読者投票で人気ナンバー1を選ぶ伝統の企画「マシン オブ ザ イヤー(MOTY)」。排気量/ジャンルを問わない’21モデル全295車から頂点を決める総合部門では、ついに登場した3代目ハヤブサが栄冠を獲得! 7年ぶりの勝利で驚異のシリーズ通算10勝目を飾った!
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)
- 1 ワンツー以外は波乱アリ! 空冷ラストモデルも上位へ
- 2 第1位:スズキ ハヤブサ〈213票〉みんな待ってた! 究極の1台がカムバック
- 3 第2位:カワサキZ900RSシリーズ〈135票〉ジワ上げ、あと一歩だ!
- 4 第3位:ヤマハSR400ファイナルエディション/リミテッド〈101票〉涙! 43年目に初表彰台
- 5 第4位:ホンダGB350〈82票〉新時代の空冷ネオクラ
- 6 第5位:ホンダCB1100シリーズ〈51票〉最後の空冷直4!
- 7 MOTY総合部門:1~20位
- 8 [特集] マシン オブ ザ イヤー2021に関連する記事
- 9 “マシン オブ ザ イヤー2021″結果発表:外国車部門【BMWが2連覇の快挙】
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- 13 “マシン オブ ザ イヤー2021″結果発表:ストリートスポーツ50〜125cc部門【ハンターカブが破竹の勢いで快進撃】
- 14 “マシン オブ ザ イヤー2021″結果発表:ストリートスポーツ250cc部門【クラス唯一の4気筒が2年目の快挙】
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ワンツー以外は波乱アリ! 空冷ラストモデルも上位へ
「マシン オブ ザ イヤー(MOTY)」は、同年に新車販売されたバイクから人気ナンバー1を決める読者投票企画だ。’72年創刊の『ヤングマシン』誌は、翌’73年から当企画をスタート。今回で49回目を迎え、現在も続く2輪/4輪のプライズで国内最長&最古の歴史を誇る。
特に総合部門は、国内&外国車、排気量やジャンルの垣根を超えた何でもアリの無差別級。全エントリー車から選ばれた総合1位は、文字通りその年の”顔”と言えるだろう。
全295台が参戦し、総得票数1438票の中から選ばれたのは、’21で生まれ変わったスズキ新型ハヤブサだった!
先代は’18年に国内で生産終了。空白期間を経て待望の3代目が’21年4月に登場した。総合部門では初代デビュー時の’99年に初優勝。近年では’14年に勝利しており、今回で通算10勝目を挙げた。これは前人未踏の大記録で、歴代2位はZ2(750RS)の6勝だ。
多くのライダーが待っていた新型だけに、戴冠は順当と言えるかもしれないが、MOTY49年の歴史において、これほど長期間、王者に君臨できるマシンは例を見ない。支持層は50代が中心ながら30代の票も厚く、幅広い年代から偉大なマシンとして評価された。
続く2位は、カワサキZ900RSシリーズ。’17年末の発売から大型クラスで最も売れている超人気モデルながら、総合部門では未だ勝ち星がない。しかし今回これまでの最高位を獲得した。
この2台以降の順位は、前年から大変動している。カワサキ ニンジャZX‐25RやスズキKATANAなど’20年の上位勢が軒並み沈んで、生産終了となるラストモデルがトップ10圏内に喰い込んできたのだ。3位のヤマハSR400、5位のホンダCB1100はともに空冷エンジンを搭載し、’21でファイナル仕様が発売。特にSRは最後の花道を飾るべく大幅に票を伸ばした。
一方で新顔も躍進している。ホンダGB350/Sが4位に入賞。大型クラスが強い総合部門だけに見事な成績だ。同じくブランニューのホンダ レブル1100が10位、カワサキ メグロK3が20位にランクイン。外国車勢でもBMWの新作・M1000RRが最高位の14位に輝いている。
第1位:スズキ ハヤブサ〈213票〉みんな待ってた! 究極の1台がカムバック
’99年に最速のメガツアラーとして誕生。先代は’20年にエントリーから外れたが、’21で13年ぶりにビッグチェンジを敢行し、3代目を襲名した。最高出力は先代からダウンした188psながら、加速性能は歴代最強。電子制御も満載する。’14年以来7年ぶりの美酒だ!
【読者の声:「キング」「今年の顔」の呼び声多数】●スペック以外のところを進化させて、結果的に前のモデルよりも速く走れてしまうところがすごい(岩手M.M.) ●ぶっちぎりにカッコ良いから(広島D.O.) ●ガソリン内燃機関が厳しくなる時代だからこそ、存在意義がある(鹿児島T.T.) ●やはりキングだと思う(愛知S.T.) ●現代バイクの粋が結集されている(神奈川T.N.) ●20年乗れそうな飽きないバイク(東京T.M.) ●やはり今年の顔はハヤブサ!(群馬Y.T.)
第2位:カワサキZ900RSシリーズ〈135票〉ジワ上げ、あと一歩だ!
伝統のZ1フォルムと機敏な走りで人気を集めるネオクラの雄。初参戦の’18年から2年連続6位だったが、4年目の今回は最高位の2位にまで登りつめた。次回、50周年の勢いで玉座奪取なるか?
【読者の声:伝説のスタイルに加え、走りとカスタム性も評価】●所有していることもあるが、やはり乗りやすい。カスタムも豊富で自分仕様に磨くことが出来るのは大きい(東京K.S.) ●これに尽きる(東京T.H.) ●50thバージョンの話もあるし650や400、250の話もあるのでしょう? まだまだ話題性がありすぎて楽しくてしょうがない!(埼玉T.N.) ●やっぱZが好き!(広島S.T.)
第3位:ヤマハSR400ファイナルエディション/リミテッド〈101票〉涙! 43年目に初表彰台
’78年の初代デビュー以来、空冷単気筒などの基本構成とフォルムを堅持し続けてきた名車が、ついに’21で生産終了に。総合部門での表彰台獲得は、なんとSR43年の歴史で初の快挙だ。お見事!
【読者の声:さらばSR! 熱のこもった長文多し】●絶対に手放せない最高の愛車(福岡K.S.) ●今年はこの1台で間違いないと思います。購入しました(兵庫Y.H.) ●やはり43年の歴史の集大成(神奈川K.Y.) ●SRが大好きで有終の美を飾って欲しいから(三重Y.K.)
第4位:ホンダGB350〈82票〉新時代の空冷ネオクラ
【読者の声:10代から50代にまで大人気】●スタイル/音/価格/すべてが満足(東京K.M.) ●この時代に”空冷シングル”を新規投入してくる”ホンダの底力”に敬意を表して選択(北海道T.K.) ●久々に買いたいと思ったバイク(東京K.E.)
第5位:ホンダCB1100シリーズ〈51票〉最後の空冷直4!
【読者の声:終了に騒然、惜しむ声多数】●品質を保ち続けた名車であり、最後の空冷4気筒の勇退に華のある門出を(三重S.K.) ●最後の空冷4発だから(埼玉S.Y.) ●自分がイメージするバイクとはCB1100(北海道M.Y.)
MOTY総合部門:1~20位
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