カワサキモータースジャパンは、欧州で先行発表されて話題騒然のZ900RS SEを国内でも正式発表。価格はノーマルから22万円増しの160万6000円になることが明らかになり、国内モデルのスペックからは走りの大幅な強化も伺える。発売は2021年11月12日だが、早くも売り切れ必至の声も……。 ※発売日に関して本文末に追記しました
●外部リンク: カワサキモータースジャパン
欧州でのみ発売された“イエローボール”カラーを再現!
カワサキモータースジャパンは、欧州で先行発表されていた「Z900RS SE」の国内モデルを正式発表した。2018年の登場から3年連続でベストセラーとなっているレトロスポーツモデル・Z900RSを下敷きにしたハイグレードモデルで、ブレンボ製のフロントブレーキパッケージと、オーリンズ製のハイグレードリヤショックを装備。これに合わせてフロントフォークはアウターチューブをゴールド仕様とし、カラーリングには1973年に欧州でのみ発売されたという伝説の“イエローボール”をまとう。
スペック上はサスペンショントラベルや車重などもノーマルとほぼ同じだが、最低地上高&シート高は10mmアップしており、積極的な走りに対応しているものと思われる。
フロントブレーキは、ブレンボ製のφ300mmダブルディスクおよびM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー、ブレーキパッドを装備。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径とし、STDのφ19.1mmに対しφ17.5mmとした。また、ステンレスメッシュのブレーキホースがダイレクトなタッチと高いコントロール性を実現している。
リヤショックはオーリンズ製S46。シングルチューブ構造のアルミニウムボディを採用し、フローティングピストンで仕切られたφ46mmの大型ピストンとガスチャンバーが、優れた路面追従性と確かなダンピングを発生し、グリップ感やハンドリングの向上、よりしなやかなライドフィールに貢献する。市販品とは異なり、密閉性に優れたダブルリップ式ダストシールを採用しているのもポイントだ。
このリヤショックの採用に合わせ、φ41mm倒立フロントフォークのセッティングを最適化するとともに、アウターチューブをゴールド仕様に。同じくゴールド仕様の前後ホイールが華をそえる。
また、リヤサスペンションはセッティングの変更に便利な油圧リモート式プリロードアジャスターとダイヤル式リバウンドダンピングアジャスターを装備。オーリンズロゴを刻印したプレートも備えている。
アイコニックなイエローボールカラーには足まわりのゴールドカラーのほか、ラジエターのサイドカバーおよびFIカバーにブラックアルマイト加工を施し、フロントフェンダーステーもブラック仕上げを組み合わせた。サイドカバーエンブレムはSEモデル専用で、モデルネームの「RS」部分を赤仕上げとして差別化を図っている。
このほか、アクセサリーとしてモデルロゴ入りのラジエタースクリーンも設定された。
価格はSTD+22万円の160万6000円、2021年11月12日に全国のカワサキプラザ店で発売される。なお、STDモデル同様にABSとETC2.0車載器は標準装備。販売予定台数は公表されていないが、数百台のみになるという噂も。どうしても手に入れたいなら急いだほうがよさそうだ。
追記:2021年9月17日に発売延期が発表されました。新たな発売日は未定ですが、カワサキは「来春を目指して一日も早い発売に向け、最大限の努力を続けていく」としています
オーリンズ&ブレンボのハイグレード仕様 カワサキモータースジャパンは、欧州で先行発表されていた「Z900RS SE」の国内モデルを2021年8月27日に正式発表。初期ロットは早くも完売ペースで予約を集[…]
KAWASAKI Z900RS SE[2022 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高140 シート高810(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25.0°/トレール98mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:160万6000円 ●色:黒×黄 ●発売日:2021年11月12日
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
交差点で停車する男女、垣間見えるのはハンドルバーまわりの造形のみ カワサキが欧州で公開したティーザー映像に注目だ! タイトルは“Retrovolution is coming”とされ、交差点で信号待ち[…]
「青玉虫(キャンディトーンブルー)」と「黒玉虫(メタリックディアブロブラック)」の2色 カワサキはZ900RSにニューカラーを設定、2022年モデルとして発売する。従来のイエロータイガーことキャンディ[…]
Z900RSよりもカラーリングの振り幅が大きいぞ! 従来の曲線ラインやグラデーションを活かしたグラフィックとは一線を画し、マッスルカーなどのアメリカンスポーツを彷彿とさせる、シルバーのストライプが新鮮[…]
新たな『Z』の定義とともに、その地位を確固たるものにした カワサキ「Z900RS」は、2017年10月に開幕した東京モーターショーで初披露された。発売は同年12月で、2018年~2020年の販売登録台[…]
ウェス・クーリー選手が駆ったヨシムラZ1のオマージュカラーだ! クーリーレプリカといえばスズキの青×白マシンを思い浮かべる人も多いだろうが、1976年にAMAスーパーバイクを走った赤×黒のヨシムラZ1[…]
最新の記事
- スズキ「Vストローム250SX」と「Vストローム250」は何が違う? 身近な兄弟車を比較!
- 【2024年11月版】150~250cc軽二輪スクーター 国内メーカーおすすめ7選! 125ccの双子モデルからフルサイズまで
- SHOEIがシステムヘルメットのド定番モデル「ネオテック3」に新グラフィック「ANTHEM」を発表!
- SHOEIが「Z-8 YAGYO」を発表! 百鬼夜行をイメージしたバイクパーツ妖怪が目印だ!!
- 【SCOOP!】ついに「GB500」登場へ?! ホンダが海外で商標を出願!
- 1
- 2