カワサキ「ニンジャZX-25R」のターボ化や最高速チャレンジなどでも知られるトリックスターが、発売されたばかりの「ニンジャZX-4RR」をJARIテストコースに持ち込んで最高速度を計測した。軽々と240km/hに達したZX-4RRは、どこまで伸びていくのか?!
●文:ヤングマシン編集部
ノーマルマフラーも凄くいい音!! だけどさらにマフラー交換まで……ッ!
JARI高速周回路のストレートを駆け抜けるニンジャZX-4RR──。2022年にホンダCB400スーパーフォア/スーパーボルドールが生産終了となり、400ccクラスに不在となった4気筒モデルが早くも復活した……だけでなく、スーパースポーツスタイルの4気筒モデルで言えば実に四半世紀ぶりのブランニューモデルだ。
ニンジャZX-25Rとエンジン&車体のベースを共有しながら誕生したZX-4RRは、最高出力77ps(ラムエア加圧時80ps)というクラスを超えたパワーが自慢。そんなZX-4RRを、さっそく最高速チャレンジの場に持ち込んだのは、やはりトリックスターだった。
トリックスターは、ニンジャZX-10RRで世界耐久選手権などに参戦するほか、ニンジャH2Rでボンネビル最高速チャレンジ、ニンジャZX-25Rのターボ化&JARIでの最高速チャレンジなど、カワサキのスポーツバイクのチューニングで名を馳せるコンストラクターだ。
今回の最高速チャレンジは、JARI高速周回路に持ち込まれたニンジャZX-4RRがが主役。しかも、ノーマル状態だけでなくスリップオンマフラー/フルエキゾーストマフラーを装着して、それぞれチャレンジを敢行している。
もちろん、この最高速度域ではラムエアが存分に働いているので、リアルに80psが発揮されているであろうことは言うまでもない。
まずは表ストレートで240km/h、裏ストレートで245km/hに達し、さらにどこまで伸びていくのか、チューニングを施さない状態のZX-4RRで試していく。その結果は動画で確かめてもらいたい。
今後はさらに、ECUや吸気系などにも手を入れていき、スプロケット交換で減速比もセッティングしていくことになるだろう。そのときに見えてくる数字とは……いやはや、末恐ろしい。
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