●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●取材協力:モトジョイ
絶版車好きのバイク観は本当に人それぞれ。車両販売/とことん整備/カスタム/レストアなどさまざまなジャンルで絶版車ユーザーと接するモトジョイ(三重県鈴鹿市)は、過度に目立たず、しかし実効性のあるカスタムを求めるリクエストに応えて、カワサキZ1/Z2用ブレーキパーツを開発した。
見た目はノーマル、性能は強化
ブレーキといえばブレンボやロッキードやニッシンなどの高性能キャリパーが思い浮かぶが、今回の新製品はZ1/Z2用純正キャリパーの装着を前提としているのが最大の特長。
ブレーキは強化したいが、”いかにも”なパーツ選びは避けてノーマルスタイルで目立たずカスタムしたい。そんな要望に応えるのが、φ320mmローター+純正キャリパー用キャリパーサポートキットだ。
キットの要となるのは、大径ローター用に純正キャリパーをオフセットするキャリパーサポート。モトジョイではA2017材から純正デザインに近いサポートを削り出し、アルマイト処理の後スライドピンの受けに砲金ブッシュを圧入。
このキャリパーサポートは単品でも販売されるが、サンスター製トラッドTYPEIIを組み合わせたローターキットも用意されている。
キャリパーが純正でも、大径のフローティングローターを用いることでブレーキの鳴きや引きずりが解消し、レバーストロークに比例してブレーキ効力が増すなど効果は明確で、ノーマルのスタイルで性能アップを図りたいZ1/Z2ユーザーにはベストな選択となるはず。
さらに純正ローターで使えるキャリパーサポートも同時開発。これは経年劣化した鋳物製の純正サポートの交換用やダブルディスク化の際に重宝する。さりげなくブレーキカスタムしたいZ1/Z2オーナーにとって見逃せないパーツだ。
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