
ヤマハは、400ccクラスのスーパースポーツ「YZF-R3」にロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーを施した「YZF-R3 ABS WGP 60th Anniversary」を240台限定で2022年6月15日に発売すると発表した。基本スペックは2021年モデルのYZF-R3を踏襲している。
●外部リンク:ヤマハ発動機
ケニー・ロバーツのWGP500ccクラス3連覇を支えたYZR500のカラーリングを現代に!
1964年に250ccクラスでフィル・リード選手がヤマハに初の栄冠をもたらしたとき、白いボディに赤一色のストライプと赤いフロントフェンダーを組み合わせたマシンカラーをまとっていた。このシンプルな赤×白の配色はヤマハのグランプリカラーとして認識されるようになり、これがのちにスピードブロックへと進化していく先駆けになった。
今回のWGP参戦60周年記念カラーのモチーフになっているのは、1978~1980年に3年連続チャンピオンを獲得したケニー・ロバーツが駆ったYZR500(ヤマハは1980年型モチーフを主張)。黄色いゼッケンスペースにサイドの赤いスピードブロック(ストロボライン)を組み合わせたもので、これをオマージュしたYZR-M1が2021年のカタールテストで公開された際には、信じられないほどの大きな反響があったという。
そして2022年、市販車の最新YZF-Rシリーズに、グランプリ60周年記念カラーが設定された。すでに発売済みのYZF-R1、YZF-R7、そして今回のYZF-R3およびYZF-R25だ(海外ではR15/R125も)。
カラーリングはホワイトを基調とし、水平の赤いストライプと、これを区切る垂直の白いラインでスピードブロック(通称ストロボライン)が形づくられている。フロントフェンダーは赤、そしてフロントフォークのアウターチューブおよび前後ホイールはゴールドだ。さらに黄色のゼッケンプレートと記念のエンブレム、そして燃料タンクとテールカウルを貫く赤いセンターストライプによって、美しいデザインが完成する。ブレーキレバー/クラッチレバーはブラック、リヤサスペンションのスプリングはイエローを採用した。
価格は72万3800円に設定、240台限定で2022年6月15日に発売される。YZF-R25と同様にエンジンの平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合し、認定型式が8BLになっている。前後ウインカーのLED化やクイックシフター(アップのみ対応)のアクセサリー設定もR25と同様。標準カラーのモデルは引き続き認定型式2BLを名乗っているので、改めてマイナーチェンジのアナウンスがありそうだ。
YAMAHA YZF-R3 ABS WGP 60th Anniversary[2022 model]
主要諸元■全長2090 全幅730 全高1140 軸距1380 シート高780(各mm) 車重169kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 42ps/10750rpm 3.1kg-m/9000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●価格:72万3800円 ●色:白 ●発売日:2022年6月15日(240台限定)
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