ホンダは新型「CT125ハンターカブ」を正式発表した。デザインはほぼ踏襲しながら、令和2年排出ガス規制に適合する新エンジンに換装され、ニューカラーも登場している。運転できる免許はAT小型限定普通二輪免許から。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
新エンジン搭載で3.4%パワーアップ、2kgの軽量化も達成
ホンダは待望の新型「CT125ハンターカブ」を発表。現行グロムからはじまったロングストローク設定(50.0×63.1mm)の新型エンジンは、スーパーカブC125、モンキー125、ダックス125に採用されてきており、ハンターカブへの搭載も時間の問題と思われていたが、ここでついに新エンジンに切り替わることになった。
注目の空冷2バルブ単気筒エンジンは、最高出力を8.8ps→9.1psへと0.3psのパワーアップを果たしながら、ピークパワーの発生回転数を750rpm下げている。一方で最大トルクは1.1kg-mを踏襲しながら、発生回転数は250rpm上昇。これらにより、低回転域はパンチのあった従来型からスムーズな特性へと変化し、中回転からはパワフルさが増した走りをみせてくれそうだ。
4段リターン式で停止時にはロータリー式として振る舞うトランスミッションは、各ギヤの変速比を従来型と同一とし、一方で1次/2次減速比は変更。1次/2次の総減速比は9.329→9.284とわずかにロングになったが差はわずかであり、ほぼ誤差の範疇といえるだろう。
ちなみに、スーパーカブC125も各ギヤの変速比は同一だが、1次/2次の総減速比は8.57とされており、8.3%ほどロング=高速寄りの設定だ。
また、2次減速比の変更にともなってホイールベースは1255mm→1260mmへと5mm伸び、全長も1960mm→1965mmになった。エンジンガードにはパイプが追加され、FIまわりをより強固に守ってくれるとともに、強度自体も高まっていそうだ。
車重は120kg→118kgと2kgの軽量化を達成。さらに、リヤショックは5段階のプリロード調整機構が付いた新作に変更されている。
車体色は新色のマットアーマードシルバーメタリックが設定され、従来のマットフレスコブラウンが廃止に。継続色のグローイングレッドは大型キャリアがブラック仕上げになった。同じく継続色のパールオーガニックグリーンは車体色と同じキャリアを引き続き採用している。
価格が据え置きになったのも大きなトピックだろう。ホンダのリボーン原付二種シリーズは、スーパーカブC125、モンキー125、ダックス125、そしてCT125ハンターカブの4車が44万円で揃う。選ぶ際には価格ではなく、デザインや使い勝手にフォーカスして考えればいいのだ。ちなみに運転できる免許は、CT125ハンターカブ/スーパーカブC125/ダックス125がAT小型限定普通二輪免許、モンキー125は小型限定普通二輪免許だ。
CT125ハンターカブの販売計画台数(国内・年間)は1万4000台。
純正アクセサリーも追加
別売りの純正アクセサリーには、ウインドシールドやフロントキャリア、センターキャリア、サイドボックス(容量8L)などが追加された。
HONDA CT125 HUNTER CUB[2023 model]
主要諸元■全長1965 全幅805 全高1085 軸距1260 最低地上高165 シート高800(各mm) 車重118kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 123cc 9.1ps/6250rpm 1.1kg-m/4750rpm 変速機4段 燃料タンク容量5.3L■タイヤサイズ=前後80/90-17 ●価格:44万円 ●色:銀、赤、緑 ●発売日:2022年12月15日
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