ヤマハは欧州で、「XMAX 300」および「XMAX 125」の2023年モデルを発表した。スタイリングは刷新され、コネクテッド機能を装備。上位機種のテックマックスには新たに4.2インチTFTインフォテイメントスクリーン/3.2インチLCDスピードメーターなどを採用し、ナビゲーション機能も利用できるようになった。
シリーズ累計45万台以上! スポーツスクーターのベストセラーがモデルチェンジ
ヤマハは、欧州でもっとも成功したスクーターシリーズのひとつであるXMAXをモデルチェンジした。XMAX 300/XMAX125ともにブランニューのスタイリングと新機能が与えられ、ユーロ5適合のブルーコアエンジンを継承する。
XMAXシリーズは2006年に初登場し、最初は250cc、次いで125ccと400ccが登場。最初の10年間でスポーツスクーターのベストセラーシリーズとして確固たる地位を確立し、2017年に投入したXMAX 300は過去5年間で7万台が販売された。シリーズ累計は何と45万台以上、2気筒エンジンの大型スクーター・TMAXシリーズと合わせると、過去20年間で75万台以上も販売されたという超人気シリーズなのだ。
XMAXはそれぞれにSPモデル的な位置づけのTech MAX(テックマックス)が設定され、半金属光沢仕上げなど専用のディテールとカラーリングが与えられる。XMAX 300 Tech MAX/XMAX 300/XMAX 125 Tech MAX/XMAX 125というシリーズ構成で、ヤマハのスポーツスクーターラインナップを従前と変わらず強化していく。
2023年モデルでは、外観の刷新とともに乗り心地を向上。フルLED灯火類は『X』の形をしたヘッドライトとハイマウントのフロントウインカーを採用し、メーターには新たにコネクテッド機能を搭載。STDモデルは4.3インチLCDメータパネルを、テックマックスは4.2インチTFTインフォテイメントシステム、3.2インチLCDスピードメーターを採用している。
なお、STD/テックマックスともにスマートフォンとBluetoothで接続することができ、専用アプリ「MyRIde」と連携することでメールやメッセージの通知を受信することが可能。ほかにも音楽の再生など様々な機能が利用可能だ。また、テックマックスはガーミンのナビゲーションシステム(一部の国では利用不可)をインストールすれば、TFTスクリーン上で高度なナビゲーション機能も使えるようになる。
スクリーンブレースが再設計されたウインドスクリーンとハンドルバーはポジション調整が可能。スマートキーで利便性を確保。シートは新形状となり、テックマックスはレザースタイルのカバーが施される。シート下にはフルフェイスヘルメットが2個収納可能だ。ミラーステムはアルミニウム製に。
エンジンはいずれも“ブルーコア”仕様のユーロ5適合、水冷単気筒を継承。125/300ともにトラクションコントロールシステム(TCS)も採用している。
時期はまだわからないが、日本へ導入される際には現行モデルと同じく250ccバージョンとなることが予想される。そのあたりは続報が入り次第お伝えしたい。
欧州での発表から14時間後、ヤマハは249ccエンジン搭載モデルを2023年夏以降に日本で発売予定と発表した。
YAMAHA XMAX 300/Tech MAX[2023 EU model]
主要諸元■全長2180 全幅795 全高1410-1460 軸距1540 最低地上高135 シート高795(各mm) 車重183kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 292cc 27.7ps/7250rpm 2.95kg-m/5750rpm 無断変速 燃料タンク容量13.2L■タイヤサイズF=120/70-15 R=140/70-14 ●価格未発表 ●色:青、灰【Tech MaAX=灰、黒】 ※諸元は欧州仕様
YAMAHA XMAX 125/Tech MAX[2023 EU model]
主要諸元■全長2180 全幅795 全高1410-1460 軸距1540 最低地上高140 シート高800(各mm) 車重167kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 125cc 12.2ps/8000rpm 1.14kg-m/5750rpm 無断変速 燃料タンク容量13.2L■タイヤサイズF=120/70-15 R=140/70-14 ●価格未発表 ●色:青、灰【Tech MaAX=灰、黒】 ※諸元は欧州仕様
【動画】2023 Yamaha XMAX 300 Tech MAX: Follow the MAX
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