
グローバル向けのサイトにおける、ビリヤードの8番玉を写した思わせぶりなティーザー公開から始まったスズキの新ネオクラシックの登場。Z900RSやCB1000Fコンセプトに対するバチバチの対抗馬ともいえる同モデルについて現時点で判明している情報を、タイムラインを踏まえつつヤングマシンの記事とともに振り返る。
●文:ヤングマシン編集部
6/30:スズキの謎ティーザー、正体判明!
スズキが公開した謎のティーザー、その正体が遂に判明したことを報じたのは6月30日のこと。ビリヤードの8番玉を写した予告画像は、やはりヤングマシンが以前からスクープしてきたGSX-8系の新型、ネオクラシックモデルの登場を示唆していた。
GSX-8SやGSX-8R、Vストローム800系など、共通の775cc並列2気筒エンジンを使ったラインナップを展開してきたスズキだが、カワサキZ900RSが7年連続ベストセラーを記録する中、スズキの現行ラインナップには、このオーソドックスなジャパニーズネイキッドスタイルが不足していたのだ。
新型は、この隙間を埋める存在として期待されてきた。スズキにはGS1000やインパルス系といった、ジャパニーズネイキッドのモチーフとなる名車が豊富にある。とくに、同社初のリッターバイクで第1回鈴鹿8耐を制したGS1000、そしてウェス・クーリーが駆ったマシンをオマージュしたビキニカウルのGS1000S(通称クーリーレプリカ)は、今回の新型のインスピレーション源となっている。
当初は今秋ミラノショー発表を予想していたが、予想よりもはるかに早かった。これにより、ホンダのCB1000Fなどとも相まって、Z、CB、GSの「ジャパニーズネイキッド三つ巴ウォーズ」が勃発する可能性も出てきた。ミドルクラスのライバルとしてはカワサキZ650RSが挙げられるが、GSX-8系の排気量ならZ900RSも射程圏内に入るだろう。
エイトボール! 王道ネイキッド路線への参入予告か スズキがグローバルサイトでティーザーらしき予告画像を公開した。ビリヤードの8番玉の横には『SAVE THE DATE 4TH JULY』とあり、7月4[…]
7/4:スズキ「GSX-8T」「GSX-8TT」グローバル発表!
スズキが新世代ネオクラシックモデル「GSX-8T」と「GSX-8TT」を正式発表したのは7月4日のこと。1960~1970年代のロードスターや1970~1980年代のAMAレーサーをモチーフとし、現代的なテイストを融合した意欲作だ。
コンセプトは「レトロな精神、次世代のパフォーマンス」で、ネイキッドの「GSX-8T」は伝説の「T500タイタン」を、ミニカウル付きの「GSX-8TT」は「GS1000 AMAレーシングバイク」をインスパイアしている。ネーミングの『T』はT500 Titan、『TT』はTimeless Titanを意味するという。
心臓部と骨格はGSX-8S/8Rと共通で、高評価の並列2気筒エンジンやスズキ・インテリジェント・ライド・システム(S.I.R.S.)などの電子制御はそのまま踏襲。燃料タンク容量は16.5Lに増量、5インチTFTフルカラーディスプレイやUSB Type-Cソケットも標準装備という充実ぶりだ。
欧州や北米を中心に2025年夏頃から順次販売開始予定で、日本での発売も確実視されている。英国価格はGSX-8Tが9599ポンド(約189万円)、GSX-8TTが9999ポンド(約197万円)で、日本での想定価格はGSX-8Tが120万円台、GSX-8TTが125~135万円程度と見られている。
高評価の2気筒エンジンや電子制御はそのままにスタイリングを大胆チェンジ! スズキは、新世代ネオクラシックモデル「GSX-8T」および「GSX-8TT」を発表。2025年夏頃より、欧州、北米を中心に世界[…]
7/9:GSX-8TTはクーリーレプリカに!? ヤングマシン妄想カラー
スズキから正式発表された新型ネオクラシックモデル「GSX-8T」と「GSX-8TT」。このうちビキニカウルを装着した「GSX-8TT」は、ヤングマシンスクープ班が以前「GSX-8 Type-S」として伝えていたモデルだった。
実車のカウル形状も、往年のGS1000Sのエッセンスを取り入れたもので、スクープは案外的を射ていたと言える。正式発表されたカラーリングは落ち着いたトーンだが、その角ばったカウルデザインはカワサキZRX1200DAEGを彷彿とさせる部分もある。
しかし、GS1000Sの要素が取り入れられているとあっては、ウェス・クーリーがAMAスーパーバイクで駆ったマシンのカラーリング、通称“クーリーレプリカ”の出で立ちがとても似合うのではないかとヤングマシンスクープ版は考えた。
カワサキZ900RSが伝説的なカラーリングを復刻し、多くのパターンを展開してきたことを考えると、スズキが将来的にこのようなカラーリングを検討する可能性もゼロではない。ヤングマシン編集部では、青×白の車体色に仕立てたGSX-8TTのコンセプトCGを制作。これが思いのほか良くフィットしており、2027年あるいは2028年モデルで実現するかもしれないと、勝手に妄想が膨らむばかりだ。
勝手に妄想、クーリーレプリカ! スズキの『8』プラットフォームに新顔の「GSX-8T」と「GSX-8TT」が登場した。まずは欧州や北米で発売され、順次日本にも導入の見込みだ。 この新型については以前ヤ[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
カラーも成熟のスペックも継承したカワサキ「W800」2027年モデル カワサキの伝統的ブランド「W」の長兄として、空冷バーチカルツインの造形美を現代に伝える「W800」に2027年モデルが登場した。2[…]
伝統の「メグロK3」最新モデルが登場!前年型からデザインと諸元を継承 カワサキプラザ専売モデルとして展開されている「メグロK3」に2027年モデルが登場した。今回の更新では、カラー&グラフィックおよび[…]
タイムレスなクラシックスタイルと現代的実用性の融合 「クラシックのエッセンスは決して時代遅れにならない」というデザインコンセプトのもと、コロンビア/フィリピン市場で展開されるスズキの「GN 160」。[…]
スタンダードは青玉虫と108万円台の価格を完全に据え置き継続 昨今の物価高により、新車二輪車の価格上昇が常態化するなか、カワサキが2027年モデルの「Z650RS」スタンダードモデル(メタリックオーシ[…]
GB350を初体験 今回一緒に走るのはミクさん。2人でバイクを交代しながら千葉県の手賀沼周辺を走っていただきます。胡桃さん、これまでスポーツバイクが興味の中心だったのでGB350とGB350 Sをマジ[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
ハウジングのCEMメッキと3分割式アペックスシール デビュー時には2/4輪界の革命機と呼ばれたロータリーエンジン。ただし開発元のNSU自身も’59年の時点ではロータリーエンジン車を量産した経験はなかっ[…]
WEBで買える! S-MALLでの受注再販スケジュール 「当日の会場で買う気満々だったのに……」というライダーの救済策として、スズキ公式ショッピングモール「S-MALL」にて期間限定の受注販売が行われ[…]
他社とは異なる姿勢で大型車の未来像を提示 冒頭から誠に失礼な表現になるものの、国産2輪車では唯一のロータリーエンジンと、ジュルジェット・ジウジアーロによる独創的なデザインを採用したRE-5は、世間では[…]
レーサーの姿と技術を公道へ持ち込んだRG250Γ 1983年3月に発売されたRG250Γ(ガンマ)は、ひと目でレーシングマシンを連想させるスタイルによって、当時のライダーに強烈な衝撃を与えた。車名の「[…]
ゲーム世界からの降臨。熱烈なリクエストが動かしたスズキの決断 2026年3月、両国国技館で開催された『ストリートファイター6』の世界大会「CAPCOM CUP 12」および「ストリートファイターリーグ[…]
人気記事ランキング(全体)
ミケロットとともに、数々の名作を世に送り出したフェラーリ そもそも、ミケロットとフェラーリの関係は1970年代まで遡ります。当時、ランチアのワークスラリーカーのチーフメカを務めていたジュリアーノ・ミケ[…]
ワイルドなクルーザーだけど快適で操縦しやすいライディングポジション カワサキのエリミネーターシリーズは、さまざまな排気量帯とエンジン形式で’80年代から展開されてきたクルーザー。現行の国内モデルは、「[…]
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
栄光のチャンピオン・レプリカだったが…… Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2[…]
カラーも成熟のスペックも継承したカワサキ「W800」2027年モデル カワサキの伝統的ブランド「W」の長兄として、空冷バーチカルツインの造形美を現代に伝える「W800」に2027年モデルが登場した。2[…]
最新の投稿記事(全体)
復刻版ではない「当時の現物」。時代を駆け抜けた純正パーツが今蘇る 旧車のレストアや日常のメンテナンスにおいて、最も入手が困難で頭を悩ませるのが、外装の印象を決定づける細かな純正パーツの確保である。市場[…]
第1弾「Vision」:トップみずからガレージで油に塗れる!? CEOの激アツな素顔 第1弾の主役は、なんとBMW Motorradのトップを務めるマーカス・フラッシュCEO。オーストリアにあるプライ[…]
ハウジングのCEMメッキと3分割式アペックスシール デビュー時には2/4輪界の革命機と呼ばれたロータリーエンジン。ただし開発元のNSU自身も’59年の時点ではロータリーエンジン車を量産した経験はなかっ[…]
20年以上の歴史をもつ店内はさすがの品揃え。これぞTHEバイク用品店! アパレルはもちろん、ソフトもハードパーツも盛りだくさん!! オープン当初からこの感じは、なーんにも変わりません。 THEバイク用[…]
侍をモチーフとした伝統的かつ個性的なグラフィック Z-9のグラフィックモデル第3弾となる『ローニンズレスト』は、日本の伝統の戦士である侍をモチーフとしたユニークなモデルだ。側頭部には兜をかぶったドクロ[…]
- 1
- 2





































