新型クラシック350を本国で発表し、日本でもメテオ350の間もなくの発売を控えるロイヤルエンフィールドは、648cc並列2気筒シリーズの「INT 650」と「コンチネンタルGT 650」をマイナーチェンジし、日本で販売開始すると発表した。新たにユーロ5適合エンジンを搭載し、車体色も一新されている。
●外部リンク: ロイヤルエンフィールド東京ショールーム
ロイヤルエンフィールドのフラッグシップモデル×2車が、新色&進化版エンジン採用
1901年に英国で誕生した、現存する世界最古のモーターサイクルブランドであるロイヤルエンフィールド(ROYAL ENFIELD)は、フラッグシップモデルのINT 650とコンチネンタルGT 650のエンジンをユーロ5排出ガス規制に適合し、新たに5種類のカラーバリエーションを加えて発売する。
販売店ではすでに受注を開始しており、店頭には2021年10月から並ぶとアナウンスされた。
空冷2気筒ながら270度クランクを採用するという、独自性の強い648ccパラレルツインを搭載する、クラシックスタイルのネイキッド・INT 650およびカフェスポーツのコンチネンタルGT 650は、2010年代後半から目覚ましいクオリティ向上を遂げたロイヤルエンフィールドの象徴とも言える存在だ。
その躍進の影には、英国バーミンガムに技術センターを開設したことに加え、伝説的なフレームビルダーのハリスパフォーマンスや、トライアンフのチーフエンジニアを務めたサイモン・ウォーバートン氏、日本メーカーから移籍したという日本人エンジニアなどを迎え入れたことによる、伝統と革新の融合があった。間もなく正式発表されるメテオ350など、新世代単気筒の登場も待ち遠しい。
INT 650には、新たにスタンダード(単色)の「キャニオンレッド」と「ベンチュラブルー」の2色、カスタム(ツートン)の「ダウンタウンドラッグ」と「サンセットストライプ」の2色が追加され、スペシャルにはクロームタンクにレッドストライプが施されたマーク2がラインナップに加わった。マーク2は初代INT 750へのオマージュであり、1960年代にカリフォルニアで一大ブームを巻き起こしたモデルを彷彿とさせる。
もう一方、カフェレーサースタイルのコンチネンタルGT 650には、5つの新色が追加された。1960年代のコンチネンタルGTからのインスピレーションと、熱烈なファンからのご要望に応え、スタンダードには最も愛されている「ロッカーレッド」を復活させ、新たに「ブリティッシュレーシンググリーン」を導入。また、カスタムには「ドゥ・デラックス」 と「ベンチュラストーム」の2色を追加し、クロームタイプの「ミスタークリーン」もアップデートしている。
魅力的な純正オプションパーツが用意されるのもロイヤルエンフィールドらしさ。シートは標準的なツーリングデュアルシートとツーリングシートの2種類があり、エンジンガードやサンプガードはより保護性能を高めることが可能だ。またINT 650には、トール/ショートスクリーンキット、フォークブーツ、ツーリングミラーなど、ライディングスタイルを向上させる様々なアイテムが用意されている。
コンチネンタルGT 650については、カフェレーサースタイルをさらに引き立てるため、ブラックにペイントされたスクリーンキット、バーエンドミラー、さまざまな色のシングルシートカウルなど、カスタマイズやアクセサリーのオプションに加え、サンプガードやエンジンガードなどの様々なプロテクションアイテムも用意する。
これらのカスタマイズやアクセサリーのオプションはすべて認証を取得しており、アクセサリーには2年間の保証が付く。
車両価格はINT 650が85万2500円~89万7600円、コンチネンタルGT 650は87万2300円~92万700円だ。
ROYAL ENFIELD INT 650[2021 model]
主要諸元■全長2122 全幅789 全高1165 軸距未発表 シート高804(各mm) 車重202kg■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 648cc 47ps/7150rpm 5.3kg-m/5250rpm 変速機6段 燃料タンク容量13.7L■タイヤサイズF=100/90-18 130/70-18 ●価格:スタンダード 85万2500円/カスタム 87万1200/クローム 89万7600円 ※諸元は従来型/価格は新型
ROYAL ENFIELD CONTINENTAL GT 650[2021 model]
主要諸元■全長2122 全幅744 全高1024 軸距未発表 シート高793(各mm) 車重198kg■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 648cc 47ps/7150rpm 5.3kg-m/5250rpm 変速機6段 燃料タンク容量12.5L■タイヤサイズF=100/90-18 130/70-18 ●価格:スタンダード 87万2300円/カスタム 88万8800/クローム 92万700円 ※諸元は従来型/価格は新型
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
オールニューのクラシック350は“Jプラットフォーム”で新生 第2次世界大戦後のG2モデルにインスパイアされて誕生したクラシックシリーズの最新作“クラシック350”は、2021年に発表されたニューモデ[…]
ロングストローク単気筒の“イージークルーザー” ロイヤルエンフィールドが日本市場にメテオ350(METEOR 350)を導入する。発売日等の正式発表はまだしばらく待つ必要があるものの、3グレード構成で[…]
エンジンの優しい鼓動感に包まれる日帰り600km この日は浜松のクシタニで取材だった。東京の編集部からクシタニまでは片道250kmほど。そういえばロイヤルエンフィールドの新しいツインで長距離を走ったこ[…]
乗り手の五感を研ぎ澄ますシンプルな冒険バイク 便利な時代だ。何をするにも、リアルでなくバーチャルで済ませる。そんな時間の使い方や、生き方も現代だからこそだ。 子供の頃、冒険に憧れた。今回走らせたヒマラ[…]
ロイヤルエンフィールドに感じる究極のレトロな味 英国発祥ながら、現在はインドメーカーのロイヤルエンフィールド(以下RE)。現在は「クラシック」「バレット」の2タイプで展開されるレトロ系は、本国だと35[…]
最新の記事
- 「マジ!?」EICMAで話題のホンダV型3気筒エンジンは2000年代にもウワサがあった「2スト×4ストのハイブリッド!?」
- 2025年「56レーシング」チーム体制発表! 13歳の富樫虎太郎は全日本J-GP3フル参戦、新たに9歳の木村隆之介も加入
- Wチャンピオンを手土産に世界に再挑戦!【國井勇輝インタビュー】
- 「いつから、いくら下がる?」ついにガソリンの暫定税率廃止へ! 新原付の地方税額も決着……〈多事走論〉from Nom
- 【2024年12月版】シート高780mm以下の400ccバイク10選! 地面に足が着くのはやっぱり安心
- 1
- 2