ホンダは、大阪モーターサイクルショーで初お目見えしたモダンクラシックなカフェレーサースタイルの「ホーク11(HAWK 11)」を9月29日に発売。アフリカツインゆずりの1082cc並列2気筒エンジンに、6速マニュアルトランスミッションや各種電子制御を組み合わせ、軽快かつ落ち着いたな走りが身上だ。
●外部リンク:ホンダ
急かされたくない、でも走りの楽しみは忘れていない!
ホンダは、アフリカツイン系のユニカム1082cc並列2気筒エンジンを搭載するカフェレーサスタイルのニューモデル「ホーク11(HAWK 11)」を、139万7000円とリーズナブルな価格で2022年9月29日に発売する。
特徴は何といってもFRP製のロケットカウルで、これを美しく見せることがマシン開発のスタートだったというほど。テールカウルもFRP製で、両者とも継ぎ目のない曲面を表現するためにはFRP製しかなかったというこだわりようだ。
車体はアフリカツインベースのNT1100に近いものと思われ、これに搭載するエンジンの最高出力も102ps7500rpmでアフリカツイン&NT1100と数値上は同一。10.6kg-m/6250rpmとされた最大トルクのみ、NT1100と同一ながらアフリカツインが0.1kg-mだけ上回って(10.7kg-m)いる。
また、DCT搭載仕様がラインナップされるかも注目されたが、6速MTのみの登場となった。スロットルバイワイヤシステム(TBW)を採用し、出力特性を選択できるライディングモード、不意のウイリーや後輪スリップを抑制するホンダセレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラコンに相当)といった電子制御技術も搭載している。もちろんABSは標準装備だ。
セミダブルクレードルフレームに前後17インチホイールを組み合わせ、キャスター角は軽快なハンドリングに寄与する25度。サイレンサーはNT1100よりも跳ね上がったマウントになっており、バンク角も十分に確保している。ライディングポジションは前傾しているものの、スーパースポーツほどのシビアさはない。フロントフォークはショーワ製SFF-BP、リヤショックはシングルチューブ分離加圧式を採用した。
コンセプトは「走りの楽しみを忘れない大人のバイク」を標榜するが、若いライダーがスタイリングに惚れて買ったとしても後悔はしないはず。扱いやすい270度クランクの並列2気筒エンジンとおおらかな車体で、“急かされないスポーティさ”を堪能できるだろう。車体色はパールホークスアイブルーとグラファイトブラックの2色をラインナップする。
HONDA HAWK 11[2022 model]
主要諸元■全長2190 全幅710 全高1160 軸距1510 最低地上高200 シート高820(各mm) 車重214kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 102ps/7500rpm 10.6kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:139万7000円 ●色:青、銀 ●発売日:2022年9月29日
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