日本人の足型に合わせてワイズ2Eで設計された「ジャパンフィット」モデルであるため、甲高・幅広でも快適な履き心地が期待できる。靴の木型モデリストとしての豊富な経験を持つプロによってデザインされており、日本のJIS規格に準拠したフォルムが採用されている。
アウトソールには、足を心地よく包み込む複合ゴム素材を使用し、滑り止めパターンが施されている。ライディング時のステップワークに適した剛性を確保しつつ、バイクを降りて歩く際の柔軟性も考慮された絶妙なバランスを実現している。
ダイヤル式レースアップシステム「FITGO」はシューレースにワイヤーを用い、ダイヤルを回転させることで簡単にフィット可能。一度体験すれば癖になるほどのイージーな操作感が魅力。甲高・幅広の脚に対応したワイズ2Eの設計となる「ジャパンフィット」も特筆ポイントだ。
想定される利用シーン:「いつでも、どこへでも」
MT074WPの真価は、その汎用性の高さにおいて発揮される。例えば日々の通勤・通学では、 突然の雨に対応できる防水性が重要。毎日の足としてバイクを利用するライダーにとって心強い味方となる。スニーカーと変わらないデザインは、スーツや制服以外の服装であれば、職場や学校でも違和感なく溶け込むだろう。
週末のショートツーリングのお供にも欠かせない。気軽な日帰りツーリングでは、降車して観光地を散策したり食事を楽しんだりする機会も多い。MT074WPであれば、重く歩きにくいバイクブーツからスニーカーなどに履き替える手間はなく、そのまま行動できる。
数日間にわたるロングツーリングでは天候の変化は避けられない。全天候に対応できるこの一足があれば荷物を減らすことにも繋がる。ダイヤル式による容易な着脱は、宿泊先でのストレスを軽減してくれるはずだ。
また、従来のMT074モデルが23cmから1cm刻みの展開だったのに対し、MT074WPでは22cmから28cmまで0.5cm刻みという幅広いサイズ展開が実現された。これにより、これまでサイズ選びに苦労していた女性ライダーや足の小さなライダーにとっても、最適な一足を見つけやすくなったと言えるだろう。
サイズは22cmから28cmまで0.5cm刻みで13パターンをラインナップ。選択肢が増えたと同時により細かいフィット感を選べるのは、女性ライダーにも朗報だろう。
新時代のスタンダードとなりうる一足
SCOYCO MT074WPは、ライディングシューズに求められる安全性、防水性、操作性、そして日常に溶け込むデザイン性という、時に相反する要素を見事に融合させた一足である。
「いかにも」なバイクウェアを卒業したいベテランライダーから、初めてのライディングシューズを探しているエントリーユーザー、さらには天候に左右されずにバイクライフを楽しみたい全てのライダーにとって、MT074WPは新たなスタンダードとなりうるポテンシャルを秘めている。
リーズナブルな価格設定も魅力であり、コストパフォーマンスを重視するライダーにとっても有力な選択肢となるだろう。この一足がより多くのライダーの足元を支え、安全で快適なバイクライフの扉を開く鍵になることは間違いない。バイクと共に過ごす全ての時間を、より豊かで自由なものにするために。SCOYCO MT074WPは、まさに現代のライダーが求めていた答えのひとつなのである。
SCOYCO MT074WP
- カラー:ブラック/ホワイト
- 22〜28cmまで、0.5cm刻みで13サイズ
- 価格:1万2650円(税込)
- ※オンライン販売サイトの「HATOYA Online」では、SCOYCOシューズのサイズ交換を1回に限り無償で対応
SCOYCO MT074WPは、SCOYCOの輸入総代理店「はとや」が展開する「HATOYA Online」で購入できる。オンラインで購入して万一サイズが合わなかった場合、1回に限り無償交換してくれるので安心だ。
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