
話題沸騰中のハーレーダビッドソン新型スポーツスターSに試乗した。伝統のVツインは挟角45→60度となり、ついに水冷化。気になるその乗り味をお伝えする前に、まずは車体のチェックから。
●文:ヤングマシン編集部(青木タカオ) ●写真:長谷川 徹
【テスター:青木タカオ】『ウィズハーレー』誌編集長も務めるバイクジャーナリスト。ハーレーの各モデルに造詣が深いのはもちろんのこと、現在はスポーツスターオーナーでもある。スポーツスターSを語るべき、プロ中のプロだ!
スタイリング/ライディングポジション/カラーバリエーション
【’21 HARLEY-DAVIDSON SPORTSTER S】■全長2270 [全幅843] [全高1089] 最低地上高90 軸距1520 シート高755(各mm) 車重228kg(装備) ■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 1252cc [121hp/7500rpm] 12.7kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量11.8L ■タイヤサイズF=160/70TR17 R=180/70R16 ●色:ビビッドブラック ストーンウォッシュホワイトパール ミッドナイトクリムゾン ●価格:185万8000円(黒)/188万7700円(白 深紅) ※[ ]内は北米仕様のみ発表(日本未発表)の数値
新しさに満ち溢れているが、ファットボブ譲りの横長楕円タイプのLEDヘッドライトやXRを彷彿とさせるアップマフラーなど、誰もが見てもハーレーと分かるアイコニックなフォルム。
【ライディングポジション】幅広なハンドルはグリップを握ると肘が張り気味に。ステップはフォワードコントロールながらライダーに近く、ヒザがゆったり曲がる。シート高は755mmで、両足カカトまでベッタリ地面に届く。[身長175cm/体重67kg]
【カラーバリエーション】ビビッドブラック/ミッドナイトクリムゾン/ストーンウォッシュホワイトパールの3色展開だ。
エンジン/足まわり
【パンアメリカとは違う味付け】ボア105mm×ストローク72.3mmで排気量を1252ccとした水冷Vツイン。パンアメリカ用より低中回転重視のセッティングが施され、カムプロフィールやピストンも専用設計だ。アップマフラーはXRのイメージ。
足まわりの充実ぶりには目を見張る。前後サスペンションは伸圧減衰/プリロード調整機構付きで、リヤは手動アジャスターをサイドカバー下に配置。トラベル量はフロント92mm、リンク式のリヤが51mm。
【ごんぶとフロントタイヤ】ショーワ製43mmカートリッジ式倒立フォークに17インチキャストホイールを組み合わせたフロントエンド。ワイドタイヤは160mmもの幅があり、ファットボブやフォーティーエイトより10mm太い。迫力満点だ!
主要装備
【Bluetoothが標準】Bluetooth接続によるスマートフォンやヘッドセット等の連携も可能。実際にコネクトさせ、音楽の再生などを試すことができた。
【USB-C付き】フロントフレーム左側にUSB-Cポートを備えた。高性能で、ますます普及が見込まれる将来性のあるコネクタなのでありがたい。
ダートトラックレーサーXR750を彷彿させる短いテールカウルに、体重移動しやすいスポーティなソロシートをセット。パッセンジャー用のパッドとステップがオプション設定される。
新型スポーツスターSの実力やいかに!? 後編、渾身の試乗インプレッション編に続きます。
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