「このバイクって、どこが良いの?」バイク好きなら一度は口にしているであろうこのセリフ。そんな疑問に一発回答! 日夜ニューモデルに触れまくっているヤングマシン編集部が、取材で得た裏話も交えて注目モデルの魅力のキモをピンポイントで伝えます。今回は2輪メディア業界の裏人気機種・スズキのVストローム650だ。
●文:ヤングマシン編集部(マツ) ●外部リンク:スズキ
どんな場面でも絶大な安心感。最強のツアラーだ!
包容力と書いてVストローム650と読む…と言っても過言ではないくらい、全方面全シチュエーション全ライディングシーンにおいて、絶対的な安心感をキープし続ける最強無敵のツーリングマシン。今や希少なVツインエンジンはほどよい鼓動感に調律され、刺激と快適性を絶妙なバランスで実現。抜群にしなやかな車体は、100km/h台後半での安定感と、路面を手で撫でるかのごとき豊かなフィードバックをこれまた両立。結果「あ、北海道行こう」と、角にタバコを買いに行くかのようにロングツーリングに出撃できる、最良の旅の伴侶だ。
そんな最強ツアラーは2004年に初代が登場し、2013年の2代目から国内販売がスタート。クチバシ付きのアドベンチャールックを得た現行型は2017年の登場で、この3代目からトラクションコントロールが装備され、さらにスポークホイールやナックルガードを装備したXTが追加されるなど、ラインナップが充実した。
このバイクはとかく口うるさい2輪メディア関係者の評価が異常に高く、走り味に関してはまったくと言っていいほど悪い話を聞かない。”乗ったらすごくイイんだよ〜!”という、走りの作り込みの奥深さは全スズキ車に共通する特徴なのだれけど、その中でもVストローム650が出色と感じられるのは、初代以来、アルミツインスパーフレームを核とする車体やそのディメンション、水冷90度Vツインエンジンの基本構成を大きく変えず、20年近くに渡って熟成を続けてきたから、かもしれない。
あとは兄貴分1050と共通の、イカした砂漠の怪鳥系デザインにモデルチェンジしてくれれば…と望んでいるライダーも多いのでは? ともあれ、ハヤブサがスズキの誇り・GSX-Rをスズキの魂とするならば、コイツはスズキファン=”鈴菌”を優しく包み込む「おふくろさん」とでも言えばよい!? ユーザーの声を見ると燃費も良好とのこと。さらにXTでも100万円少々という価格も魅力!
「Vストローム650/XT」はこんな人にオススメ!=”どんな状況でも疲れず楽しく、そこそこのペースで長距離を走り続けたい人”
【SUZUKI V-STROM 650/XT ABS】([ ]内はV-Strom650 ABS) ■全長2275 全幅910(835) 全高1405 軸距1560 シート高835(各mm) 車重215(212)kg ■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ645cc 最高出力69ps/8800rpm 最大トルク6.2kg-m/6300rpm 変速機6段リターン式 燃料タンク容量20L ■タイヤサイズF=110/80R19 R=150/70R17 ●色:[XT]チャンピオンイエローNo.2/ブリリアントホワイト/パールビガーブルー×マットソードシルバーメタリック/グラススパークルブラック [STD]ブリリアントホワイト/グラススパークルブラック ●価格:[XT]100万1000円 [STD]95万7000円
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