ヤマハは欧州で、着脱式バッテリー搭載の出力2.5kWクラス電動スクーター「NEO’S(ネオス)」を3月に発売すると発表した。順次アセアンでの発売も予定しているというから楽しみだ。
このカワイイの、日本でもプリーズ!
ヤマハは、欧州で展開する予定の『Switche ON』で、これまで30年にわたって培ってきたeバイク(電動アシスト自転車)のノウハウを昇華させたモペッドシリーズと新型eバイクの公開を予告していたが、その第1弾として、着脱式バッテリー搭載の出力2.5kWクラス電動スクーター「NEO’S(ネオス)」を3月に発売すると発表した。
欧州では日本でいう原付二種にあたる125ccクラスのモビリティが人気だが、かつてはモペッドと呼ばれるペダル付きバイクが多く普及していた。例えばフランスでは、50cc以下の原付には14歳から乗ることができ、1987年までに生まれた人は免許も不要(1988年以降に生まれた人は7時間の講習が必要)だったこともあり、50cc以下のスクーターやモペッドが生活の足として根付いていた経緯がある。
欧州では、進入禁止等の都市制度の変化や駐車問題、渋滞などによりクルマの通勤からバイク通勤へと切り替える新規層と、従来の50ccスクーター利用者層のEVシフトにより、今後同クラスで電動スクーターの需要が拡大すると予想される。そんな50ccスクーターカテゴリーにヤマハが投入するのが「NEO’S(ネオス)」というわけだ。
また、ヤマハは先だって公開した動画ではB01という、eバイクと原付の機能をインテリジェントに組み合わせた新しいハイブリッドプロトタイプもチラ店しており、今後の展開にも期待がかかる。
ネオスの主な特徴は、1)静かで伸びのある加速感を実現するヤマハ・インテグレーテッド・パワーユニットII(YIPU II)、2)満充電で航続距離約37km(WMTCクラス1/STDモード@25℃)実現するバッテリー、3)快適な走りと省電力消費に貢献する専用開発フレームと新低ロスタイヤ、4)MOTOROiD(モトロイド)を頂点とするヤマハEVシリーズデザインコンセプト「人機官能EVデザイン」に基づいたスタイリングなど。
高エネルギー密度の50.4Vリチウムイオンバッテリーは満充電で航続距離約37kmを実現するが、別売りのセカンドバッテリーをシート下に搭載することで航続距離は約68kmになるといい、もし「ヤバイよヤバイよ」でお馴染みの充電旅に使ったとすれば、現在のEビーノの3倍ほどの距離を走れることになりそうだ。まあ、短いスパンでの「充電させてください」が人々とのふれあいの機会を生んでいるのも事実なので、番組的にどちらがいいのかはわからないが……。ちなみに家庭用電源(AC220V、2極プラグ)を用いた際の満充電までの時間は約8時間だそうだ。
ヤマハは「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」において、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」におけるCO2排出量を2010年比で90%削減する目標を掲げている。「NEO’S」はその目標達成に向け市場に投入する電動製品戦略車だ。
欧州での発売は2022年3月で価格は2999ユーロ(日本円換算約38万5000円)、販売計画は1万台。生産はヤマハモーターベトナムが行う。
YAMAHA NEO’S[2022 EU model]
主要諸元■全長1875 全幅695 全高1120 軸距1305 シート高795(各mm) 車重90kg(装備)■交流同期電動機 定格出力2.3kW/424rpm 最高出力2.5kW(3.4ps)/400rpm 最大トルク13.9kg-m/50rpm リチウムイオン電池/BFM-00 電圧/容量50.4V, 19.2Ah(5HR) 充電時間約8時間■タイヤサイズF=110/70-13 R=130/70-13 ●価格:2999ユーロ ●色:白、黒 ●発売時期:2022年3月(欧州)
【動画】欧州で公開された『Yamaha Motor Switches ON』
【動画】2022 Yamaha NEO’s electric scooter. Move Smart
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