
ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。ここではハーレー専門誌『ウィズハーレー』が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回は’73年に創業した老舗・HDブイモンスター(福島県)が手がけたナイトロッドスペシャルだ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:HDブイモンスター
「人とは違うのがよかった」自分好みのスタイルを追求
「Vロッド」が発表されたのは’01年夏のこと。それまでのハーレーとはあまりにもかけ離れた先鋭的なアルミボディの車体に積み込まれていたのは、最高出力115馬力/ダウンドラフト吸気の水冷DOHC4バルブ/最新メカニズムを満載にした完全新作の60度Vツインエンジン「レボリューション」であった。
その後、’16年式をもって姿を消してしまったが、こうしたセンスよくまとまったカスタムを目の当たりにすると、その秀逸さを改めて思い知ることになる。唯一無二の存在感。いま見ても近未来的で、洗練されているではないか。
VRSCDXナイトロッドスペシャル
このハーレーのオーナーは20代前半の方。初めてのハーレーにナイトロッドスペシャルを選び、自分好みのスタイルを追求した。見事に要望に応えたのは、福島県福島市のHDブイモンスター。’73年からハーレーを扱う老舗が、培われた高い技術力と2代目の若い感性とを融合させ、SFに登場しそうな次世代マシンに昇華させたのだから興味は尽きない。
ブラックで統一した車体に、ハーレーらしいオレンジを効果的に用いたペイントといい、ワイドタイヤを強調する極端に短いテールエンドやライセンスホルダーのサイドマウントなど、細部を見るほどに舌を巻く。
特筆すべきはスッキリとしたハンドルまわりで、3連メーターはダミータンクのコンソール上に移設され、ビルトインされている。ローダウンによってロー&ロングが強調され、ホイールは純正をそのままに後期型用にコンバート。オーナーとビルダーのセンスが光り、Vロッドの魅力をまた再発見させられてしまった。
カスタムペイントは宮城WAKESにて施された。
ヘッドライトはBiker’s Choice(バイカーズチョイス)、ブラックアウトを強調するフォークカバーとライザーはCult Werk(カルトヴェルク)、ハンドルはBiltwell(ビルトウェル)のゼロドラッグバーというフロントまわり。
ハーレーらしいオレンジのホイールを装備
エアクリーナーボックスとマフラーはBAD LAND(バッドランド)。
LEDウインカーはフロントをThunder Bike(サンダーバイク)、リヤはキジマの組み合わせ。リアローダウンはCult Werk(カルトヴェルク)のロワリングキットによる。シート製作はブイモンスター×ATELIER CHERRY(アトリエチェリー)。神奈川県鎌倉市にてフルオーダーメイド作品を製作/販売している。
サイドナンバーはブイモンスターオリジナル。
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