CB750フォアを尖兵に、ホンダ/ヤマハ/スズキ/カワサキの日本4大メーカーが世界の頂点に君臨する時代が幕を開ける。大排気量空冷マルチエンジンを搭載した公道の王者たち、その有志をご覧いただこう。本記事では、Z1000をベース車とするカフェレーサー Z1Rと、その系譜を引き継いだマークIIの派生車 Z1R-IIを紹介する。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
- 1 流麗なるカフェレーサー【カワサキ Z1R】
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流麗なるカフェレーサー【カワサキ Z1R】
世界的に流行していたカフェレーサーのコンセプトを取り入れたのが’78年のZ1Rだ。ベースはZ1000で、専用のカウルやシャープな造型の外装を装着。さらに、低いハンドルや集合マフラーを備えるなど、先進的な装備が目玉のモデルだった。車体色は青味がかったシルバーで、ビキニカウルからテールにいたるブルーのピンストライプの縁取りが美しい。
ホイールは当時普及し始めたキャストタイプを採用。最新の装備ではあったが、車体ディメンションをZ1000と変えずに前輪18インチ化したため、高速走行での操縦安定性は良い評価を得るに至らなかった。
後のZ1R-IIはマークIIをベースにしたため前輪が19インチになり、操縦安定性が大きく改善された。燃料タンク容量も13Lから20Lに改められ、使い勝手が向上。マフラーは2本出しに変更されている。
カワサキ Z1R 派生モデル
カワサキ Z1R 兄弟モデル
FXは車体も重量もマークII譲りのため、ナナハンとしては大柄で重い。そこでナナハンキラーの異名をもつ軽量コンパクトなZ650ベースのFX-IIが登場。その車体はFX-IIIにも受け継がれた。
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