
エンジンに手を加え、パワーやトルクを増大させ、さらにはサスペンションやホイール等の足まわりに手を加え、パフォーマンスが追求されたカスタム…… そうした車両には必然的に“機能美”が宿るものだが、ここに見るサンダンスの「エボニー&アイボリー」と名付けられた1台は、その模範的解答と言える車両だろう。
●外部リンク: サンダンスエンタープライズ
サンダンスを象徴するコンプリート・マシン。その中でも最高峰の1台
’95年にセンセーショナルなデビューを果たし、四半世紀の時を経た今もサンダンスを象徴するコンプリート・マシンとして君臨する「スーパーXR」。その中でもこの1台にはまさに最高峰と呼べる仕様が与えられており、マニア垂涎の仕上がりを見せつけている。
たとえばタンク/シートカウル/ホイールなど視覚的に分かりやすい部分がすべてサンダンス製であることはもちろん、エンジンにしてもこのマシンはレギュラーのスーパーXRが排気量1200ccなのに対して1220ccに設定。S&S製フライホイールを組み込んだ上で、サンダンス製スーパーXRヘッドやアルミビレットシリンダー等で武装されているのだが、改めて冷静に考えても、クランクケース以外のすべてのパーツがスペシャルというのは驚愕すべき点だ。
どんな世界でも常人では簡単にできない”凄技”をサラリとやってのける人物を”達人”と呼ぶが、ビルダー・柴崎”ZAK”武彦氏がすでにその領域にあることを、何よりもこのマシンが如実に示している。あえて言えば、市販のパーツをただ組み込む行為と、一人の技術者が思考を巡らせ設計し、実践を繰り返しながら開発したマシンではやはり比べるべきレベルが明らかに違う。
一見するとそれを感じさせない落ち着いた佇まいを持っているからこそ……凄み溢れる1台である。
エボニー&アイボリーのカスタムポイント
絶妙なポジションを生み出すサンダンス・オリジナルのイージースポーツバーに、同店製の3Dビレットマウントでモトガジェット製メーターをセット。クラッチ&ブレーキレバーもサンダンス製フェザータッチに変更され、操作性が高められている。車名のとおり“エボニー&アイボリー”のカラーリングで塗り分けられたアルミタンクは、サンダンス製スリムスター。そこからリアのサンダンス製テールカウルに流れるフォルムは、まさに永遠の定番だ。無論サンダンス/ケイヒンFCRを2連で備えるエンジンは名機スーパーXR。車体左サイドにはオイルキャッチタンクを兼ねたカーボン製ニーグリッパーを装備する。アルミ製バックステップやハイパーオレンジEXシステム、前後のサンダンスエンケイホイールにZAK’sパフォーマンスキャリパーなど、すべてが”メイド イン サンダンス”である。

あたかも高級スポーツカーのように紅く塗り上げられたキャリパーがアクセントとなった足まわりは、前後18インチの7スポークアルミキャストホイールを履く。前後サスペンションもサンダンス製トラックテックで強化されている。 [写真タップで拡大]
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